ひだまりスケッチ×365 第13話
今回百合的に注目だったのは、やはり夏目かな。
何か青春っぽい感じでしたね。
全体的には、感動のエピソード、という雰囲気は
あまりなかった気がします。淡々とした流れは
この作品のカラー、という事なのでしょうか。
テレビアニメ「ひだまりスケッチ×365」、
第13話「1月10日 おかえり…うめ先生」です。
新年が明けた始業式の前日、宮子は自分の部屋の
布団を干していた。もうそろそろゆのが帰省から
戻ってくる頃だ。沙英とヒロはもう帰ってきている
ので、これでまた、ひだまり荘の住人4人がそろう
事になる。
ゆのもすっかりひだまり荘を自分の家と感じる
ようになっているみたいですね。住み慣れた場所、
愛すべき人達がいる場所、、、。他の住人達も
そう思っているのでしょう。また帰省から戻って
くるのにも、1年生の2人、2年生の2人が
それぞれタイミングを合わせている辺りは、仲の
良さが伝わってくる部分ですね。同じアパートに
暮らして、よく一緒に行動しているからこそ
こんなコンビネーションが自然にできるのかも。
そんな彼女達は、初詣先で夏目に出会います。
夏目と沙英にとっては新年初遭遇、、、。また
いつものようにけんか腰の言い合いを始めるのかと
思ったら、微妙に雰囲気が違うようです。
夏目はやはり、沙英に対して挑戦的な態度を
とりたいわけではないのですね。もっと素直に、
もっとたくさんの事を、ゆっくりと腰を落ち着けて、
きちんと向き合って話したいと考えているのでは
ないかと感じられます。
ではなぜ今までそれができなかったかというと
、、、これまでのエピソードを見ていると、沙英が
不用意な発言をしてしまったり、ヒロとの距離が
近すぎて入っていけない雰囲気を作り出している
からなのかな、とも思えます。さすがに、同じ屋根の
下に暮らしていて毎日一緒に登校してくるような
間柄は、周りの人から見れば親密そのものに映るの
では。夏目にとってもそれは同じで、いつも4人の
輪の外にいる彼女は、不利な立場に立たされて
いるように見えます。
だからといって夏目は、ふてくされたり文句を
言ったり、ましてや沙英から離れていったりする
ような真似はしないようです。唯一沙英に振り向いて
もらえて、なおかつヒロや他のひだまり荘の住人達
とは違う立ち位置を確保する、、、。こうして彼女は、
口やかましく絡んでいって沙英を刺激し、相手の
注意を引く、そんな自分を作っていったのかも
しれません。夏目の、手の甲を頬に当てる独特の
仕草は、彼女が何としてでも沙英との関わりを
つないでいこうと自分を奮い立たせるための、ある種の
ファイティングポーズなのではないでしょうか。
まあ本当の所がどうなのかはよくわかりません。
が、少なくとも夏目は今のままでは良くないと
思ってもいるようです。
果たしてその一歩が今回踏み出せたかどうか、、、。
答えは夏目の最後のせりふにあるのでしょうね。
この言葉の意味が、沙英にすぐに伝わらない
としても、彼女はかまわないのでしょう。これから先、
この新しい年に、少しずつでもわかってもらえれば。
、、、と、そんなイメージだったのですけど、
この「1月10日」の後になっても、夏目の
態度はあまり変わっていない感じがします。
例えばこれまでに放送された中で「2月2日」
というのがありましたが、夏目は、屋上から降りてくる
沙英達につっかかるような言い方をしてました。
彼女が自分の気持ちをストレートに表現できる
ようになるには、まだ時間がかかりそうですね。
夏目の話題ばかりになってしまいました、、、。
さてゆの達の方は、これまでと同じようにほのぼの
とした空気を作り出していた感じがします。
百合的な印象もあまり強くなかったかも、、、?
吉野屋先生は生徒の前で過激な発言をしてた
みたいですが、ゆのには何の事かさっぱり
だったようです。
ひだまり荘での語らいもいつものような
雰囲気でした。途中絵が止まり始めてちょっと
はらはらしましたけど、話し合っていた内容は
それほど特別でもなかったっぽいですね。
銭湯の壁に富士山がきちんと描かれていたのは
さすが(?)ですが、それ以上の演出はなかった
ような、、、? 見方によっては作品がもっと
続いていくという意味にも見えるのですけど、
本当の所はどうなるんでしょうね。もし何か
あるのだとしたら、百合テイスト満載でお願い
したい所です。
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コメント
夏目は最初印象良くなかったですが、回を追うごとに
おいしい存在になりましたね。
(なんか松平瞳子みたいだな。)
出来ればもう少しエピソードを増やして描いて欲しかった
ですが、1クールでは短いですよね。
投稿: nobu | 2008年10月 6日 (月) 21時07分
夏目は、第1シリーズからの流れの中で一番変化があった
キャラかもしれませんね。彼女と沙英の出会いとか、今回の
「1月10日」より後のエピソードでどれだけ「素直」に
なれるのかとか、そういうのを描く余地はたくさんありそう
ですし、もっとたくさん物語を見てみたいです、、、。
投稿: ギンガム | 2008年10月12日 (日) 21時15分