マリア様がみてる Webラジオ第２シリーズ第１２回

　声優の仕事って、あまり知らない人に説明するのは
難しいかもしれませんね。たくさんのスタジオを
巡って他の事務所の人達と一緒に声だけで演技する、
というのは、珍しくもあり、また貴重な経験でも
あるのでは。

　4thシーズンテレビアニメ「マリア様がみてる」の
Webラジオ第１２回を聞いてみました。
　今回のゲストは、武嶋蔦子役の佐藤利奈さんです。
利奈さんと、パーソナリティで福沢祐巳役の植田佳奈さん
は最近他のスタジオでも一緒になる事が多いそうで、
毎週何度も会っているとか。アニメの仕事だと３ヶ月
単位ぐらいで作品が変わったりする場合も多いでしょう
けれど、知っている人と同じ作品に関われたりするのは
楽しいのでしょうね。

　夏の思い出が話題になって、お２人は花火大会に
ついて語っていらっしゃいました。同じ大会を見に行った
らしく、利奈さんは地上から、佳奈さんは屋形船の
上から観ていたようです。船の上から観る花火とか
って、風情がありそうですね。
　その船の上で声優仲間の人達と一緒にいて、佳奈さんは
周りの人から職業について聞かれたみたいです。答え方
として「派遣みたいな、、、」というのは確かに当たって
いるような気もしますね。声優の仕事は働き方としては
珍しいかもしれませんけれど、いろいろな場所に行って
たくさんの人達と会ったり仕事をできるのはなかなか
ない経験かも、とも思えます。

　さて今回のラジオドラマは、「白薔薇の物思い」という
事で、志摩子と乃梨子を中心としたエピソード、、、と
思ったら聖もちゃっかり(?)出ていましたね。すぐ近くの
大学に通っているだけあって、出番は多いのかもです。
というかけっこう志摩子の事を心配していつも気にかけて
いるのかもしれませんね。
　今回聖と乃梨子は、ちゃんと話すのは初めてだった
ようです。聖が「いつも志摩子がお世話になってます」と
言うのは、やっぱり志摩子を思いやっている事の表れ
なのでしょうね。一方の乃梨子は、聖が志摩子のお姉様
だという事に驚きを隠せないみたいです。乃梨子が
お姉様達の関係の深い部分を知る事があるのかどうか、
また聖とのつきあいがこれからも続くのかはわかりません
けれど、自分のお姉様と、それを取り巻く人達との関係を
考えさせられるきっかけにはなったかもですね。
　最後の場面で志摩子が、祐巳や乃梨子に見せていた
表情は、とても珍しいものだったと思われます。なぜ
そうなったかというと、自分と周りの人達とのつながり、
そして自分自身が変化している事に気づかされたから、
なのでしょうね。
　これまで志摩子は、いつでもこの場を離れられる
ように身軽でいたい、とか、他の人のためなら自分を
犠牲にしてでも助けてあげたい、といった事をいつも
考えていたようです。それが聖や乃梨子、それに
祐巳との出会いで、少しずつ変わっていったの
でしょう。
　改めて気づいてみれば、聖や乃梨子のように自分を
認めて受け入れてくれる人達がいて、祐巳のように
精一杯自分を助けてくれようとする人がいる。
自分がしなければならないと思い詰めるほどだった
事を、逆に自分にしてくれる人がいるとわかって、
志摩子の肩の力が一気に抜けたのでしょうね。
これからは、彼女はもっとゆったりと、他の人との
絆を深めていけるのではないでしょうか。またそういう
彼女の一面を見たら、祐巳達ももっと志摩子と
近づいていけるのでしょう。

　といった所で、4thシーズンアニメでは描かれなかった
エピソードがラジオドラマという形で拾われていくのは
ある意味助かるかもですね。そしてこのドラマを収録
したプレミアムCDもリリースの予定となっているそうです。
発売は11/26の予定で、トークの他に入るドラマは、
第８回で配信された「ようこそ茶話会へ」と、第９回
で配信された「ジョアナ」になるとか。CDの音質で
聞けば感動も新たになりそうでしょうか。

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