大正野球娘。 第11話
桜花会の野球の試合が始まります。彼女達の、
特に小梅と晶子の気持ちが問われていますが、
2人とも、もう何があろうと引き返すつもりは
ないようです。2人の進む先に、望む結果は
待っているのでしょうか。
テレビ放送中のアニメ「大正野球娘。」、第11話
「そゞろに胸の打ち騒ぐ」です。
いつも負けてばかりいた坂下小との練習試合も、
今回は相手を0点に抑える大善戦。アンナは、
合宿の成果が表れた事をメンバーとともに喜ぶ。
目指してきた朝香中との試合は明日。皆はその日
に向けて、夜にはゆっくり休養をとる事にした。
小梅と晶子はこれまでずっと、野球の事を
親に伝えられずにいたようです。他のメンバー
はというと、別の話数で環達が言っていた感じ
では、了解は得られているみたいですね。雪や
環は小さい頃に男の子達と一緒に野球をしていた
そうで、周りの理解はもらいやすかったのかも
しれません。乃枝は、自慢の(?)理論武装で了承
させた、とか(彼女の家族構成がよくわからなくて
何とも言えないのですけれど)? 巴、静、
鏡子、胡蝶は寮生のため監視がゆるいのかも。
晶子は名のある家柄が重みになっているとも
考えられますし、小梅は父親の洋一郎が「頭の
中は明治」の頑固者らしく、簡単には打ち明け
られなかったのでしょう。それがここにきて大きな
問題に発展してしまいました。
小梅の予想では、打ち明ける事で激しい口論に
なるのは目に見えていたのでしょう。かといって、
言わずにいるのも信頼を裏切る行為ですよね。
父親にしてみれば二重の意味でないがしろに
されたようなもので、もうただではすまない
状況になってしまったみたいです。
試合の日の朝、小梅は洋一郎から重い言葉を
言い渡されてしまいます。この時代に、この
言葉がどれぐらいの意味を持っているのかは
わかりません。けれどそう簡単に使われるもの
ではないと思われます。14歳でしかない小梅
にはかなりつらいものだったのではないでしょうか。
それでも小梅は、自分の進む道をあきらめよう
とはしません。閉ざされた家の扉に向かって
頭を下げる彼女の姿には、それだけの覚悟が
宿っていたように見えます。
その覚悟をともにしようと誓った晶子も、
大変なピンチに陥っています。家ではいつも
自分を抑えている彼女は精一杯反抗したらしい
ですけれど、認めてはもらえなかったようで。
さらに力ずくで、試合への参加をやめさせられ
ようとしています。
が、晶子も小梅と同じように、自分の志した
事をあきらめたりはしませんでしたね。小梅が
彼女の所へ来る前にも、彼女は自分の力で
何とかピンチから抜け出そうとしていました。
2人とも、考える事は同じなのだと言えそう
です。
以前、小梅は晶子に、「最後までついていく」と
言っていました。その気持ちは今でも変わる
事がなく、彼女達を強く結びつけているの
でしょう。
また、そんな2人を応援する人達が、桜花会
のメンバー以外にいるのも、彼女達には心強い
ように思えます。その人達とは、三郎と松坂、
ですね。三郎は、小梅が野球をしていると知り
ながら後押しをしてくれています(けれど今回は
あまりうまく仲裁ができていなかったみたい
です、、、。次の日に洋一郎がああいう事を小梅に
言っていたという事は、説得は失敗したのかも)。
また松坂は、雇い主である小笠原の家に
たてついても、晶子の希望を実現させようと
行動しています。それだけ晶子の本気を感じ取って
いたのでしょう(それにしても松坂はかなり大きな
事をしでかしてしまった感じですね。単なる
お抱え運転手としては立場が弱いでしょうし、
この後が心配です、、、)。
様々な人達の希望に支えられて、桜花会は
試合を始めます。相手は、大きな目的であった
朝香中学です。
小梅達は自分の生きる道に危機を感じながらも
試合に臨んでいます。が、一方の朝香中は、まだ
女の子達を相手にお遊びをするような感覚を
持っているみたいです。前にも書いたかも
しれませんけれど、小梅達が本当の意味で
勝つには、相手を本気にさせ全力を出させて、
その上で倒さなければ意味がないと思われます。
彼女達にそれができるのかどうか、結果は
次回に明らかになるのでしょう。
小梅達がこれまでに築き上げてきたものは、
彼女がじっと見た自分の手のひらの中に集約
されているように感じられます。それを良かった
と思うか、無駄だったと思うか、彼女達は
どんな答えを出すのでしょうね。
とはいえ彼女達の挑戦は、この試合ですべて
片が付いてしまうわけではないのですよね
(作中ではこれで最後みたいな雰囲気が漂って
いますけれど)。野球という形ではないにしても、
彼女達の希望が叶えられるような状況が増えて
いくと良さそうです。
ていうか百合的にはどうなるのか、、、。
小梅と晶子をはじめ、女の子同士の関係を
邪魔してほしくない気持ちもあるのですけれど、
この点に関しては次回を全部見ないと何とも
言えない感じです。小梅と晶子だけでなく、
巴や鏡子、雪や環など、彼女達には百合な
恋愛を育てていってもらいたいですね。
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