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2009年9月27日 (日)

うみものがたり 第12話

 一夏の、忘れられない「ものがたり」、、、。この
思い出を抱いて生きていく夏音は、マリン達に
出会う前に比べたら、ちょっとだけ素直に、愛情に
ついて考える事ができるようになったのでしょうね。
それじゃあマリン達はどうなったの、という
所がとても気になります。第13話を待て、
って事?

 テレビアニメ「うみものがたり~あなたが
いてくれたコト~
」、第12話「島の心 人の心
です。
 セドナの正体は、邪悪な存在ではなかった、、、。
真実を知ったマリンと夏音の胸からは怖れが
薄らいでいくが、同時に光の力も弱まっていく。
マリンは、残された力を振り絞って、セドナに
とらわれたウリンへと手を差し伸べた。

 オープニングの曲が別アレンジになっていて、
映像も変えられていますね。もともとゆったり
したメロディだった所をさらにゆっくり歌い
上げる感じで、今回とても重要な事が語られる
予感を表している気がします。
 また映像の方も、印象的です。これまでは、
マリン、夏音、ウリンを中心に、美しい海と
島の風景の中にキャラ達が描かれていました。が、
今回は、暗い色に沈んだ海、赤い月が昇る空、
海の生き物達どころかマリン達の姿もなく、
この世の光と生命がすべて滅んでしまった
かのような雰囲気です。
 そこへ現れるウリン。セドナにとらわれ蝶の
羽根を背にした彼女の姿は、滅亡後の世界の
孤独な支配者、といった感じにも見えますね。
この光景はセドナが求めていたものなのかも
しれませんが、ウリンはどう捉えるのでしょう。
それとももう何も感じられないほど彼女の
存在は弱まってしまっているのでしょうか。
、、、という所から物語が進んでいきます。

 日食の後、ウリンが自分の前から離れて
いって初めて、マリンは彼女の大切さに
気づかされていました。そして前回やっと、
ウリンに直接愛の言葉を告げる事ができて
いました。
 けれどその言葉はウリンには響く様子が
なく、、、。セドナの支配が強まったからなの
かもしれません。ともかく、マリン自身が自分の
気持ちに気づいてありったけの思いを込めて
言ったはずの言葉が通じなかったのですから、
これはもう絶望的なのではないでしょうか。
後はもう、ウリン自身が姉を求める思いが、
光の復活を願う思いと重なるのを祈るしか
なさそうです。
(ところで作中で、「光のうたかた」とか
「声が聞こえなくても」といったせりふが
使われていました。これって、第11話までの
エンディング映像に出てくる童話の「人魚姫」
を思い出させますね。)

 、、、それで、この後の展開が何だか複雑
というかわかりづらかった気がします。闇の
側にいるウリンがマリンと一緒になるには、
相手を闇に引き入れなければならない→
マリンが光の心を持ったままでは、闇の世界
では命を保てない→光の心を捨てさせるには、
マリンを闇に染めなければならない→マリンを
闇に染めるにはウリンが自分で、、、。ここまで
条件が必要なら、他のやり方もありそうかも、
とか考えてしまったりしますね。
 ウリン的には、光であっても闇であっても、
とにかくマリンと愛し合えるのが望みだと
思われます。ので、例えば第10話第11話
マリンが、夏音をさしおいても自分に向かって
必死に呼びかけ求めてくれているとわかった
時点で、マリンの気持ちが夏音へ傾いていない
と感じ取る事ができたのではないでしょうか。
そこで「お姉ちゃん!」と叫びながら、自分が
持とうとした力を放り出し、自分の醜い嫉妬心
を認めて、それでも自分はマリンを愛している
から、と告げたなら、一つの物語が形になるの
かも、なんて思ってしまいます。まあその辺りは
演出がいろいろあったりするのでしょうね。

 それと、今回もまた突然新しい設定が登場
したみたいです。松本が言っていた海人と空人の
間の掟って、、、まるでマリンと夏音を離れさせる
ためにある決め事とも言えそうな。この設定を
最初に出さなかったのは、マリンがどれだけ
夏音を愛したとしても最後には離れなければ
ならないのだから、とウリンが安心するのを
防ぐ目的があった? 本当の所はちょっと
わからないですね。

 どんな掟があろうとも、愛し合っているならば
障壁を乗り越えて求め合えるはず、ですよね。
ではマリンと夏音の場合はというと、、、だった
わけですが、あれだけ夏音が愛情をはっきり
表していても寄り添えないのなら、彼女の
マリンへの気持ちってどこまでのものだったのか、
ちょっと気になりますね。
 また夏音は、同じ言葉を小島にも使っています。
これは、マリンと小島のどちらに対しても、
夏音は同じ気持ちだったという事? 今目の前に
いない分、マリンの方が不利なような感じも
ありますね。
 小島以外にも、鈴木や大島など、空人達の
生活が描かれています。皆、闇の世界の事など
忘れて、いつもと同じようにしているみたい
です。
 けれど今回の事を通じて、それぞれの胸の中
には、夏音と同じように、自分の悲しみや弱さと、
それを力に変えていく明るい光が、少しずつ
宿ったのではないでしょうか。島の人達
すべてが、今までよりもちょっとだけ素直に
愛について考えられるようになる、そんな
風に、空の世界はゆっくりと良くなっているの
かもしれませんね。

 そうなると、海の世界がどうなのかがとても
気になります。まずセドナは、、、封印されたの
でしょうか? というか先代の巫女が空と海に
分けて封印したセドナの半身が互いを呼び合う所、
またセドナが女性の声だった所などから百合を
思わせたのですけれど、今回を見ると特にそういう
感じではなかったですね。
 そして海の世界の人達は、、、ワリンやサム、
それに市川は、空人達と同じように今回の事件を
絵空事のように捉えているのでしょう(その現象を
指摘していた松本自身も例外ではないはず)。
海の世界ではマリンとウリンだけが真実を
知っているようです。
 その2人は、今回の事でお互いの間にある感情が
何なのかはっきりわかったのでしょうね。だったら
これからは誰にも気兼ねなくラブラブ一直線で
いけそうにも思えます。が、洞窟の前で夏音と
話している場面のマリンとウリンは、第1話
同じぐらいの普通の姉妹という感じだったり、、、。
彼女達の進展ぶりを見てみたいですね。

 というか結局海の人達と空の人達は、それぞれの
世界に収まってしまったような。第8話の記事に
書きましたけれど、海の世界と空の世界が交わる
事なく終わってしまうのは何だかちょっと寂しい
ですね。このままでは夏音がちょっといい思い出を
ゲットした、ぐらいになってしまいそうですし。
マリンやウリンだって悲しんだり苦しんだり
したのですから、誰かの思い出として語られる
だけでなく、彼女達自身の喜びや愛情を描いて
もらいたい気がします。
 、、、この作品のDVDが、10月から毎月リリース
されるそうです。1巻につき2話ずつの収録で、
第6巻まで発売されるとか。その第6巻には、
放送分の2話の他に、未放送の1話が収録
されるらしいです。そこで何か、マリンとウリン
と夏音、海の世界と空の世界の交わりが
描かれていると良いですね。百合満載の
エピソードも見てみたい所です。

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