とある科学の超電磁砲 第8話
レベルを上げる事だけが学園都市での生活
じゃない、、、。飾利達とのふれあいの中で、
涙子はそんな考え方を意識し始めています。彼女
なら、闇雲に力を求めたりなんてしない、と
思いたいですね。涙子がこの先どういう選択を
するのかは、彼女自身の意志にかかっているの
でしょう。
テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)」、
第8話「幻想御手<レベルアッパー>」です。
超能力開発の授業中、涙子の前の席は空いて
いた。飾利は微熱が収まらずに部屋で休んで
いるためだ。涙子はいつの間にか授業も上の空に
なっていた。理論やたとえ話ではなく、簡単に
レベルアップできる方法がないものか、彼女は
当てもなく求めていた。
まだ謎は深いですが、伏線が少しずつ拾われ
始めている感じですね。美琴や黒子達がこれまで
遭遇してきた人達が、何か得体の知れない
大きな事件とつながりを持っているようです。
謎の答えを求めて、美琴と黒子は現場へと
飛び出していきます。、、、という所で原作だと
ファミレスの場面で美琴が必死に怒りを抑えて
交渉しているその場になぜか当麻が出てきて
流れを持って行ってしまうのですよね。アニメでも
そうなっちゃうんだろうな、と別の意味で(?)
はらはらしながら見ていました。
それが何だか違う展開になっていって、相手
グループの女ボスらしいキャラも登場したり
しました。、、、これは美琴にとって(それに
個人的にも)良い流れだったかもしれませんね。
美琴は、自分の力をためらわずに使える相手に
遭遇できましたし、(ガセネタの元を1個クリア
したという意味で)事件の捜査も少しは進展した
みたいです。作品的にも奇想天外な超能力が
ぶつかり合うバトルを見る事ができて楽しめたの
ではないでしょうか。
それにしても黒子にとっては、今の捜査
状況はちょっと悩ましいのかもですね。彼女は、
風紀委員のような権限を持たない一般人の
美琴に協力してもらっています。これまで
黒子が何度も拒み、美琴に対してもずっと
注意してきた状態を、今は受け入れなければ
ならなくなっているようです。
それほどまでに風紀委員の調査が行き詰まって
いた、とも言えるのでしょう。またさらに、
事件に関係ある人間を捕まえるのに美琴の
手助けがあったという事実からも、黒子は
美琴と一緒に行動するのを認めなければ
ならなかったのかもしれません。
いくらレベル5とはいえ、一般の人間を
風紀委員の仕事に巻き込まなければならない
、、、それほどまでに今回は風紀委員の力が発揮
されていないのだと、黒子は痛感しているのでは。
それに、他の誰をさしおいても一番危険な目に
遭わせたくない「お姉様」を、一触即発の現場に
連れ回さなければならない事は、黒子には
避けたかった事態なのでしょう。
これからも、美琴はどんどん危険な場所へ
踏み込んでいくと思われます。黒子には、
美琴がどれだけ優秀な能力者であったとしても、
黒子自身の力で彼女を救い出そうという
気持ちでいてもらいたいです。その姿勢が、
美琴の中に何か新しい気持ち、黒子へのより深い
優しさや信頼を生み出すのでは、という気が
します。
ところでファミレスの場面で、美琴が目を
潤ませる芝居(?)をしながら情報を聞き出そうと
する場面で、隠れていた黒子がテーブルに
思い切り頭をぶつけてましたね。これはその前の
公園の場面で涙子と一緒にいた時に、黒子が
美琴と間接キ、、、いえ味比べができなかった
時の行動と同じでした。という事は、黒子は
美琴が他の誰かに向かってしなを作るような
素振りをするのが耐えられなかった、のかな?
それは言い換えれば自分に向かってだけそういう
姿を見せてほしかった、と思っているとか?
まあそう簡単には黒子の思い通りにはならない
かもですけれど、彼女が美琴のそばにいて
求め続けていれば、いつかは彼女にとって
嬉しい、百合な経験ができるのでは、という
気もします。
そして涙子は、、、だんだん自分の居場所が
見つけられなくなってきているのかもしれませんね。
前回はそれとなく美琴に悩みを打ち明けていました
が、今回は飾利にも、出口の見えない自分の
気持ちを打ち明けていました。
涙子にとって飾利はどういう女の子に見えて
いるのでしょう。同じ中学のクラスメイトで、
一緒に遊ぶ仲。どちらかというと自分が上手に
立って飾利をいじる、という位置関係のようです。
相手の悩みを聞く事はあっても、自分の悩みを
打ち明ける、なんていう状況があるとは、涙子は
今まで予想もしなかったのではないでしょうか。
けれどそれ自体は恥ずかしい事ではありません。
親友ならなおの事何でも話し合えるのが良い
ですよね。
飾利は大人ではありませんから、悩む人を
導くようなうまい言葉はかけてあげられません。
だから自分の経験をもとに少しずつ、一生懸命
返事をしています。これには涙子も愛しさを
感じているようです。
彼女達はこれからもいろいろ悩んだり誘惑に
負けそうになったりするのでしょう。そうなった
時に、4人それぞれがお互いを支える存在に
なれると良いですね。そうなるまでには苦しみを
味わう事になるのかもしれませんけれど、彼女達
ならいつかうまくやり遂げてくれるのでは
ないでしょうか。
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