« フレッシュプリキュア! 制作サイトに「4人目」のイラストが掲載されています | トップページ | 7月以降のアニメ作品、、、 »

2009年6月26日 (金)

咲-Saki- 第12話

 美穂子と久、3年ぶりの対面になりますが、
美穂子にとってはちょっと切ない感じになって
しまったようです。でもこれだけでは終わらない
予感もありますね。また、透華と一(と歩)、さらに
咲と和にも、それぞれのつながりを確かめ合う
エピソードが見られました。

 テレビアニメ「咲-Saki-」、第12局「目醒め
です。
 中堅戦の休憩時間を狙って、美穂子は対局室
へ飛び込んだ。星夏にアドバイスをするためだ。
しかしこの行動は、奇しくも久との再会という
巡り合わせを、彼女にもたらした。

 中学生大会の予選会場から突然姿を消した対戦
相手。美穂子にとって久はそういう存在でした。
思いもよらない打ち筋でさんざん苦しめられた
中学時代の美穂子は、たぶん、もう一度彼女と
戦いたいと、ライバル心を燃やしていたのでは
ないでしょうか。
 幸い、美穂子の住む地区で麻雀の名門校といえば
風越女子と言われています。あの久も必ず風越に
入ってくるはず。美穂子は確信めいて進学したの
かもしれません。
 ところが、、、同じ制服を着た新入生の群れの
中をいくら探しても、目指す相手の姿はありません
でした。数十名の部員を擁する麻雀部にも、彼女は
現れません。、、、もしかしたらこの辺りから、美穂子
には、ライバル心の陰に隠されていた別の思いが、
強まり始めていたのでは、という気がします。

 風越の麻雀部員として公式戦に出ても、美穂子は
久の姿どころか名前すら見つける事ができません
でした。当然ながら他の学校には強敵がたくさん
いて、美穂子は彼女達と対戦しなければなりません。
また学校へ戻ってきても、レギュラーになり、また
レギュラーで居続けるためには、同じ学校に通う
同じ麻雀部員達を倒して、校内ランキングという
冷たい数字の上を駆け上らなければなりません。
 何年も前の、自分がまだ未熟だった頃に負かされた
相手の事など、憶えている余裕は美穂子にはなかった
とも言えそうです。3年生になり、校内ランキング
第1位、そして麻雀部のキャプテンという栄誉と
責任感が、今の彼女を卓上の戦いへと駆り立てる
理由の大部分だったのでは。

 そんな彼女の高校生活最後になる県予選の、
しかも決勝で、美穂子は久の姿を再び見つけます。
それも卓上で、自分達の対戦相手という形で。
 久を見た美穂子は、キャプテンとしての周囲への
気遣いも忘れて対局室へと走り出していました。
星夏にアドバイスするため、というのが一番の
理由なのは間違いないでしょう。けれど本当は、
自分でも気づかない内に、もっと違った気持ちに
支配されていたのではないでしょうか。
 、、、久と会いたい、また自分の姿を見てほしい。
そしてもう一度、自分に向かって「きれい」と
言ってほしい。これが彼女の秘密の願いだったの
ではないかな、と。

 、、、みたいな事を、前回、今回のエピソードで
猛烈に想像してしまいました。まあ本当の所は
どうなのかよくわかりませんけれど、百合的には
こういうストーリーもあっても良いかも、と
思いました。いつも穏やかで、周りの人達への
気配りを決して忘れない美穂子の、誰も知らない
プライベートな一面、とか。
(そういえば、あの場にいた人達の中で、美穂子と
久の過去のつながりを知っている人って、当人達
以外には誰もいないのかもですね。また華菜達
風越のメンバーも、優希達清澄のメンバーも、
2人の関係には気づかなかったのでは。)

 結果的に、美穂子の願いが叶えられたかというと、
そうではなかったようです。対局室に入ってきた
美穂子を見た久の反応は今ひとつな感じでしたし。
(先鋒戦の時にだって美穂子を見ていたはずですから、
それでも気づかなかったとしたら、彼女に対する
久の印象は薄いのかも。)
 またその反応を見た美穂子の方も、何かを悟って
しまったのでしょうか、それ以上久にアピール
する事もなく。結局3年ぶりに再会した2人の間で
交わされた言葉は、最初の「上埜さん、、、」の一言
ぐらいでした。
 これは決して、美穂子が求めていた未来では
なかったのでしょう。対局室から出て行く時の美穂子
の表情、それから中堅戦が終わった後で久の背中を
見送る目などからも、何も言えなかった彼女の
気持ちが表れている気がします。これはけっこう
切ないですね。

 とはいえ、これで2人の間のすべてが終わって
しまったとも言えないように思います。久は
美穂子を全然憶えていないわけではなさそう
ですし、それからまだ「ルビーとサファイア」の答えも
明らかにはなっていません。美穂子にまだその
つもりがあるなら、2人が会うチャンスはこの後
何度でもあるのではないでしょうか。早ければこの
決勝戦が終わった後にだって、何か進展があるの
かもしれませんね。

