マリア様がみてる Webラジオ第２シリーズ第３回

　今回も配信時間は長くなっていて、ドラマが
充実していますね。また以前から告知されていた
コーナーが新しく始まっています。ゲストの
キャスティング秘話(?)も興味深い部分では
ないでしょうか。

　１月から4thシーズンのテレビ放送が開始予定の
アニメ「マリア様がみてる」のWebラジオ第３回を
聞いてみました。
　今回のゲストは、鳥居江利子役、そして有馬菜々
役としても本編に参加する予定の生天目仁美さん
です。このキャスティングが最初に公開された時は
驚いた人も多かったと思います（私も含めて）が、
今回のトークでは、なぜそうなったのか、いきさつが
ご本人から語られています。それにしても、同じ
声優の方が別の世代の役をこなすというのも、
息の長い作品だからこそなのかもですね。
　原作では江利子と菜々が会話する場面がある
そうですが、そこがどうなるのかがちょっと
気になりますね。もしアニメでも描かれるなら、
なかなか面白い構図になりそうです。でも仁美さん
なら、うまく２役を使い分けてくれそうですね。
（ちなみに、仁美さんも参加されていた他の
百合アニメ作品では、別の声優の方がダブル
キャストを担当されています。この方の役の
使い分けもすばらしいですよね。）

　ラジオドラマは、「枯れ木に芽吹き」が配信
されています。Webラジオ第１回と第２回で、
内藤笙子をメインに描かれた「ショコラと
ポートレート」より約１年後の物語になります。
今度は姉の克美がメインになりますね。
　リリアンを卒業し大学に入った克美は何か
満たされないものを胸に抱えているようです。
それが何なのかは自分でもわかっているらしいの
ですが、それをどうやったら解決できるのか、
うまい方法は見つからないようです。
　ところが突然転機が、、、。偶然、ではないの
ですが彼女は、懐かしい人、本当はとても
会いたかった人に出くわす事になります。
　この２人って、在学中は親しく話し合う
機会はあまりなかったのかなという気がします。
克美がわざと相手を遠ざける、みたいな場面が
何となく想像されます。
　でも再会した２人は何だかいいムードで、
物語には描かれない部分でも、けっこういろいろ
話し合ったのでは、と思われます。少し素直に
なるだけで、こんなにもうち解けられるのかと、
克美は驚いたり喜んだりしているのでは
ないでしょうか。
　しかも２人の関係はこれから続いていく予感が
ありますね。少なくとも克美には、相手に
もっと近づきたい気持ちはあるようですし、
相手もまんざらでもなさそうなので、彼女達は
仲良くやっていけるのでは。
　アニメなど他のエピソードを見ていても思うの
ですけど、リリアンの卒業生達って、卒業から
何十年とたった年老いた人達であっても、学園の
生徒だった頃の気持ちを大切にしている気が
します。その頃抱いた友情や、もしくはそれ以上の
思いを、いつまでも持ち続けているようです。
やはりそれだけ、この学園で過ごした日々は
大切な記憶なのでしょうね。
　今回の克美達は、今まさに卒業生として大切に
すべき思い出を実感し始めた所みたいです。
これからどれだけ時が流れても、彼女達は
リリアンでの日々を懐かしく、暖かく思い出すの
では、と思えます。

　ドラマの後は、新しいコーナーが始まって
います。「スールを目指せ」です。思わずロザリオを
もらいたくなる、あげたくなるせりふを募集する、
というものですね。（お便り募集の時に植田佳奈さんが
「要するに告白のコーナー」と言っていたのが
ちょっと笑えました。）
　佳奈さん向け(?)のせりふは佳奈さんの趣味をよく
理解している人達のものかららしいですが、うまく
訴えかける事ができたものもそうでなかったものも
あったようです。その他に寄せられたせりふは
仁美さんも読んでいましたね。
　このコーナーで扱われるのは一応姉妹のちぎりの
決め手になるような言葉なので、もうちょっと
百合的な雰囲気の中で読み上げてもらえると
良いかも、という気がします。が、あの流れだと
ちょっと難しそうでしょうか、、、。例えば少し
役を作っておいて、佳奈さんとゲストの方の
間でせりふのやりとりをしたりすると感じを
出しやすくなりそうにも思えますけれど、そこまで
期待はできない、のかな。百合テイストのある
作品のWebラジオなので、百合な演出のある
コーナーを是非い聞いてみたい所です。

　次の配信予定は11/26だそうです。できれば
ラジオドラマ以外でも百合テイストを楽しんで
みたいですね。なお、今回のラジオ収録現場での
インタビュー記事がアニメイトTV Webで紹介
されています。それから今回配信されたドラマ
部分は、２月発売予定のSPECIAL CDに収録される
予定だそうです。

・「マリア様がみてる」レビューリスト、レビューセンター