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2009年7月 6日 (月)

コミック百合姫 Vol.16

 企画もあり、ゲームのコミック化もあり、さらに
ボリュームもあってたっぷり楽しめますね。百合姫S
の方もVol.9では内容が充実していますし、いろいろな
作品に触れる機会が増えそうです。

 発行一迅社コミック百合姫のVol.16を
見てみました。
 今号は「飴色紅茶館歓談」のドラマCDが付録に
なっています。この穏やかな物語が声で聞けるのは
良いですね。それに今度のコミックスも楽しみです。
また倉田嘘さんがゲストとして執筆されています。
倉田さんの作品は百合姫の雰囲気にも合いそう
ですね。
 では部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・飴色紅茶館歓談(藤枝雅)
 芹穂の昔からの友人、菫が遊びに来るという。
彼女に町を案内するためにさらさと休業の予定を
話し合っていた所へ、ちょうど本人が現れた。
 芹穂を大事にする女性達って、地に足のついた、
というか理知的な感じの人が多いみたいですね。
さてついに自分の気持ちを理解したらしい芹穂
ですが、まだこのままでは進展しないようにも
思えます、さらさも奥手そうですし、、、。この次
何が起きるかは、菫辺りがもう一働きする必要が
ありそう?
 この作品のコミックスが7/25の発売予定となって
います。限定版にはドラマCDが付くそうなので
そちらも楽しみですね。そして何より「第1巻」
というのが、、、。これからも物語は続くの
でしょう。

・くちなし(日輪早夜)
 女学校で、咲子に黄色い声援を送る同級生達
から、鈴乃は少し距離を置いていた。彼女は、咲子
に対してもっと強い気持ちを抱いていたのだ。
 Vol.12に掲載された「さくら文通」と近い時代の
物語みたいですね。でもこちらの作品では悲しい
展開があるようで、、、。2人は愛の言葉をささやき
合ったりはしませんが、お互いの気持ちはちゃんと
相手に伝わっているようです。秘めた恋、でも、
同じ思いを分かち合える相手に出会えたのは、
とても素晴らしい事なのではないでしょうか。

・スミレちゃんの涙(タカハシマコ)
 同級生のスミレが涙を流す理由を、絵美は知って
いた。年上の女性にばかり憧れて、相手がどこかへ
行ってしまうたびに泣いているのだ。そして今日も。
 女の子が女の子に告白して、受け入れられる
わけがない。けど年上の人なら、幼い自分をかわいい
と思って少しは優しくしてくれるかもしれない。
スミレはそうやって、実るあてのない自分の恋心と
一緒に生きてきたのでしょうね。でも、彼女自身も
「優しさ」を持っている、という所が、女の子同士の
物語らしい気がします。

・Girl's End(藤生)
 「女の子同士のカップルのためのバー」に、先輩の
涼子のヘルプとして入った美幸。自分には経験のない
場所だったが、なぜかやめたいとも思わなかった。
 茉利耶達にしてみれば、何も知らずに興味だけで
寄りつくような人達は願い下げなのでしょうね。
美幸もちょっと間違えばそういう人達と同じだったの
かもしれません。でも今、茉利耶の近くに(「匂い」を
感じるほど近くに)いる事で、自分の本当の気持ちに
気づけるのではないでしょうか。そして茉利耶も、
実は美幸を意識し始めているのでは、と感じます。

・クローゼット(倉田嘘)
 要は、女の子しか愛する事ができなかった。ずっと
隠してきたこの感情を先輩の藍衣にだけ打ち明け
られたのは、彼女に優しさを感じたからだった。
 藍衣と出会えた要は、とても幸運だったと言えるの
ではないでしょうか。ここまで理解してくれる人も
なかなかいないのでは、と思います。なのでそれ以上
を求めてしまうのは望みすぎかもしれませんが、要の
この気持ちは止められないのでしょうね。要が
藍衣の仕草にはっとする場面の背景の効果とかが、
彼女の胸に走った衝撃を物語っているかも?
 ところで要と藍衣が部活しながら聞いていたラジオ
で紹介されていた「HINA」の「voice」って、やはり
ナヲコさんのあの作品と関係があるのでしょうか。
こういう所で彼女の話題を聞くと、どこにでもいるのに
誰も見た事がない、そんな彼女らしさを感じてしまいます。

・消し去る恋と願いごと(かずまこを)
 訪ねた先輩の部屋が荷造りの真っ最中で驚いた。今
まで何も知らされていなかったが、先輩は引っ越すのだ
という。行き先はスイスだった。
 「純水アドレッセンス」のななお達とはまた別の登場
人物みたいですね。ここから新たなシリーズが、とか?
主人公はこの部屋に来るまで、先輩との未来を想像してたの
でしょう。それが突然こんな形になってしまうとは。先輩
の方は、自分の事だし先にわかっていたわけですけど、
この日までの間どんな気持ちでいたのでしょうね。2人は
このまま終わりにはならない、と期待したいです。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

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