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2009年7月 4日 (土)

青い花 第1話

 風情のある鎌倉の景色、それぞれに生活を
持つ家族、友人、様々な人々。そういったものに
囲まれて、少女同士の恋の物語は動き始めます
、、、。公式サイトで言われていたように「感覚的に
気持ちいい」タッチになっていますね。でもそちらへ
傾きすぎて、百合テイストが少なくなってしまわないか
とちょっとはらはらしたり、、、。

 テレビ放送の始まったアニメ「青い花」、
第1話「花物語」を見てみました。
 朝のベッドの上、夢から覚めたふみは目覚まし
時計を止めた。壁を見ると、松岡女子高の制服が
掛けてある。今日が登校初日なのだ。しかし
制服を眺める彼女の表情は複雑だった。 

 オープニング曲「青い花」は、これまでにも
プロモーション映像などに使われていました。
けれどオープニングアニメと一緒に流れて
くるのを聞くとまた違った感覚がありますね。
寂しさや悲しみを抱えてうつむいている時に
出会った人。その人がいたから、苦しみさえ
力に変えられる、、、。後半のリズムに乗って
くる所では、悲しみはまだ消えないけれど
思わず走り出している主人公の気持ちが表れて
いるように感じます。
 エンディング曲の「センティフォリア」は、
甘くまどろむような感覚の中で、揺れ動く
気持ちが歌われているようですね。ほとんど
初恋のような、一歩を踏み出したいのに怖い
気持ちもある、そんな感じでしょうか。カット
には原作コミックより、登場人物達のカラー
イラストが使われています。アニメで使うなら
アニメ版のイラストの方がマッチするのでは、
とも思いますけれど、この曲と原作のイラストは
かなり合っている気がしますね。

 本編の方は、、、原作の第1話の範囲とだいたい
同じみたいですね。ふみとあきらの10年ぶり
の再会とそれぞれの学校生活、そして小さい頃の
ふみの大切な思い出を一気によみがえらせる
あきらの一言、という所でしょうか。
 でも演出の仕方がちょっと違っている雰囲気
ですね。鎌倉(とか北鎌倉とか)の景色がたっぷり
背景に描かれていたり、メインキャラ以外の
出番やせりふが多くなっている気がします
(あきらの母や兄もたくさんしゃべっていますし、
あきらの父とかふみの祖母が登場するのも
珍しいですよね。美沙子、洋子、美和の会話も
増えています)。たぶんこのせりふや設定は、
アニメ版のスタッフの方達が考えたものなの
でしょうね。あまり違和感はないように感じ
られます。(例えば高校から藤が谷に入った
あきらが、クラスにすぐになじめずにちょっと
寂しそうにしている、という場面も、原作では
描かれていないですが、藤が谷の雰囲気を
語っている感じがします。)
 こんな風にしたのはなぜなんでしょうね。
時間を合わせるため、、、? それともアニメ
としての「間」を作ろうとしていた、とか。
まあ本当はどうなのかよくわかりませんけれど、
こういうパターンもありかな、という気も
します。実在する風景の中で、主婦だったり
会社員だったり大学生だったりする人達に囲まれ
ながら、それでも女の子同士が愛をはぐくんで
いく、というのも良いかも、とも思えます。

 公式サイトにある、スタッフや関係者の方達の
スペシャルトーク」の記事によると、アニメ化
する時の意見として、「生々しさをそぎ落とす」
とか、「キレイなところに特化する」、「感覚的に
気持ちいいフィルムを作る」というものがあった
そうです。今回のエピソードの中でも、そうかも、
と思える箇所が幾つかありました。
 あきらが江ノ電で登校する時に、知らない男が
妙に接近してきて気味悪がったりとか、その前に
あきら兄があきらの布団でいつの間にか一緒に
寝てたとかいう場面は、アニメでは出てきてない
ですね。こういうのが「生々しさ」だったりするの
かも。
 また、ふみが内心考えている言葉が、アニメでは
一部しか語られていません。教室で、ちょっと
なれなれしいような口調で洋子が話しかけてきた
時、原作では「なんなんだ」みたいな反応を、ふみは
胸の中でしてました。でもアニメでは「怖い顔」を
見せたぐらいだったようです。この辺りが「キレイ」
な部分でしょうか。
 それから、最後の方に鎌倉駅のホームで、
ふみが自分と千津との関係を思い返す場面では、
直接的なせりふが少なめになっていました。また
その前にあきらが町並みの中を走り抜けて
電車に飛び乗る場面があり、ここでもせりふは
ほとんどなかったですね。そうして主に映像で
見せていきながら、最後にあきらのせりふと、
ふみのモノローグが出てきます。こういう
描き方は、「感覚的に気持ちいい」かもですね。

 今回は、何か爽やかさを感じるエピソードに
なっていた気がします。が、見終わってふと
思ったのは、百合的にはどうだったのだろう、
という事、、、。
 まあまだ始まったばかりで本題はこれから、
なのでしょう。でも、この第1話に含まれていた
百合っぽい部分が、少し弱められているような
気もします。
 学校から帰ってきたあきらに、母親が「すてきな
ガールフレンドでもつれてきてよ」という
せりふはなかったですね。また、ふみと千津の
関係をうかがわせる描写もちょっと軽めだった
ような。ここもせりふが少なめでした。
 後はやはり、ふみの考えている事があまり多く
語られないのも、心情的にあっさりした感じに
なりそうな気がします。原作では、第2話の
エピソードで、ふみと千津がどんな秘密を
持っているか描かれたりするわけですが、アニメ
でもその部分は見たい所ですね。ふみは、自分を
あまり主張できない奥手な性格かもしれません。
けれど、女同士でどうやって愛し合うかは経験で
知っていますし、彼女なりにどうしたいかについても
いつも考えているのでしょうね。そういう、自分が
した事、自分が考えた事から、彼女らしい百合な
選択をしていってもらいたいかもです。

 、、、といった所で、原作との比較が多くなって
しまったかもしれません。とはいえアニメならではの
演出も期待したいですね。その中で、百合テイストが
たっぷり描かれると良さそうです。

 今回の作中で、「その一言は」で始まるふみの
せりふがありました。この言葉はプロモーション
映像
の中でも使われていました。けれど、この
2つは言い方の雰囲気が違っていて、どうも
別のテイクみたいです。PVに使われているものは
無垢な感じがしましたが、本編中に出てくる
ものは、運命を感じさせる、真面目で誠実な
感覚があります。ふみとあきらの間に生まれる
気持ちが、百合的にも誠実に育っていくと良いな
と思います。

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コメント

本格的な百合アニメとして期待も大きいだけ
に今後の展開も気になりますね。
シリーズ構成に高山文彦氏と言うのにちょっと驚いています。どちらかと言うと
硬質な作品を手掛けてきた方なので。
実は言うと原作の方は未読なので追々確認
していきますね。

投稿: nobu | 2009年7月 5日 (日) 10時45分

これからどんな感じになっていくのか気に
なりますね。今回の記事ではつい原作と
比較してしまいましたけど、アニメならではの
百合とかあっても良いですよね。
高山さんの事は私はよく存じ上げなかったり
します、、、。けど、公式サイトにある
インタビュー記事でも「意外」と言われている
みたいです。百合メインのアニメはまだまだ
これからな分野だと思いますのでいろいろな
アイディアが入ってくるのはためになるかも?
原作の方も楽しまれる事をお祈りしてます。

投稿: ギンガム | 2009年7月 6日 (月) 23時12分

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