 、、、美穂子と久の関係だけでたくさん書いて
しまいました。今回は他にも女の子同士の絆を
描いた場面がありました。
 一つは透華と一。これまで何となく、透華って
自分が目立つ事だけが重要で、他には全く興味が
ないのかな、と思っていました。第7話で、一と歩が
透華の取り合いみたいになっていた場面でも、
彼女は特に反応していなかった気がします。
 でも今回の透華は、一が彼女の隣にいられる
事の喜びを笑顔と言葉に表すたび、いちいち顔を
赤くしていました。必死にいいわけをするのです
けれど、一は気にせず自分の気持ちを彼女に告げて、
それがますます彼女を照れさせているようです。
 数年前、最初に透華が一を見つけた時は、透華は
純粋に一の腕(「くせ」を使わない腕)を買って、
彼女に近づいたのでしょう。財力にものを言わせた
かなり強引なやり方で自分のそばに置きます。
以後、麻雀の腕を磨く事だけが、2人をつなぐ
ものだったようです(それは「拘束具」として目に
見える形にもなっていますね)。
 でも同時に、2人の内面では、それぞれに相手
への信頼感や安心感みたいなものが育てられて
いったのではないでしょうか。本人達は、この事には
まだ気づいていないかもしれません(まあ周りから
見たらばればれかもですけど)。これで彼女達が、
相手に対する自分の気持ちが百合な感情だと感じ
始めるなら面白くなりそうですね。
 また歩の存在も忘れてはならないでしょう。
彼女は龍門渕高校の生徒で、龍門渕家のメイド。
立場的には一と同じと言えそうです。が、一は
公式戦のレギュラーで、かつ透華の専属メイド
です。格の差ははっきりしているようにも見えます。
それでも歩がここで引いたりせずに、透華に
積極的にアピールしていったりすると盛り上がり
そうですね。彼女達の今後が気になります。

 そして、咲と和は、、、さすがにヒロインだけ
あって、見せ場を作っていました。和は最初、
エトペンを探すために仮眠室を出て行きました
が、いろいろあってそのまま副将戦に向かう事に
なります。あまり緊張する事もなく対局室へと
歩いていきますが、頭の中では、次の戦いの
事と一緒に、ある女の子のイメージが浮かんでいる
ようです。
 和は、自分の意志で、寝ている咲を起こしません
でした。だからその部分で心残りを感じても、それは
自分の責任なのでしょう。けれど彼女は、何か胸に
寂しさを感じているように見えます。自分の戦う
姿を咲に見てほしい、見ていてほしかった、という
思いが、彼女をちょっと切なくさせているのでは。
 咲が見ていてくれなかったから実力が出せなかった、
なんてミスは、和はしないでしょう。いったん対局室に
入れば、とにかく全力で麻雀を打つはずです。
その時に少しだけ寂しい思いを抱えている、という
だけの事で、、、。
 ですが、和のそのちょっとした気持ちの動きも、
咲は感じ取ったようです。力一杯走り続けて、咲が
目指したのは和だけ。やはり咲も、和と同じで
どうしても和の事を見ていてあげたかった、
そして見ていると伝えたかったのでしょうね。
 咲が見せてくれた思いに、和はうれしさを感じ
ながら答えています。この場面の和は、けっこう
かっこいい感じですね。2人だから努力できる、と
和は言いたかったのかもしれません。

 今回、透華と一の場面、それから和と咲の場面は
かなり細かく描かれていました。それだけ重要な
場面だという意味なのでしょうね。この番組では、
麻雀、美少女、部活ものなどいろいろな要素が
ありますが、その中でも女の子同士の絆の強さが
詳しく描かれているのは良いかもです。

・「咲-Saki-」レビューリストレビューセンター

|

« フレッシュプリキュア! 制作サイトに「4人目」のイラストが掲載されています | トップページ | 7月以降のアニメ作品、、、 »

作品 咲-Saki-」カテゴリの記事

百合レビュー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/25344/30294458

この記事へのトラックバック一覧です: 咲-Saki- 第12話:

» 【咲-Saki-】 美少女“麻雀”アニメ 第12話「目醒め」 動画配信開始! [ビーナビ]
もちろん信じていましたわぁ、はじめはやれば出来る子ですわ! 白熱の中堅戦もいよいよ後半へ。横一線の展開から抜け出すのは? 本格ガールズ麻雀ストーリー“咲-Saki”配信中! 第12... [続きを読む]

受信: 2009年7月17日 (金) 16時02分

» ◎咲-Saki-第12話「目醒め」 [ぺろぺろキャンディー]
ミホコさんは、久のことを思い出す。右の目開きっぱなしになって、それをみた、久に綺麗な目だねといわれる。ミホコさんは、オッドアイだったから、片目瞑ってたのか?そして、清澄がいつのまにか一位になってた。ミホコさんは、セイカをハグして慰める。そして、アドバイ...... [続きを読む]

受信: 2009年7月18日 (土) 16時20分

« フレッシュプリキュア! 制作サイトに「4人目」のイラストが掲載されています | トップページ | 7月以降のアニメ作品、、、 »