まりあ†ほりっく 第２話

　あれだけ男が苦手であっても鞠也に対して何か
引っかかるものを感じてしまうかなこ。朝から晩まで
ひどい仕打ちを受けていても相手が気になって
しまうのは、百合や恋愛感情とはまたちょっと
別の感覚なのかも？

　テレビアニメ「まりあ†ほりっく」第２話
「甘美な疼き」です。
　何の陰謀かかなこは鞠也と同じ部屋で寮生活を
する事に。彼女は登校初日の着替えの段階から、男と
相部屋であるつらさを身にしみて味わってしまう。
鞠也はそんなかなこの頭をそっとなでるが、それ
でさえ彼女のじんましんを誘う行為でしかなかった。

　今回もかなこは、第１話に続いていろいろなタイプの
美少女達に出会ってますね。彼女の脳内ではかなり
派手に妄想が飛び交っていて、それどころか現実に
流血している所をサチに見られたりもしています。
今の彼女にとっては、美少女に遭遇するだけでも
一大イベントになっているのかもですね（これって、
かなこがこれまでかわいい女の子に出会えなかった
からなのか、それとも天の妃の美女率がとても
高いからなのでしょうか？）。途中でかなこが
「ハーレム」という言葉を使っていましたが、公式
サイトに書かれている「ひと味違ったハーレム系
アニメ」ってこの事なのかな？

　美しいクラスメイト達に話しかけられて喜ぶ
かなこですけれど、その相手の方がどんな風に
彼女を捉えているかまでは、あまり考えが回っていない
感じもしますね。かなこが来る前の教室での会話は、
まあ何となく普通に、編入生に対する興味を語って
いるようでした。かなこが期待するような百合な
意見はなかったみたいです（そんなにおおっぴらに
言うようなものでもないでしょうし）。
　一方で、かなこと隆顕の関係については、何か
嫉妬のような感情が渦巻いているようでもあります。
この辺りはこれからたぶん取り上げられていくの
でしょう。
　また、女同士の愛憎以外でも、かなこは少し
前進しているようですね。サチとの間には、友情の
ようなものも目覚め始めている感じ。相手の
かわいらしい姿に浮かれてばかりいて愛想を
尽かされないように、ちゃんと相手の事を思いやって
あげたら良さそうです。

　さて後は、鞠也との関係。いろいろな事を
言いながらも、お互いに相手が気になっている
ような空気が流れてますね。いがみ合いながらも
相手の立場を認めて相手に興味を持ち始めて、、、
みたいな展開になりそうな。
　理由はどうであっても、２４時間ずっと一緒に
いるという制約を自分達にかけてしまったため、
２人はお互いの長所も短所も知り尽くす事になるの
でしょう。相手が喜ぶ姿も、悲しんだり苦しんだり
する顔も目の前で見るのでしょうね。そうする
内に自分達の新しい気持ちに気づく、みたいな
状況はありそうです、、、。
　この作品が百合的に楽しめるかどうかはその辺り
の描かれ方にもよりそうに思います。前にも少し
書きましたが、このアニメで原作のどれぐらいまでを
扱うかによって、コミックとの違いが出そうな気が
します。できれば百合をうまく表現してもらいたい
ような気もします。

　でも、今回とかだと、かなこと鞠也が口げんかする
（ののしり合う？）場面などは、百合的にちょっと
さびしい感じがします。途中鞠也は、女性同士の恋愛に
対するさげすみの言葉を連発しています。この人に
とっては、目の前にいるかなこを攻撃するために
そうしているだけなのでしょう。けれど、同じ言葉は
視聴者にもそのまま聞こえてきます。もちろん
これは単なる物語の中の単なる言葉の綾みたいな
ものなのでしょう。でも別にこういう言葉を
聞きたくてテレビを見ているわけではない人だって
いるような気がします。百合ファン的には、この
辺りの表現をもう少し工夫してもらいたいと感じるの
ではないでしょうか（まあ表現をどうするかについては、
この作品が百合ファンを集めようとしているのか
どうかにもよるのでしょう）。
　何があったとしても、かなこは鞠也に惹かれて
いくのかもしれません（顔が好みらしいですし、、、）。
彼女の「百合趣味」がどうなっていくのかは
わかりませんけれど、見ている側の百合ファンな
気持ちにもこたえてもらえるような内容になると
良いですね。

　ところで本編とは全く関係ないのですけど、
今回の放送で流されていたCMの中に、ストパニの
DVD-BOXの宣伝を見かけました、、、！　考えてみれば、
あちらの作品と共通して参加されている声優の方が
けっこういらっしゃいますね。狙っている？
作品のカラー的にはちょっと違うかもしれませんが、
声でのつながりはありそうです。
　このDVD-BOXはメディアファクトリーからのリリース
だそうです。提供している他のアニメ番組でもこの
CMを見られるかもしれませんね。