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2009年11月20日 (金)

とある科学の超電磁砲 第7話

 美琴と涙子が2人きりになった時に話し合う
事とは、、、。涙子は、知り合ってからそれほど
時間がたっていない美琴に、冗談めかしながらも
悩みを打ち明けていますね。涙子の中で美琴の
存在は、自分の本音や弱さを言ってもいいと
思えるまでに大きくなっているのでしょう。

 テレビアニメ「とある科学の超電磁砲(レールガン)」、
第7話「能力とちから」です。
 美琴と一緒に歩きながら、黒子はあくびが
止まらない。最近問題になっている「虚空爆破
(グラビトン)事件」の調査が連夜遅くまで続いて
いるからだ。爆発は1週間前から初めての
犠牲者を出し、その後も威力と範囲を拡大させ
続けていた。

 美琴と涙子が2人きりになる事って、これまで
あまりありませんでしたね。この2人の関係は、
美琴→(同中、ルームメイト)→黒子→(風紀委員の
パートナー)→飾利→(同中)→涙子という感じで、
直接知り合ったわけではないのですよね。それに、
黒子が風紀委員じゃなかったり、飾利がセレブ好き(?)
じゃなかったりしたら、知り合いになる可能性は
ほとんどなかったとも言えそうです。
 「常盤台のお嬢様」で、しかも「レベル5」という
外側の情報から、涙子が美琴に対して抱いていた
最初の印象はあまり良くなかったようです。それが、
部屋に遊びに行ったり、ファミレスでうわさ話を
したり、時には事件に巻き込まれたりする内に、
美琴の考え方や、何を大切にしているかなどを
感じ取る事ができたのでしょう。第1話で出会って
からそれほど長い時間はたっていないみたいですが
第2話で「出会って1週間の記念」なんて言われて
いました)、ここまでで涙子が美琴を嫌がるような
場面はありませんでした。涙子は、美琴を知らない
頃に自分が持っていたイメージが間違っていたと、
きちんと認める事ができているのでしょうね。

 そして今はそれ以上に、美琴は頼れる人だと
感じているのではないでしょうか。お互いに
名字を「さん」付けで呼ぶ間柄ではありますが、
相手は年上なので大人っぽく見えますし、裏表の
ない所がより信頼感を高めているのかも。(常盤台
の生徒だからだとか、レベル5だからというのは
やはりこの際関係なさそうです。)
 そんな美琴の前で、涙子はふと自分の悩みを
口に出しています。飾利も黒子もいないこの時に、
つい本音を漏らしてしまった、という感じですね。
 、、、涙子は、自分も何かになれる、自分にも
素晴らしい能力が秘められているのではないか、と
わくわくしながら学園都市にやって来たみたい
です。それなのに、下された判定は、レベル0。
期待が大きいほど落胆も大きくて、普通なら
すさんだ気持ちにもなってしまう所でしょう。
でも彼女はつとめて明るく振る舞って、飾利に
ちょっかいを出したりじゃれついたり、学園都市
での学生生活を楽しんでいるように見えます。
 涙子は、割と負けず嫌いな所があるのかも
しれませんね。弱音を吐いたら負けだ、自分に
負けた事になる、みたいに考えているのでは、
とも思えます。
 彼女が今回自分の気持ちを美琴に言ったのは、
自分がレベル0である事が本当に嫌になったのか、
あるいは上級生の美琴になら甘えてもいいのかな、
と思ったのかもしれませんね。

 下級生から悩み相談を受けるほどの美琴ですが、
今回はけっこう考えさせられる経験をしたのでは、
という気がします。デパートの場面で、爆発を
防ごうとした彼女は、ちょっとしたミスで
レールガンを発射できなくなってしまいます。
これは本人にとってけっこうな痛手だったのかな、
と思われます。
 最初はレベル1だった彼女は、並々ならぬ
努力を積み重ねてレベル5まで成長したそうです。
学園都市に7人しかいない超能力者、、、そういう
レベルに達している美琴には、いつどんな状況でも
自分の能力を完璧に発揮できる事が要求されるの
でしょう。
 レールガンを撃ち損じるなんて事は、万に一つも
あってはならないでしょうし、また常に正確に
発射できるような努力を彼女はしてきたはず、と
考えられます。なので今回のような初歩的とも
言えるミスは、今の彼女にはかなりこたえるの
ではないでしょうか。

