うみものがたり 第11話
邪悪、闇、そして悲しみ、、、。いろいろな
言葉が渦巻いています。マリンもウリンも
相手への愛情は確かにあるはずなのに、なぜか
近づく事ができません。こんな時はやはり、
マリンと夏音が、巫女の力も、気持ちも合わせて
立ち向かわなければならないのでしょう。
テレビアニメ「うみものがたり~あなたが
いてくれたコト~」、第11話「光の心 闇の心」
です。
マリンと夏音の前へ海から現れたのは、
ワリンとサム、市川だった。表情は暗くよどみ、
闇にとらわれているのがわかる。ワリンは
マリンに、ウリンの所へ行けと言った。行って
ウリンと一緒に闇に染まればいい、と。
これまでマリンと夏音は、巫女に変身した後
それぞれの力を使って戦っていました。
マリンの海の光は邪悪にとらわれセドナの
兵士となった仲間を浄化し、夏音の空の光は
海賊の骸に憑依した邪悪を打ち砕いていました。
そんな強い力も通用しない相手に遭遇する
2人。仲間を助けたいと強く願う彼女達は、
気持ちを一つにして立ち向かいます。
その時の2人のしぐさが、、、。やはり力を
合わせるには、手で触れあう事が重要なの
ですね。
こういう場面を見てしまうと、どうにも
マリンと夏音の間でも何か百合な事が起きて
ほしくなってしまいますね。「唯一無二の
運命の相手」(松本談)なわけですし、
オープニングでは彼女達の密接な関わりを
想像させるビジュアルが展開されています
から、物語的にも2人を結ぶ絆があって
良いのではないかと。
第9話で、夏音は、マリンに対する自分の
気持ちに気づきます。それはもちろん、愛情、
ですね。愛を自覚したなら、脇目もふらずに
マリンの所へ駆け寄って自分の思いを確かめて
もらいたいものですが、そこまで激しい行動
を、夏音は見せていないのですよね。
マリンへの夏音の感情は、愛ではあっても
恋ではないという事なのでしょうか。あるいは、
愛情という点について今はマリンとウリンの
関係が危うくなってきている(しかもそうなった
理由の一部が自分のせいかもしれない)から、
簡単に愛の言葉を口にするのをためらって
いるのかも、なんて考えてしまいます。
ウリンは確かに、姉のマリンと夏音との
関係を見て、絶望的な気持ちに陥っていった
所があります。自分が求めていた愛情、海に
いた時は自分だけに注がれていた愛情が、
そのまま他の誰かに向けられてしまった、
とウリンは感じたのでしょう。彼女は、
自分の求めていた愛と、マリンと夏音の間に
ある愛とが、同じものだと確信したのでは
ないでしょうか。
夏音がマリンに対して恋愛的な気持ちを
持っているのかはわかりません。でも
ウリンの感情をここまでかき乱すほどの
関係であるのは間違いないのでは、とも
思います。その辺りを百合満載で描いて
もらいたいかも、、、。
愛情と言えば、今回はマリンとウリンが、
別の場面ではありますがお互いに向かって
愛の言葉を叫んでましたね。それぞれが
相手に対して抱いている愛情は昔から全く
変わっていないのでしょう。なのにこんな
離ればなれの状況になってしまい、、、。
それだけ空の世界が危険だった、また夏音
という女の子の存在が大きかった、という
事なのでしょうか。
愛の言葉が伝われば、自分達の間にある
溝なんて意味がないと感じられそうなの
ですけれど、なぜか2人は離れたままですね。
彼女達が分かり合うには、もっと力強い
何かが必要なのかもしれません。それが
次回見つかるのかどうか、気になる所です。
たとえ世界が闇に沈んだとしても、彼女達
の間にある絆が確かめられれば、それは
一つの物語になるのかも、とも思えます。
マリンと夏音は、世界を闇から救う事と、
ウリンを闇から取り戻す事を重ねて考えて
いますが、どちらか一方を選ばなければ
ならない可能性も考えられますし。この
3人で作り出す未来がどこにあるのか、
次回に何かの答えが出るのでしょう。
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