咲-Saki- 第9話
対局が始まる前からいきなりピンチになる
優希。彼女の場合、スタートでうまく波に
乗れないと、実力が出しづらそうですね。彼女が
立ち直るだけの気持ちになれるかどうか、それは
自分自身のこれまでの積み重ねによるのでしょう。
テレビアニメ「咲-Saki-」、第9局「開眼」
です。
県予選の決勝第1試合、清澄高校の先鋒は
優希だ。大好物で力を導き出したい彼女は
対局室にタコスを持ち込むが、自分への
差し入れだと思い込んだ龍門渕高校の純に
食べられてしまう。
やはり対局が本格的になってくると、麻雀
以外の要素を描くのが難しくなってくるみたい
ですね。百合的な場面についてもちょっと
見あたらず、、、。対局が続く間はずっとこんな
雰囲気だったりするのでしょうか。
(個人的には、麻雀ってテレビゲームで少し
遊んだぐらいなので役はあまりわからなかったり
、、、。気持ち的には「みっつずつ、みっつずつ」
って感じです。でもこのアニメでは、役の説明は
少ないものの、派手な効果やキャラ達の動き
などで、どんな手ができているのかは何となく
雰囲気が伝わってきます。そういう意味では、
麻雀初心者でも世界観をつかみやすいかも
しれませんね。)
以前アニメ情報サイトに掲載されていた、監督
へのインタビュー記事では、アニメでは決勝戦の
後どうなるかまできっちり描いていく、といった
事が語られていました。その間ずっと対局だけ
描くわけではないと思いますし、戦いだけでは
ない他の部分(特に百合テイスト多めで)を
機会を見ながら入れていってもらいたいかも
ですね。
東場のパワー(と点数計算の苦手さ加減、、、)
から今回も優希が先鋒をつとめます。ところが
半荘2回の長丁場、おまけにタコスなしのため
ちょっといつもの調子が出せていない感じです。
立て直そうともがくほど相手の術中にはまって
いるみたいです。
対局を始めた時の彼女には、タコスさえあれば、
という気持ちもあったのでしょう。タコスさえ
食べる事ができたら、1回戦や2回戦のように
相手を圧倒できるのに、と。
でも決勝戦ともなると、そういう「呪われた血族」(?)
だけに頼って高得点を稼ぐのは難しいようです。
対局室では咲達の声援も届きませんし、彼女を
奮い立たせるのもは何もないのでしょうか、、、。
いえ、彼女もこれまで自分なりに努力してきた
はずですし、それを落ち着いて思い出せば、
道は見えてくるのでしょう。そこからが、彼女の
本当のスタートなのかも。
さて龍門渕高校の純は、優希を調子づかせない
ために、意識的に場の流れを断ち切る打ち方を
したようですね。場の雰囲気をつかめる彼女
には簡単な技なのでしょう。また、単に相手を
黙らせるだけではなく、同時に自分の上がり
にもつなげていく辺りが、さすがに去年の
優勝メンバーだけあります。
優希の東場の力があまりにも強かったせいか、
純は優希をつぶす事に集中し始めます。ですが、
対戦相手は何も優希だけではないのですよね。
彼女も気づかない内にいつの間にか場を支配
されてしまったらしく、気づいてみれば、、、
という状況でした。
美穂子は、団体戦決勝で勝つための打ち方を
続けていた、と言えるでしょう。でも彼女の
場合、そこにもう一つ、打つ理由が加わって
いるように思えます。
それは、「龍門渕に勝つ」事。そしてこの
思いは、風越女子の中では美穂子だけが抱いて
いたものなのかな、という気がします。
前回の県予選決勝で、風越は龍門渕に敗れ
ました。その敗北を直接味わったのは、今年の
メンバーの中では彼女と華菜の2人です。華菜は
衣と対戦したらしく、その影響で優勝を龍門渕に
奪われたみたいですね。彼女はこの1年間、ずっと
その事で自分を責めていたようです。
そんな華菜の姿を見続けてきた美穂子。彼女の
胸には、龍門渕と直接対決して勝つ、という大きな
目標ができたのではないかと思います。
そして今回、チャンスが巡ってきました。
美穂子は自分の力を存分に生かして戦って
いました。今回出た結果もそうですが、彼女は
後に続く後輩達に戦いやすい場を作ってあげる
という役目も果たしていたような気がします。
それにしても純にリーチさせて牌の動きを
封じた上で六萬を引かせるなんて、美穂子の
場のさばき方は鮮やかですね。純もまんまと
はめられた、という感じでしょうか。
(ところで去年の県予選でも美穂子は対局の場
には出ていたのですよね(透華の話し方から
すると副将戦で透華と戦っていたみたいです)?
だとしたらどういう打ち方をするのか純達は
知っていても良さそうですが、今回は対策
みたいなものは見られなかったようです。
対抗する前に攻め込まれてしまった、という
事なのかも?)
、、、これほどまでに場を支配して、相手の
配牌に干渉までしているように見える対局が、
次々に繰り広げられていきます。それぞれの
持てる力が、卓上でぶつかり合っているとも
言えそうです。
が、この状況は、和にはとても信じられない
ものだったみたいですね。しきりに「偶然です」、
「まぐれです」と言っていました。
それでもこの対局の勢いは止まる気配がなく
、、、。デジタル打ちが信条の彼女にしてみれば
(というか普通に考えてもあり得ないような
流れですけれど)、信じられない状況でしょう。
ですがここはこの作品の特徴、という事で彼女も
黙って仲間を応援するしかないかもですね。
風越も龍門渕も強いですが、清澄の優希も
食い下がっていますし、鶴賀学園の睦月も実は
意外と残っている気がします。次は次鋒戦、
ここでも何かドラマティックな対局が待って
いるのでしょう。ていうか百合なエピソードを
見てみたいです、、、。
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