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2009年11月21日 (土)

キディ・ガーランド 第5話

 ESメンバーとは何者なのか、過去から変わって
いない現実を見せつけられて、ク・フィーユは
神妙な気持ちになっているようです。けれど
アスクールの言葉は、沈み込みそうになる彼女の
考えを上向かせてくれるみたいですね。こんな
関係を築けている2人に、ディアはどんな風に
関わっていくのでしょうか。

 テレビアニメ「キディ・ガーランド」、第5話
GOTTの亡霊」です。
 局長室に呼び出されたアスクール、ク・フィーユ、
それにディアは、新たな特務を言い渡される。
GTOの前身であるGOTTの本局跡ビル内部を捜索
せよ、というものだ。ゾマが言うには、その
場所には何かが「出る」らしい。

 アスクールとク・フィーユはまだ「見習い」の
ESメンバーですけれど順調に特務をもらえて、
しかもそれなりにこなしていますね。まだ正式な
メンバーに取り立ててもらえないのは、事件を
解決するのにディアの力を借りているから、かな?
一人前のESメンバーになるためには2人だけで
ピンチを乗り切れるようにならなきゃなのかも
です。、、、とはいえアスクールもク・フィーユも
ディアから離れたいとは考えていないでしょうし、
何とかうまく3人でやっていこうとするのかも。
イヴェールも彼女達の気持ちをわかっているのか、
「仲良く特務を遂行してくださいね」なんて言って
ました。

 さて3人はGOTTのビルに入りますが、この
建物、市街地にある割にはかなり荒れていますね。
GTOの前に大きな役目を負っていた組織なら
その建物も大切に保存されていて良いような
気もするのですけれど、、、。この何十年かの間に
情勢が変わっていったのかもですね。
 それでもESメンバーと呼ばれる人々の存在は
変わっていないようです。アスクールとク・フィーユ
は、今のトゥイードゥルディ達と同じ姿が、
GOTT内部に描かれているのを見てしまいます。
 こういう風景は、不思議な感覚を呼び起こすの
でしょうね。ク・フィーユは、(自分の実年齢と
見た目の違いをわかっているだけあって)あまり
笑えない心境になっている感じです。1年に1歳
ずつ成長して年老いていく生活から見れば、
ESメンバー(やク・フィーユ自身)は特異な存在
と言えそうです。それが良い事なのかどうか、
ク・フィーユは自分で答えを出す事ができずに
いるようです。
 そんな彼女に、アスクールはふと自分の推測を
話します。彼女の意見は何か確証があって言われた
ものではありません。また、別にク・フィーユを
慰めようとして言ったわけでもないでしょう。
 けれどその一言が、暗い考えにとらわれかけていた
ク・フィーユの思いに暖かさを与えたようです。
彼女は少し気持ちが楽になれたみたいですね。
 こんな風に、1人の存在がもう1人に癒しを
与えられるような関係って良い感じがします。
彼女達にはお互いを大事にしてもっと親密になって
もらいたいかもです。

 、、、といいつつアスクールはあまり深く考えない
行動もしているみたいですね。彼女はディアを
探して建物の奥へ行ってしまいます。残された
ク・フィーユは気が気ではなくなってしまって
います。ク・フィーユがひょっとしたら恐がり屋さん
かも、という予想はアスクールはできていたと
思うのですが、その辺りきちんと確かめずに彼女は
瞬間移動しちゃいました。
 アスクールには、たぶんディアの方が危険な
目に遭う可能性が高いという予測があったから、
そちらを優先したのでしょうね。でも本当は
どうなのでしょう。ク・フィーユはいつも理性的で
幽霊なんか信じていないように見える。今回も
少なくとも口では「怖くない」と言っていたし、
武器や特殊能力だってあるから大丈夫なはず、と
アスクールは考えたと予想されます。
 けれど実際には違っていたようで。1人にされた
ク・フィーユは、声を震わせながらアスクールと
ディアを探していました。考えてみれば前回
彼女とディアは同い年だという事が語られて
いましたし、心細くなる気持ちは年相応だったり
するのかもしれません。
 こういう場合、アスクールはどうしたら良いの
でしょうね。小さくて危なっかしいディアを
真っ先に助けるべきなのか、それとも普段は
クールな素振りを見せていても本当は寂しさや
弱さを抱えているク・フィーユに手を差し伸べる
べきなのか、、、。ク・フィーユとは一応パートナー
として対等な立場だと考えれば、ディアに手を
貸すのが筋とも言えそうです。けどそれを
やりすぎてディアだけにかかり切りになると、
パートナーとしての関係を考え直すようにと
言われかねないかもですし。アスクールは、
ディアが現れた事によって、ク・フィーユの事を
もっと真剣に考えてあげる必要が出てきたの
ではないでしょうか。
(それにしても、1人取り残されてちょっとした
ものにも過剰に反応するク・フィーユの絶叫場面
が目立ってましたね。彼女の凍り付いた顔の方が
かえって恐怖感をアップさせているような。
ホラー系のアニメやコミックだとこういう
「怖がってる人が一番怖い」的な演出があります
けど正にそんな感じ?)

 ク・フィーユの怖がっていたものは、
突き詰めれば大問題ではなかったようです。
けれど新キャラ(というかマスコット?)
としてこれからディア達と一緒に行動する
事になるのでしょうか、、、。この分だと
ますますアスクールとク・フィーユの距離が
縮めづらくなってしまうような気もしたり。
まあ2人で親密にというよりは皆でにぎやかに
物語を進めていく形なのかもですね(けれど
次回予告では姿を見せていなかったみたい
なので実は出番は多くない可能性もありそう
です)。

 ちょっと気になるのは、ディアがどういう
時に自分の能力を発揮するか、ですね。
前回はちょっと寝ぼけ気味にアスクールに
キスしてましたし、今回は誰彼かまわずだった
っぽいです。本人は楽しいからそうした、
みたいに感じているようですけれど、
自分がしている事の意味をもう少し考えて
もらえると、場面にも深みが出てくるような
気がします。誰とでもしたいわけじゃない、
するならとても親しい人と、といった感覚が
あると百合的にも盛り上がりそうに思います。
それに前の記事にも書きましたけれど、役目
だからキスしなきゃならない、みたいな
場面が出てくると、恋心のようなものへの
意識が高まるのではないでしょうか。
ディアにとってはちょっと大人な世界かも
しれませんけれど、アスクールとク・フィーユ
が彼女を挟んで悩んだり恋心に気づいたり
する展開とか見てみたいかもです。

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