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2009年9月 4日 (金)

うみものがたり 第9話

 「みぃんな愛してるっ!」、、、マリンのこの言葉
の意味が問いかけられているのかもしれません。
無邪気に素直に言い続けてきた「愛」が本当は
どんな意味を持つのか、マリンは知る事に
なるのでしょう。その時彼女の愛は誰に
向けられるのでしょうか。、、、ていうか百合的
には危うい雰囲気が。

 テレビアニメ「うみものがたり~あなたが
いてくれたコト~
」、第9話「愛する心」です。
 海の世界に慣れていない夏音は、ウリンを
連れ戻しに行ったマリンから離れて自分の家に
いた。思い出すのはマリンやウリンと一緒に
生活した日々の風景。やがて夏音は、マリンに
対する自分の気持ちに気づき始める。

 本筋とは関係ないのですけれど、海の底から
地上に人が現れる光景って、何だか神秘的な
気がします。今回の冒頭で、浜辺に行った夏音が、
海からあがってくるマリンを見つけます。
マリンが海の世界の人間だと知っている夏音に
とっては当たり前の景色かもしれませんが、
考えてみれば不思議な場面のように思えます。
これが、海の世界と空の世界の正に接する場所で
起きた、それぞれの世界の巫女達の出会いを
象徴しているように感じます。

 とまあそれはそれとして、この場面で松本が、
自分はもう手出しをしない的な発言をしてますね。
今回の事件について本人達で考え行動するのを
尊重してくれたと思えますが、一方では、今更
手を引くなんて、という感じもあったり、、、。
 前回の記事にも書きましたけれど、松本が
言っていた事って、あまり正確ではなかった
気がします。その影響でマリンや夏音達が迷って
しまっていたのなら、松本にも別の形でサポート
する事を考えてもらいたい気もします。

 それから、小島の存在がさらに大きくなって
きていますね。今回はマリンと2人きりで、
夏音についてじっくり語っていたようです。
小島は、夏音との思い出を話しながら(途中
ちょっとノロケっぽくなってましたね)、夏音
に対して自分が何を感じているかを再認識した
みたいです。マリンは、鈴木からも夏音の昔の
姿を聞いています(前の話数でも鈴木は小さい
頃の事を話してました)が、そちらよりも
小島の言葉を重要視しているっぽいですね。
「私の知らない夏音ちゃん、、、」とマリンは
言っていました。あれは、実は友達思いな
夏音よりも、恋愛している夏音の方に興味が
ある、という意味?

 今回描かれていた過去のエピソードでは、主に
2つの事が言われていた感じがあります。一つは、
夏音が自分を犠牲にしても友達のためを考えて
いるという事。これについては、前から鈴木が
何度か言っていましたし、それにこれまでの
夏音の行動を見ている内に何となくわかって
きますね。夏音ってぶっきらぼうで何だか怖そう
だけど、ちょっとわかりづらいだけで、本当は
周りの人達が悲しまないようにいつも損な役を
受け持っているのですよね。作中でも何度か
描かれているため見ている方も納得できそう
です。
 もう一つ言われていたのは、小島がどれぐらい
夏音に惚れていたかという事なのかな、と
思います。小島も、鈴木と同じように、夏音の
持っている思いやりに気づき、彼女の笑顔の
魅力に惹かれていったようです。が、小島が
夏音との間で何を経験したのかとか、夏音を
どう思っていたのかという部分は、これまで
ほとんど(というか全然?)語られてきていないの
ですよね。それを残り話数も少ないここで
いきなり聞かされてもちょっと素直に見られない
ような気もします。

 小島は、最初の話数の頃はメインで登場
する事はなく、出てきても遠目だったり回想
だったり、声が聞けたのもけっこう後になって
からでした。なので夏音にとっての過去の苦い
思い出みたいな位置づけで押し通せるかなと
思っていたのですけれど、前回や今回では
だんだん存在感を増しています。夏音も
悪い気はしていないようで、このまま2人の
関係は元に戻るのでしょうか。
 エンディングの映像におとぎ話のモチーフが
出てくる事もあってなのか、小島の立ち位置を
見ていてつい「おとぎ話の王子様」を思い浮かべて
しまいます。よく語られている白雪姫や
シンデレラなどでは、ヒロイン達が苦しみ
ながら自分が生きていく道を見つけていく
最中には特に支えになったりはせず(彼女達の
状況を知らないため仕方ないのですけれど)、
最後にヒロインに手を差し伸べて結ばれ、
めでたし、となったりします。今回のこの
作品も同じような展開をたどったりするのか
どうかがとても気になります。できれば百合な
テイストを見せてもらいたい気がします。

 ちょうどマリンと小島が一緒にいる所へ、
夏音がやって来ます。彼女は自分から、相手を
どう思っているかを口に出そうとします。
 夏音がマリンを思う気持ちと、小島を思う
気持ちは、同じなのでしょうか、それとも
違うのでしょうか。例えば「愛」という一つの
言葉で表現してしまったとしても、そこに
含まれる好意がどういう形を持っているかで、
言われた方は報われたり報われなかったり
するような気がします。マリンと小島、2人が
夏音との間でどういう気持ちをやりとりするのか、
その辺りが注目の部分になりそうです。

 それからウリンは、、、今回はほとんど
出番がありませんでしたね。彼女がセドナの
神殿にいるのは、自分の意志なのか、それとも
セドナに操られているのか、これからの
エピソードで説明されていくのでしょう。
そこではセドナ自身の求めているものが何
なのかも判明していく事を期待したいです。
 そして今回登場した新しいセドナの兵士は、
これまでとはちょっと違う振る舞いをしていた
感じがありますね。これまでの兵士は、人の
中にある「邪悪」を吸収するのが役目だった
ようです。邪悪を吸い取られた人間がもし
ピュアになれるのなら、セドナは人間の
ためになる事をしているとも言えそう
ですよね。
 ところが今回の兵士(エビがモデルらしい
です)は、人間の命を奪おうとしている
みたいです。いつものやり方を変えてみた
だけなのか、それとも何か重大な変化が
起きているのか、、、(夏音と小島を近づける
演出、ではないですよね?)。
 マリンがウリンから離れている間に、
ウリンの方もいろいろ考える時間ができて
いるのではないかと思います。闇にとらわれる
だけではない生き方を見つけて、マリン、
ウリン、夏音、3人が楽しく穏やかに生活
できるようになると良いですね。その時は
是非百合な方向で、、、。

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