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2009年7月26日 (日)

咲-Saki- 第16話

 様々な手を打ち分ける衣の実力は奥が深い
みたいですね。他の打ち手達はどんどん彼女の
ペースにはまっているようで。ここから抜け出す
には何かが必要なのでしょうけれど、それを
考え出し、いつもの彼女達に戻る事は難しい
ようです。百合的にも、、、?

 テレビアニメ「咲-Saki-」、第16局「結託
です。
 咲の2連続に及ぶ嶺上開花(リンシャンカイホウ)を、
槍槓(チャンカン)というレアな手で鎮めたゆみ。
前半戦開始早々から異様な役が続出する大将戦
だったが、次の局で事態が変化する。一向聴
(イイシャンテン)から先に手が進まないのだ。
それはゆみ1人だけでなく、華菜、咲までもが
同じだった。

 咲が前回、嶺上開花を決めた時は、何か爽快感が
ありましたね。しかも高き峰の上に咲き誇る花は、
百合、、、! 絵柄の効果も良かった気がします。
 とはいえこれで咲の独走になるかというと、
そうではないのですね。さすがに決勝戦の大将戦
ともなれば、卓を囲む4人が4人ともそれなりの
腕を持っています。ゆみは素早く場の流れを読んで
咲の手を封じ、華菜は衣を相手に「魔物退治」を
しようとしています。
 全員が、もう後がないこの大将戦で、自分達の
学校の勝利を狙っているわけです。そこから一歩
リードしたのは誰かというと、、、衣だったようです。
残りの3人は気づかない間に衣の手の中に陥り、いえ、
気づいた後も、抜け出す事は難しいみたいですね。
自分の持ち牌がまとまらない上に、衣の海底(ハイテイ)
をどうやっても回避できない、、、。普通ならあり得ない
場が、衣によって作り出されているようです。

 ここで先に冷静さを取り戻したのは、ゆみだった
みたいです。3人が勝とうとして一向聴から身動きが
とれない場を、まず崩す事を考えたようですね。
これが今回のサブタイトルの「結託」につながって
いるのでしょう。
 これで新しいリズムを作り出せれば良いのです
けれど、、、そう簡単にはいかないらしいですね。
たとえ3人が束になっても、衣には太刀打ちできないの
でしょうか。
 、、、華菜は去年の県予選決勝で衣と対戦しました。
そこで負けた風越女子は、全国大会連続出場の記録を
止められてしまいます。自分の責任だと感じた華菜は、
この1年間、苦しい思いをするのと同時に、チャンスが
あればもう一度衣と戦って勝ちたいと考えていた
ようですね。たぶんそのための準備もしていたと
思われます。ですが、衣の底知れない技量を前に、
彼女は手を出せずにいるみたいです。
 ゆみは、場の流れを読むのがうまいらしく、咲の
打ち方に気づいたのと同じように、衣の能力も
何となく感じ取れたようです。その対策も積極的に
打っていますね。ところが結果を見ると、大成功と
まではいかないみたいで。それどころか衣をあおる
結果にもなってしまったかもしれません。
 そして咲は、ゆみに嶺上開花を止められてから、
自分らしい打ち方がほとんどできなくなっている
ようです。それに衣から感じるプレッシャー、、、。
昔からこの種類の気迫にさらされてきた咲には、
衣に立ち向かうのがどれだけ無謀なのか、直感的に
わかっているのではないでしょうか。すっかり
縮こまってしまった彼女には、このままでは復活の
チャンスが訪れないようにも思えてしまいます。
 咲は、もう一度立ち上がる気持ちを取り戻す事が
できるのでしょうか。前半戦の後休憩時間が入ります
から、その時に和が何か力を分けてくれるのでは、
と期待したい所です。

 、、、とまあ今回は百合っぽいエピソードがあまり
見当たらなかったような。これは仕方ない部分、
なのでしょうか。
 以前ちょっと考えていたのは、予選が始まったら
すぐに試合だけがクローズアップされて、百合や
その他のテイストは見られなくなるのかも、という事
でした。ですが、第6話以降も、各校のメンバー達が
仲間を応援する姿や、昔経験した記憶などから、
百合な絆を見せてくれるエピソードがたくさん描かれて
いましたね。
 なのでこの調子で毎回ずっと百合を楽しめるの
かな、と期待していた中、今回のエピソードが、、、。
これがある意味本来の姿だったのかもしれません。
でもできればメンバー達の百合なつながりを、毎回
見せていってもらいたい気がします。

 この作品では、先輩への憧れや、同級生との
親密さなどから百合な雰囲気が漂ってきますね。
でもはっきりと愛の言葉を告白したりする事は
少ない気がします(第15話で桃子がゆみに
言っていたぐらい?)。先輩への憧れについても、
優しくていつも自分のために考えてくれる年上の
人への信頼感とか、与えてくれた恩に報いたい
気持ちが強く表現されている感じです。あまり
正面から百合な描写やせりふを使わないのは、
女の子同士の恋愛を目当てにしていない視聴者
への配慮だったりする? できれば百合的にも
胸を打たれるような物語を見せてもらいたいかも
ですね。嶺上開花の時ように、咲達の胸の中にも
百合の花を満開にさせてもらえたら、と思います。

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