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2009年5月 3日 (日)

つぼみ Vol.1 その2

 女の子同士のふれあいを描く物語がたっぷり
収録してあるわけですが、百合度については
作品によっていろいろのような感じもします。
ライトなのも良いですけれど、百合度高めな
ものもたくさん見てみたい所ですね。

 発行芳文社による百合アンソロジー「つぼみ」の
Vol.1を見てみました。以前に別の記事でも書いて
いますので、よろしければそちらも見てみてください。

つぼみ Vol.1

 では前に書いたもの以外の作品について一部
ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・ランナーズ ハイ(きぎたつみ)
 高校で陸上部のマネージャーを務めるユキ。
素質はありそうなのに、彼女はなぜか選手には
なろうとしない。ある日彼女のもとを、他の学校の
制服を着た1人の少女が訪れた。
 ほんの一瞬湧き上がる暗い感情というのは誰にも
あるかもしれません。でもこんな事件が起きるともう
先へ進めなくなってしまいますね。そこを乗り越えるのが、
友情以上の百合な恋愛であってもらいたい所ですが、
ここではそれほど強調されていなかった? 走るような
爽やかさを感じ取る物語なのかもですね。

・LOVE FOOL(はっとりみつる)
 日差しの降り注ぐ海、駆け出す2人の女性。
膝まで浸かる波打ち際で、片方がいきなり服を
脱ぎ始める。用意のいい事に、下には水着を
着ていたのだった。
 誰もいない夏の海でのエピソード、という感じ
ですね。巻頭カラーで、まぶしい光や南国の暑さ、
海の心地よさが伝わってきます。ほとんどせりふ
なしで進んでいくのも、彼女達が言葉や理屈ではなく
体で楽しんでいるのを感じさせてくれます。夏が
待ち遠しくなる作品ですね。

・鳩居的懐古録 第一日目 鳩子と真魚さん(釣巻和)
 森の古道具屋「鳩居庵」の店主真魚(まな)が
出かけている間、鳩子(きゅうこ)が留守を預かる
事に。初日、張り切って店を開くが、時間が過ぎても
なかなかお客が来ない。
 本人達は本編中一度も顔を合わせていませんが、
それでも2人の間にあるつながりは強く感じますね。
離れていてもちゃんと思いは通じている、それも
百合な思いが、、、という雰囲気が良いかもです。
鳩子が考える以上に、真魚は相手の事を恋しく
思っているのではないかという気がします。

・ついでのはなし。(大朋めがね)
 養護医のもなよは、保健室で生徒の悩みに耳を
傾けていた。女子高なのに同じクラスの娘を好きに
なってしまったというのだ。もなよはふと以前の
自分を思い出し、生徒に昔の事を話し始める。
 「例のやつ」っていう表現の仕方が何か良い
ですね。誰でも聞いた事ぐらいはあるあの気持ち。
でももなよにとっては人生の大半を占めていて、
しかも満たされる事のなかった気持ちのようです。
誰かを愛しいと思い続けられるのなら、いつか
真実にふれられる時が来るのかもしれません。

・キャメル(宮内由香)
 ベンチで一服する和佳のもとへ桃香が駆けて
くる。大事な報告があるというのだ。しかし和佳
にはどんな事なのか何となくわかった。桃香が
着ていた服が昨日と同じだったからだ。
 たばこ、というアイテムを通して2人は言葉を
交わしていますが、和佳が何を考えているかは
桃香にはやはり伝わっていないのでしょうね。
それを承知の上で和佳は桃香とつきあっているの
でしょうけれど、時々どうにもやりきれなくなる
場合もあるのでしょう。

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