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2009年7月30日 (木)

大正野球娘。 第4話

 練習試合の結果を、それぞれがどう感じるかが、
物語にも大きな影響を与えるように思われます。
特に晶子、、、彼女の本心が、今回描かれていきます。
この感じだと、百合的にも期待できそうな気が
しますね。

 テレビ放送中のアニメ「大正野球娘。」、第4話
これから」です。
 教室から窓の外を眺める小梅達。外は大雨で、
この分では野球の練習ができそうにない。しかし
それよりも小梅は、晶子が練習試合以来、学校を
休んでいるのが気がかりだった。

 9人のメンバーと監督がそろい、学院にも活動が
認められ、晶子達は意気揚々と練習を始めました。
そして、練習試合ではありますが、目標でもあった
朝香中学との試合までこぎ着けます。前回はその
模様が描かれたわけですが、結果的には、、、。
 それでも、皆が急にやる気をなくしたりは
しなかったようです。最初に晶子の所へ集まった
小梅や乃枝をはじめ、昔野球をたしなんでいた雪や
環も、練習には前向きみたいですね。
 加減が良くないようなのは、晶子、、、。お見舞いに
行った小梅には大丈夫そうな姿を見せていましたが、
内面は違っていたようです。
 晶子がうまく自分を隠してしまったため、小梅
には彼女の本当の悩みが何なのか、すぐには
わからなかったようです。そこに気づかせたのは、
予想外な事に岩崎でした。小梅は、晶子が経験した
悔しさを、今度は自分で直に味わいます。
 そこからが、小梅の強さ、ですね。いつもはけっこう
押し切られる事が多い晶子に対して、厳しい言葉を
ずばずばと言っています。
 これも、彼女達の関係の一つなのでしょう。普段
見られる、晶子が小梅をリードする姿は、前にも
ちょっと書きましたけれど、晶子から小梅への
絶対的な信頼と、小梅から晶子への「支えてあげたい」
と思う気持ちが表れているように感じます。今回に
ついても、小梅が自分で悔しいと思ったのに加えて、
こんな思いをさせられた晶子を何としても支えて、
彼女の願いを叶えさせたいと考えたのでは
ないでしょうか。この辺りの小梅は、かなり
かっこよかったですね。

 ここで大事になるのが、晶子の願いが何なのか、
なのでしょう。これについては、第1話の時も
気になっていました。
 晶子は、岩崎から、女性の社会進出を認めない
ような発言をされたのが理由で、野球での対決を
考えついたようです。その対決に勝つ事で、相手に
自分を認めさせよう、と。
 問題は、その後彼女がどうするつもりなのか
なのでは、という気がしていました。もし、相手に
自分を認めさせる理由が、相手に自分を認めてもらって
愛してもらいたい、なんて事だったら百合的には
マイナスになってしまいそうで。
 けれど今回の彼女の言葉には、そういう思いは
少しも含まれていませんでした。小梅も彼女と
話し合って改めて支えになろうと決めたようです。
この絆の強さが、この2人らしさなのでしょうね。
 ところで小梅は、晶子が本当に苦しんでいる時に
どういう態度をとるのか、知らなかったみたい
ですね。まだ彼女は、晶子の喜びも悲しみすべてを
知り尽くしているわけではないようです。まあ
それだけこれからの発展が期待できそうかもです。

 それにしても岩崎と高原は、今回けっこう嫌な
面が前に出ていましたね。ぼくとつな好青年系かと
思ったら、相手の立場や気持ちも考えずに相手を
見下すような言い方を連発しています。これは、
普段から2人が女性をどんな風に見ているかを
示しているのではないでしょうか。これには小梅の
親達もあきれていたようです。ここまでの相手で
あれば、小梅も晶子も全力でぶつかっていける
でしょう。

 さてその他のキャラは、、、。巴が鏡子を元気づける
場面とか良かったですね。彼女は最初、小梅に
言われるままに気持ちのこもらない言葉をかけて
いました。けれど、だんだん自分のしようとしている
事の意味がわかってきたのでしょう、最後には自分の
気持ちとして鏡子を求めていたように思えます。
巴は、鏡子が自分をどう思っているのか知っている
でしょうから、ここまでしてこの後どうなるかも
予想はできるはず。その責任(?)をきっちりとって
くれる?
 ところでこの時の小梅は、かなり思い切った事を
したような。というかあんな演出ができるのなら、
恋を夢見るぐらいはいつもしているのかもですね。
彼女が本編中で恋心を感じる事があるのかどうか
わかりませんけれど、彼女の百合なエピソードも
見てみたいですね。
 そして巴といえば静、、、。彼女は今回あまり
思い通りに事が運ばなかったみたいですが、その
代わり、新しい気持ちに触れられたのではないかと
思います。
 彼女って、今までほとんど姉の巴を通してしか
ものを見ていなかったような気がします。静にとって
小梅は、巴が愛している人。静にとって鏡子は、巴を
慕っている女の子。たぶんすべての判断が姉を基準に
行われているのではないかと。野球を始めたのも
姉がスカウトされたからなのでしょう。
 静はいつも姉をたしなめているような感じがします
が、実はかなり姉を頼っている(依存している?)の
かもしれません。寮で相部屋の姉から甘えられたり
する場面がでも、本当はそうしてもらえるのが嬉しくて
仕方がないほどなのかも。
 そうやって姉といつも寄り添っている事は、必ずしも
良くないわけではないでしょう。でもこのままでは
静の世界は広がっていかない可能性もありそうです。
 そんな彼女に、野球は新しい感覚を与えてくれるの
かもしれません。それは、姉以外の仲間の存在、、、。
今回はまだ予感だけとも言えそうです。それでも、
姉を通してではなく、直接自分を見て、迎え入れて
くれる人がいるという喜びが、桜花会にはあるみたい
ですね。そして静も自分から他の女の子達に直接自分の
気持ちを伝えられるようになれば、彼女達の交流は
もっと深いものになっていくのでしょう。静が
百合を意識するのは、「これから」?

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