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2008年11月11日 (火)

Candy boy 第4話

 東京では奏と雪乃は2人きりですが、雫だって
北海道で1人ぼっちになってしまいます。そこに
気づくのに2年近くかかってしまったのは、雫が
2人の前で大丈夫そうに振る舞っていた、みたいな
理由があるのかもしれませんね。

 無料ネット配信中のアニメ「Candy boy」、
第4話「ユキワリソウカナ…」です。
 進学のためとはいえ2人だけで東京へ出て行った
事を、雫から涙ながらにとがめられた奏と雪乃
雫が1人で抱えていた深い寂しさを知った彼女達は、
自らの思慮のなさを責め、雫の悲しみを思いやって
悲嘆に暮れるばかりだった。

 小さい頃から雪乃と奏の真似をしていたらしい
雫。ローラースケートで学校へ通う2人の姿も
ちゃんと見ていたようです。4歳年下の彼女には、
お姉ちゃん達が新しいものをどんどん取り入れて
使いこなしていく様子は、とてもまぶしく見えて
いたのではないでしょうか。自分もいつかあんな
事をするんだ、と心に誓いながら2人の後ろ姿を
見つめていたのかもしれません。そして、一度
やりたいと思ったら、姉の足(手かな?)を
引っ張ってでも実現させていたみたいです。
 そんな彼女にも、一つだけ絶対に真似できない
事がありました。それは、奏や雪乃のように2人で
愛し合う事、、、。雫は優しくて包容力のある雪乃が
好きだったみたいですが、その気持ちと、奏達の
間にある気持ちが違うのだとは、昔から気づいて
いたっぽいですね。
 奏を蹴散らして雪乃を自分の方に向かせる、
といった(略奪?)行為をする可能性も、10年
以上一緒に暮らしてきた中にはあってもおかしく
なかったかもしれません。けれど、実際にはそうは
なっていないですよね。つまりそういう行為は、
雫のしたい事ではなかった、と言えそうです。
 雫は、雪乃と奏という存在が、2人で1つの
特別なものだと感じていたのではないでしょうか。
、、、同じ年の同じ日に生まれた双子の姉妹。
しかも愛し合っている2人の間には、入り込む
余地なんて最初からない、と。

 そこまで感じていたから、2人が一緒に東京へ
行くだろうと予想もできたし、2人で手を取り合って
家から出て行くのを、引き留められずに見送って
いたのかもしれません。気づけば、姉妹の中で
残されたのは自分1人。いつも追いかけていた
姉達の背中はなく、その向こう側に広がる景色が
直接自分の目に飛び込んできます。今まで姉達の
存在が隠してくれていた、遙か遠くまで続く
大自然が、かえって自分の小ささ、弱さを彼女に
意識させるようになってしまったのでは。
 それでも1年目は、何とか強がって相手に自分の
気持ちを悟られないようにできていたのかも。
何しろ雫の考え方をよくわかっている雪乃でさえ、
2年目の冬になるまで全然気づかなかったの
ですから。
 でも雫は、本当は自分の気持ちを隠したかった
わけではないのでしょうね。その逆で、自分を
見つけてほしい、自分を見てほしいと胸の中で
繰り返し願っていたのかもしれません。
 けれど現実には、、、。まあ奏も雪乃も新しい
土地での生活に慣れなくて他の人を気にかける
余裕がなかったとも考えられます(2人暮らしで
ラブラブになりすぎて郷里を忘れてしまった、とは
思いたくないですね)。または雫の雰囲気が
変わっていないのを見て安心してしまったという
部分もあるのかもですね。

 このままでは2人と雫はずっとすれ違ったまま。
どうすればいいの、という所で何気なく咲夜が
糸口を作ってくれたようです。3人姉妹という
閉じた世界に、外からの光を投げかけてくれた
感じですね。
 咲夜は、奏に好意を持っていて、いつも奏の事を
追いかけています。彼女の中には、双子だから
どうとかいう思いはなくて、純粋に奏の考え方や
人となりに惹かれているのですよね。
 そこが雫にはちょっと驚きだったみたいです。
世の中には、こんな風に見た目や何かに左右されずに
自分の気持ちをきちんと持っている人もいると
わかった事が、雫には新しい経験でもあり、新しい
一歩を踏み出す勇気をくれる出来事だったようです。
そうして彼女は、雪乃や奏にまっすぐ向き合う気に
なったようです。
 それにしても、咲夜に活躍できる場がちょっと
でもあったのは良かったかもです、、、。北海道へ
行ってす巻きにされただけでは寂しいですものね。
 咲夜の場合、妄想が膨らみすぎて奏達がたじたじに
なる事もありますが、彼女は基本的にはまじめで
律儀で、奏と雪乃との間でフェアな位置関係に
いたいと思っている感じがあります。そんな彼女の
潔さが、周りを時々(時々?)感心させているの
ではないでしょうか。彼女の奏への思いが果たされる
事があるのかどうかはわかりませんけれど、この人も
笑顔でいられるようなエンディングになってほしい
気がします。

 さて今回の物語は、百合というよりは、姉妹の間に
ある伝えられない思いをどうやって解決していくか
みたいな部分がメインだった気がします。ストーリー
的にも感動できるものでした。
 百合はちょっとしたエピソードとして描かれている
感じですね。寝起きやデート、一緒にお風呂など、
あらゆるチャンスを狙って奏にアタックしようとする
咲夜とか、実家の部屋でもごく当たり前のようにベッド
が1つしかない奏と雪乃とか、、、。こんな風にとても
普通に女の子同士がラブラブで寄り添っていられるのは
良いですね。
 後はちょっと気になったのは、雪乃と2人になった
時に言っていた雫のせりふなのですけど、、、「2人が
うまくいった」って、どういう意味なのでしょう?
やっぱり、雪乃と奏が結ばれた、とかいう意味なの
でしょうか。だとしたらなかなか進んだ双子姉妹
ですね。しかも妹に応援してもらえるなんて、素敵
かもです。

 今回からエンディング曲が新しくなっていますね。
KΛNΛさんの「恋のカタチ」からnayutaさんの
「Bring up…LOVE」になっています。
 エンディングのクレジットで使われていたイラストは、
第3話では思い出の中の楽しそうな3人と、現在の
寂しそうな雫の対比、第4話では3人+1人のにぎやかな
絵柄、、、。場所は同じ雪道でも雰囲気が違っています。
これにちょうど2曲の曲調がマッチしていますね。
「恋のカタチ」は別に寂しい歌ではないのですけど、
落ち着いたテンポで聞かせてくれます。その次に
「Bring up…LOVE」を聞くと、雫達の晴れ晴れとした
気持ちが表れているような気がします。また、歌詞に
出てくる「白い」という言葉が、雪の北海道に合って
ますね。

 奏と雪乃は、単に2人でいちゃいちゃしているわけ
ではなく、いろいろな人達の思いの中で生きていると
わかってきたように思います。この先も、2人の甘い
ひとときに深みのある百合を楽しめると良いですね。
第5話は、、、「法則」から考えると年末年始ぐらいに
配信になるでしょうか? 冬休みのエピソードが続くのか、
それとも別の話題になるのかな、、、。「突発まんが」の
予告によると、雪乃に耳としっぽが? やはり狐なの
でしょうか。どういうストーリーになるのでしょうね。

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