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2009年11月30日 (月)

ささめきこと 第8話

 これまでほとんど汐以外は眼中になかった
純夏ですが、朋絵やみやこという、きより以外
の友達が増え、正樹には慕われ、そして今度は
あずさの存在が関係してきます。純夏にとっては
汐との間の壁が増えたような気分なのかも
しれません。では汐にとってはどんな気持ち
なのでしょう。

 テレビアニメ「ささめきこと」、第8話
その八 Ripple」です。
 放課後、「女子部」作戦会議の約束を純夏に
とりつけて朋絵とみやこは教室を出て行く。
すると他のクラスメイトが純夏の所へいそいそと
やって来た。彼女達は、朋絵とみやこの関係が
気になっているらしい。2人がつきあっているのか
どうかを、最近仲良さそうにしている純夏に
聞きたがっているようだった。

 朋絵とみやこの関係についてクラスの女子達は
前から気になっていたようです。男子の方も、
第3話では、2人の醸し出す百合空間を目の前
にして不思議な感覚に陥っていたみたいですね。
 冒頭での女子達の騒ぎ方はいかにも興味本位
という感じです。朋絵とみやこ本人に聞かないのは、
同じ女子としての遠慮と、それからもし噂が
本当だったら近づきたくない、という気持ちが
働いていたのかもしれません。自分達の偏見を
正当なものだと思い込むのはあまり良くない
傾向ですが、彼女達にとっては女同士の恋愛
なんて全くの未知の世界のようですし、知らない
ものに理解を示せというのもすぐには無理なの
でしょう。

 この場面でちょっと気になったのは、女の子達
が純夏にだけ質問していた所、でしょうか。
きよりはそれほどでないにしても、汐は純夏と
同じぐらい朋絵達と接している感じがします。
それでも純夏にだけ聞いているのは、彼女達と
汐の関係の薄さを示していたりするのかな(まあ
純夏にしてもクラス委員長だから質問された、
とも考えられそうです)?
 原作コミックによると汐は、中学の時は自分が
女の子好きだと周りに明言していたらしく、
女子の中では浮いた存在だったらしいです。
それをクラス委員としてサポートしたのが
きっかけで、純夏と仲良くなったみたいですね。
 高校に入ってからは、汐が千津香の事を
話すまできよりでさえ気づかなかったぐらい
なので、趣味については隠していたのかも。
そうさせたのは、純夏の発案だったのかな、とも
思えますね。

 それともう一つ、クラスメイトの女子達が
朋絵とみやこの間柄についてまくし立てている
部分が、原作とはちょっと違って柔らかめな
言い方になっていた気がします。この傾向は、
第4話で汐好みの女の子を捜す場面にもあった
ように思います。女の子が女の子に恋する事に
ついて、そうでない人達の反応はだいたい
冷たいものなのでしょうけれど、否定的に
なりすぎない演出は、見ていてちょっと安心
できるかもしれません。

 さてそして、これまで教室や図書室などで
ちらちらと姿を見せていたあずさが、本格的に
登場してきました。前回の予告アニメでは、
彼女は「ひと味違う百合世界が、、、」と言って
いて、その言葉通り新しい展開が始まっている
ようです。
(それにしてもあずさの百合語りは熱いですね。
文芸としての百合についてこれだけいろいろ
語るキャラって、アニメではあまりいなかった
気もします。ちょっと妄想気味な所はあります
けれど、百合作品を広めていく観点では頼もしい
語り口かもしれませんね。)

 あずさは百合小説のファン、というか特に
「織野真紗香とその作品」のファンらしいです。
「黄昏寒椿」などの中で描かれていく少女同士の
友情やそれ以上の感情に憧れているみたい
ですね。純夏が作品に詳しいと知るなり、家にまで
押しかけて話題を共有しようとします。有名では
ない作家の、単行本未収録の作品まで知っている
人がクラスメイトにいるとわかったら、それは
とても嬉しいのでは。
 あずさは、これまでいろいろな場面にちょっと
ずつ登場していました。その時はだいたいいつも
1人でいたような気がします。少女小説について
語り合える友達がいなかった、というのもあるの
でしょう。だからこそ純夏の存在は彼女にとって
貴重だったのかな、とも思えます。
 純夏との出会いによって生まれたあずさの気持ち
は、友情なのか、それ以上の感情なのか、、、その
辺りがこれから重要になってきそうですね。
百合な少女小説に対するあずさの興味は、実は
物語を楽しみたいという種類のものではなく、
小説の主人公のようになりたい、というもの
なのかもしれません。
 でもさらに考えれば、主人公になって百合な
恋愛をしたいというよりは、主人公のような
麗しいせりふで語り合ってみたいと思っている
ようにも感じられます。あずさ本人は、自分が
本当はどうしたいのか理解できているのでしょうか。
今は、純夏のような同志(?)に初めて会えた喜びで
いっぱいになってしまっているようですが、
彼女の行動は純夏、それから汐の気持ちに「波紋」
を呼びそうです。

 その汐は、涙を見せていました。この表情は、
彼女の動揺を表しているのでしょうね。彼女の表情は、
前回のアニメオリジナルだった場面からのつながりで、
より印象的になっている気がします。前回、純夏と
連絡が取れなかった汐は、不満に思うのと同時に、
これまでずっと純夏がそばにいてくれたのだという
事、そして彼女が自分の前からいなくなる可能性が
あるという事を覚ったのでは、と思います。
そんな状態で純夏とあずさが接近している姿を
見たら、、、。汐も純夏を意識し始めるようになると
良いですね。純夏も、「女心がわからない」とか
言ってる場合じゃないような。

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