コミック百合姫 Vol.15
百合なドラマCDを紹介するコーナーが企画
されていますね。百合度はいろいろかもしれません
けれど、たくさん制作されているようなので
(ここに載っているもの以外にも)、好みの1枚が
見つかるのではないでしょうか。
発行一迅社、コミック百合姫のVol.15を
見てみました。(Vol.16が既に発売されて
しまいましたけど、、、。)
ドラマCDといえば、Vol.16では本誌にも
「飴色紅茶館歓談」のドラマCDが付いてくるの
ですよね。コミックスの方と発売日は違って
しまったようですが、どういう内容になって
いるか楽しみです。
では部分的にご紹介、、、。
(・作品名(作者名(敬称略)))
・かみながひめ~猫目堂ココロ譚~(東雲水生)
美容室「HAIR GARDEN」の店員壬鶴(みつる)は、
客の史奈(ふみな)からいつも指名を受けていた。
壬鶴にとっても、彼女といる時間は特別だった。
自分が本当は何をしたいのか、猫目堂に行った
壬鶴はいろいろ考えさせられたようです(この
感じ、「美しく残酷な誇り」にも近いかも?)。また
史奈が、本当に裏表なく自分の気持ちを壬鶴に
伝えている部分が良い気がします。普通だと
思いやりのない言い方になりがちですが、彼女の
場合はなぜか爽やかささえ感じてしまいました。
今回は巻頭カラーで美麗なオープニングになって
いましたね。猫目堂の主人が見開きで大きく
描かれていました。終わりの方でも彼女の物思いに
ふけるような姿がありましたし、そろそろ彼女の
過去などについて語られる事になる? それと
コミックス化の予定も気になりますね。
・紅蓮紀 第7話(武若丸)
蘇芳はクレオに、魔術を使う練習を申し出る。
クレオや姉の茜のために力になりたいと考えた
からだ。しかしクレオは彼女の体が心配だった。
うららにとっては、クレオ達が現れた事は
迷惑以外の何ものでもないのでしょうね。今は
季鬼という大切な同居人もできましたけど、やはり
彼女には蘇芳と2人でいた静かな時間が大事に
思えるようです。でも彼女はシェリヴィでさえない
普通の人間。彼女が持ち合わせている力と言えば
、、、美貌? 新キャラとの関係も気になります。
・この願いがかなうなら みっつめ(袴田めら)
放課後、急にバイトが入ったという陽は、月子
と海をおいて先に帰る事に。2人の仲を応援する
という陽に、月子は何か言いたげだった。
陽が物わかりが良すぎるほどに見えるのは、偏見
を抑え込もうとしているから、ではないのでしょう。
仲良しだった3人組の形が変わってしまう事に
寂しさを感じているのかも。その気持ちは、実は
海も同じなのでは。でも動き出してしまった関係は
止められなさそうな雰囲気で。3人が素直に
自分達の思いを語り合える日は来るのでしょうか。
・ときめき☆もののけ女学園(南国ばなな)
人間のままでいるか、キリと結ばれて物の怪に
なるか、あられは悩んでいた。そこへ天の邪鬼の
明菜が現れる。
自分がキリを愛していて恋人同士になりたいと
いう所まで、あられは意識しているようです。
が、それとは全く別な部分で、彼女は物の怪の
世界の中で人間で居続ける事に危機感を覚えて
います。本当は落ち着いて恋愛について考えたいの
でしょうけど、そうもしていられない。そこで
あられがどんな決断をするのか、注目ですね。
・飴色紅茶館歓談(藤枝雅)
それぞれに大事な用件を話し合うため、さらさと
芹穂は芹穂の家へと向かった。最初に切り出した
さらさは、製菓の専門学校のパンフレットを取り出す。
さらさのせりふで「飴色紅茶館」に「うち」と
ルビが振ってあったのが何とも、、、。彼女は芹穂と
一緒に店の経営をしていくつもりなのでしょうし、
芹穂の方も同じ考えなのでしょう。それが彼女達の
場合は、単なる店長と店員とか、共同経営者とか
そういう間柄っぽくないですよね。本人達が
お互いをどう意識するのか、が楽しみです。
・urbane-雪女-(藤たまき)
田舎町でフリースクールを開く両親と暮らす栗子は、
そのかわいらしい容貌から子供達のアイドル的存在。
ある日の帰り道、栗子は見慣れない美少女に出会う。
栗子は、相手の女の子がクールで都会的で美しい
から、ずっとそのままでもいいと思ったりもしていた
みたいですね。けどそれは自分とのふれあいさえ
断ち切る事を意味していて、、、。触れれば解ける雪の
ような感じでしょうか。ここは栗子の行動力が試される
所なのかも。ところで、途中に出てくる「触れ」という
言葉が、雪の「降れ」と重なる気がしました。
・追憶~ノスタルジー~(森島明子)
看護師として働く京には、年上の恋人、木実が
いる。木実は、託人という夫を失った未亡人だった。
そして京も、2人の結婚生活はよく知っていた。
この世からいなくなってしまった人がどう思うか、
というのは、生き残った人達は想像するしかない
ですよね。許す、とも、許さない、とも相手は
言ってくれません。だから決心して行動するのは
生きている人だけ。京と木実、2人きりでは
不安で仕方なくなる事もあるかもしれませんが、
手を取り合ってうまくやってもらいたいですね。
・水色シネマ chapter.1(乙ひより)
映画の撮影で海辺の町までやって来た唯。
今日の仕事を終えて浜辺にたたずんでいると、
突然背後から女の子にしがみつかれた。
やはり唯は、多恵に勘違いされるぐらい、
思い詰めた顔をしていたのでしょうね。彼女が
恋人と離ればなれになったのは、仕事のせい
だけではないのかもしれません。その辺りが
語られるのはこれから、なのでしょうね。
ところで、「水色シネマ」っていうタイトルが
しっとりしていて切なげで良いですね。
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