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2009年10月16日 (金)

コミック百合姫 Vol.17 その2

 今号では学園ものが多く、それも割と王道な
設定の割合が高い気がしますが、こういうのも
良い気がします。あまりひねらずにすんなりと
楽しめる百合作品も押さえていってもらいたい
かもです。

 発行一迅社コミック百合姫Vol.17を
見てみました。以前に別の記事でも書いています
ので、よろしければそちらも見てみてください。

コミック百合姫Vol.17

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・Back☆shot(天野しゅにんた)
 高1の夏休みに3日間の補習を受ける永麻は、
苦手な数学に頭を悩ませていた。しかしそれ以上に
気になるのは、前の席に座る華苗の後ろ姿である。
 見慣れてるはずなのに気になるのは、興味のある
相手の物だからなのかも。「はずしておこられたい」
と思うのも、相手とそんな風にふざけあえる仲に
なりたい、という願望の表れなのでは。そんな
永麻の気持ちを知らない華苗はどう考えているの
でしょう。後半に彼女が永麻に見せる表情が良い
ですね。永麻も何か反応したみたいです。

・あたしのかわいいヒト(竹宮ジン)
 春、ふとしたきっかけで美術同好会に所属した
チカ。名前を貸すだけのはずが、先輩と2人きり
の時間が心地よくてつい部室に足が向いてしまう。
 斜めから日の差し込む階段の踊り場でキス、
っていうシチュがいいですね。男がいるチカに
告白した時、先輩はとても必死な思いだったの
でしょう。チカは軽く答えていましたが、けっこう
気持ちが動いていたのでは。その後も先輩を軽く
あしらって楽しんでいるように見えて、実は
彼女も先輩に惹かれているのでしょうね。
 ところで途中に出てきたチカのモノローグ、
「そういう想いも知らないで常識ばっか語る奴ら
より」という部分を見て、ある短歌をちょっと
思い出してしまいました。それは、与謝野晶子の
「やわ肌の 熱き血潮に 触れもみで、、、」で
始まる一首だったりします。ちょっと飛躍しすぎ
でしょうか、、、。

・水フーセン、金魚、ラムネ(タカハシマコ)
 高校生の莉奈は、10コ年上のお隣のカンナを
夏祭りに誘う。しかし彼女は何だかんだ理由を
つけて出かけたがらない。
 莉奈が遠い昔の夏祭りで見た光景は、今でも
鮮明に思い出せるぐらい強烈な記憶なのですね。
それを憶えているだけではなくて自分もそう
なりたいと考えるのは、彼女自身がそういう
恋愛を求めていたから、なのでしょう。彼女の
思いにカンナはどう反応するのかは、、、最後の
コマの彼女のうなじが物語っているようです。

・紬絆-つむぎいと-(倉田嘘)
 大学時代に憧れた佳恵と、今は同棲している
ナオ。彼女は佳恵と一緒にいられるだけで嬉しく、
仕事のきつさなど苦にはならなかった。
 学生時代に男友達も多かった佳恵が、女である
自分を選んでくれた事を、ナオは嬉しく思い
ながら、後ろめたく感じてもいたのでしょう。
だから彼女には不自由な思いはさせたくないと
考えてつい無理を、、、という感じなのかも。
でもこういう関係って、男女の間にもありそう?
女性同士だからこその展開も見てみたいですね。
 ところでナオが働いている会社「ユニバーサル
トレーディア」って、百合姫SのVol.6に掲載
された「鎖はもういらない」の舞台になっている
所ですよね。あちらの主人公の芳野と葵が、
今回の作中に顔を出していました。学園もので
同じ学校が舞台になる作品は何個かあった
気がしますけれど、社会人ものでそういうのは
少なかったような気もします。それにしても
ナオがピンチに陥っているなら芳野と葵には
助けてあげてもらいたかったかもですけど、、、
まあストーリー上仕方がないのでしょうね。

・ステラ・マリス~猫目堂ココロ譚~(東雲水生)
 性格も良く成績優秀な生徒会長、涼音。女生徒
達の憧れの的である彼女を、詠美は平静なふりで
見ているが、2人には誰も知らない秘密があった。
 出会いはちょっとした事だったかもしれません
が、彼女達の関係はどんどん発展していって、
お互いにかけがえのない仲になっていたようです。
それだけに、詠美にはつらい出来事だったの
でしょう。でも本当なら1人取り残されるだけに
なる詠美が、あそこで涼音の声を聞けたのは、
彼女にとって救いだったのではないでしょうか。

・さよならフォークロア(かずまこを)
 高瀬の通う女子校には伝説がある。月曜日に
誰かに触れると、昔学校で心中した「彼女たち」
に呪われるというのだ。
 女子校の寮という舞台、先生までもが恐れる
恋人達の呪い、、、何か昔ながらの閉鎖的で非日常
な世界観を感じさせる設定ですね。それでも陰湿な
雰囲気を感じないのは、絵柄や、純鳥(すみか)の
性格付けからくるものなのかもしれません。
高瀬にはつらい展開になりそうですけれど、何とか
うまくいってもらいたい所です。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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