 とはいえ今回は、たとえうまく能力を使う事が
できたとしても、あのタイミングだと当麻の
「イマジンブレイカー」に阻止されてしまった
かもしれませんね。それはそれで美琴には痛手
だったかも。
 それにしても当麻って、やはりおいしい所で
登場しますね。こちらのアニメでは美琴達4人に
もっと活躍させてあげてもらいたい気がするの
ですけれど、これからも当麻の出番は増えて
いくのでしょうか。
 というか今回の登場の仕方がちょっと、、、。
デパートの婦人服フロア、それもパジャマや
インナーを売っているような区画にこの人はいた
ようで、しかも鏡越しに顔を出す演出に驚かされて
しまったり。アニメ本編でも久しぶりの登場
だったのがよけいにインパクトを与えていた
感じがします。
 この人が出てくるとやはり美琴はそちらに注意が
向いてしまうみたいです。ちょうど黒子が犯人に、
美琴がどれだけの努力をしてレベル5まで
はい上がっていった人なのかを説明している場面。
その裏で、自分らしさを失って取り乱している
姿が描かれてしまうと、彼女にとってはマイナス
の印象になってしまいそうな気もします。
(そう考えると、黒子にはもっと活躍してもらって、
美琴の目を彼女達の方に向け続けるようになって
ほしいかもです。百合的な意味でも、、、。)

 犯人は、自分の弱さを覆い隠すために「ちから」
を求めていました。その心理は、ちょうど
涙子にも重なりそう、、、。涙子の気持ちに
迷いが生まれた時、魔の手は容赦なく彼女を
襲うのでしょう。
 その危険は、ちょっとした所にも存在しています。
例えばグラビトンの反応を見つけた飾利が人々を
避難させようとした場面。飾利にしてみれば、
風紀委員である自分が誘導をするのは当然、
人手が足りないと思ったらレベル5の美琴に
頼るのも考えられるでしょう。ではレベル0の
涙子には何を求めるのか、、、。飾利はとても
合理的な判断を下したと言えそうですが、
その言葉が涙子にはショックだったようです。
 飾利は、弱い人達を守るつもりで自分の
力を尽くして行動しています。そこにさらに、
自分で問題を解決するのが難しい人達への
思いやりがプラスされると良さそうですね。

(以前どこかで書いたかもしれませんけれど、
「守る」側が絶対的に偉くて、「守られる」人は
必ず相手に従わなければならない、なんて事は
別に決まっていないのですよね。(別の作品を
見ていると、)誰かのために自分の身を危険に
さらしても戦おうとする姿勢が描かれたりする
場合があります。「○○は自分が守る!」
というせりふがヒーローの口から聞かれる
場面でも、残される側にもいろいろな考えが
あるという事を意識してもらいたい気がします。)

 涙子1人だけで「力」への誘惑に打ち勝てるか
どうかはわかりません。でも負けそうになった
時に、飾利や黒子、そして美琴が手を差し伸べて
くれるのを願いたいですね。4人が一緒にいた
時間はまだ短いかもしれません。けれど、彼女達
の間には、既に強い絆が生まれていると思いたい
です。特に美琴は、これまでは自分が上を
目指す、という考えが優先されていた感じです
けれど、彼女と関わりながら一生懸命生活する
黒子や飾利、涙子達に目を向けて、彼女達への
優しさ、またはそれ以上の感情(?)に目覚めて
いってもらいたいかもです。

・「とある科学の超電磁砲」レビューリストレビューセンター

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