大正野球娘。 第3話
条件付きではありますが、小梅達は学院内で正式に
活動を始める事ができたようです。後は前へ進んで
いくだけ、彼女達はそういう気持ちなのでしょう。
その結果はどうなるでしょうか、、、。
テレビ放送中のアニメ「大正野球娘。」、第3話
「娘九つの場を占めて」です。
9人がそろった野球チームを、学院に正式な活動
として認めさせるため、部活動を作る事が提案された。
名前は「櫻花會(おうかかい)」、西欧の文化を日本に
普及させる意味で「歐化(おうか)」とかけたものだ。
もちろん本当の活動内容は、野球をする事である。
櫻花會を始める事についての学院長の判断は、とても
冷静なものだったようです。部活動として承認できるか、
部室や部費はどうするか、今の学院の状況から考えて
一番妥当な答えを出していますね。そこには特に、
女だてらに野球なんて、みたいな考えは入っていない
ように見えます。
もっとも、学院長は、晶子達が野球で殿方に勝ちたい
と考えているのを知らない可能性もありますね。例えば
そうだったとして、この後櫻花會が活動を続けていれば、
その内どうしても事情はわかるのでしょう。その時
彼女がどう反応するのか、気になる所ではあります。
これに対して教師の大口は、最初から反対ムード
っぽいです。理由は「勉学がおろそかになるかもしれない」
だそうで、実はこちらも野球についてはふれていないの
ですね。そう考えると、学院内では晶子の意志に対する
反対勢力、みたいなものは意外と少ないのかもです。
学院の中で、小梅達はチームを作り、部室を確保し、
練習を始めます。最初は投げたり打ったりするのにも
おそるおそるの彼女達でしたが、少しずつこつをつかみ
始めているようです。(この辺りは、キャラの動きの
描かれ方にも表れているらしいです。公式サイトの
「編集後記」の7/10付けの記事にその事が書かれて
います。)
野球以外でもそうすけど、自分達がだんだん上達
するのを実感するのは楽しいでしょうね。彼女達は
少しずつ自信というか手応えみたいなものも感じて
いったのでしょう。
その自分達の腕を試す機会が、さっそく訪れます。
しかも相手は朝香中学。晶子にとっては大きなチャンス
ですね。
練習試合の結果は、、、。まあ冷静に考えれば予測は
できたのかもしれません。相手の力量をあまり調べずに
相手のグラウンドに乗り込んでいったのも、自分達の
期待と結果とのギャップを大きくしたのかも。
男女の体力差とかいったものよりも前に、彼女達の
野球経験の短さや練習にかけられる時間の差といった
部分もあるでしょう。今の彼女達の力ではこれぐらいが
精一杯と考えられそうです。
鏡子は試合が終わった後、泣いていました。これは、
自分のプレイが試合結果に影響を与えたと思ったから、
なのでしょう。でももう一つ、試合自体に対する思いが
あったのかな、という気もします。
試合の相手は男子、それも野球部員。鍛え上げられた
相手にいいように試合を運ばれていくのが、彼女は
とても怖かったのではないでしょうか。相手と試合
をしている自分の立場を意識して、恐怖を感じたのでは、
という感じもします。
ここから先櫻花會の活動を続けるなら、皆で気持ちを
取り直してかからなければならないでしょう。その時、
メンバー達が、野球を続ける事の動機付けをどれぐらい
感じているかが問題になってくるのでしょうね。第1話で
小梅と晶子に賛同して野球を始めようとした女生徒が
3人ほどいました。彼女達は結局応援に回る事に
なりましたが、今の櫻花會のメンバーの中にも、同じ
気持ちを抱く人が出てくる場合も考えられますね。
そういう部分を乗り越えなければ、晶子が経験した
悔しさをはねのける事はできないように思えます。
彼女達には、何とか立ち直ってもう一度立ち向かう
気持ちを持ってもらいたい所です。
それからもう一つ、彼女達がちゃんと戦って勝つ
ために必要なものがあります。それは、相手に本気を
出させる、という事なのではないかと思います。
、、、かわいい女の子達が試合をしてくれと言ってきた
から、デートを条件に入れて、練習がてらちょっと
相手をしてあげた、といった取り組み方を相手がする
限りは、点差をつけても本当の意味で勝てたとは
言えなさそうですし、晶子も納得はできないのでしょう。
ちゃんとした試合をどうやって成立させるか、晶子達が
これから考えなければならない事は多そうです。
とまあ小梅達にはいろいろあるかもしれませんが、
純粋にスポーツで汗をかく楽しさを感じられれば、
ちょっとした問題なんて気にならなくなるのでは
ないでしょうか。自分達を認めようとしない殿方達を
相手にするよりももっと大切なものに、気づく事ができる
かもしれませんね。
さて百合的には、、、晶子に野球をさせるきっかけに
なった殿方が登場します。しかも晶子自身とは無関係
ではなかったようで。これで彼女が相手に対して気が
あったりするとちょっと問題(?)なのですけど、今回の
晶子の反応を見ていると、どうもそこまでではない
みたいです。相手も考えを改めるつもりはないらしい
ですし、晶子としては全力で立ち向かうのみ、かも
しれません。
そして今回は小梅にも、殿方が近づいてきていますね。
あれだけかわいいだの何だの言われればぐらっと
きたりしそうですが、小梅は何とも感じていない
ようです。こちらも少し安心かも。
後は、練習試合の条件で「ランデブー」(デートの事?)
と聞いたとたんやる気になっている巴が面白かったかも。
もちろんお相手は殿方ではないですね。
そんなちょっと暴走気味な巴でも、周りはちゃんと
見えているようです。練習の時、鏡子がうまいプレイを
見せればちゃんとほめてあげていますね。
巴は、鏡子が自分に対してどういう気持ちを抱いて
いるのかを、ある程度わかっているようです。その上で
今回のように言うのは、期待を持たせているという
よりは、自分を慕ってくれる相手にできるだけ応えて
あげたいと思っているのではないでしょうか。鏡子が
巴と恋仲になりたいと考えているかどうかはわかりません。
でも誰かを思うという気持ちは自分と同じだと、巴は
感じているでしょうし、そんな時どうしてもらえたら
嬉しいかを考えながら、巴は鏡子を見ているのかも
しれません。
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コメント
観ていると百合とはあまり関係無い
方向に行っているように思えるかな?
もう少し様子見でしょうか。
投稿: nobu | 2009年7月23日 (木) 21時36分
小梅達は、殿方を見返す事よりも、スポーツで
汗を流す楽しさをだんだん知るようになるの
かな、という気もします。その中で単に団結
するだけでなく、もっと強い結びつきを持つ
ようになると良いのですけど、どうなるの
でしょうね。巴や鏡子辺りがどうアピール
するかに期待、でしょうか。
投稿: ギンガム | 2009年7月25日 (土) 23時16分