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2008年10月16日 (木)

神無月の巫女 第6話「日溜まりの君」

 千歌音にとっての姫子は、確かに他の誰かとは
違う存在だったのでしょう。また姫子も、実は千歌音の
事を同じように感じていたのでは。「きれい」とか
「かっこいい」と感じるのとはまた違う気持ちが、姫子の
中にあったのかも、と思います。

 テレビアニメ「神無月の巫女」第6話「日溜まりの君」
です。
 幼い頃から何不自由なく育った千歌音は、とりたてて
何かを「ほしい」と思った事などなかった。芸術も、
スポーツも、社交も、彼女の手の届かないものではなかった
からだ。そうして成長していったある日、彼女は姫子に
出会う。

 千歌音にとっては、自分の才能を使えば何でも
できる、という状況が普通になっていたのでしょうね。
しかも良家のお嬢様だったため、自分の力を十分に
発揮できるように、バックアップも十分だったようです。
 その上彼女は、自分の力をひけらかしたりわがままに
振る舞ったりする事もなく、きちんと自分なりの
責任を果たそうとしています。学園では生徒会の仕事を
こなしていますし、村でオロチが暴れた時も、けがを
した人達にお見舞いをあげたりしていました。
 誰もが憧れる、非の打ち所のない女性。これ以上
何かを求めるなんてぜいたくなのでは、とも思えますが、
他のどんな事よりもずっと大事なものが、彼女には
足りなかったみたいですね。

 姫子との出会いは、それを意識し始めるきっかけ
だったようです。目の前に現れたものを失いたく
なくて、千歌音は、それまでの自分らしささえ
かなぐり捨てるような行動を思わずしています。なぜ
そこまでしてしまうのか、最初の内は本人にも理由が
わからなかったのでしょう。でも今回のエピソード中で、
千歌音は自分の気持ちにはっきりと気づいてしまったの
ではないでしょうか。
 けど気づいた瞬間にはもう、、、。この後彼女が
どう行動するのかが見所になりそうです。

 さて姫子は、千歌音との出会いをどんな風に感じて
いたのでしょう。薔薇の園で初めて会った時、姫子は
千歌音に積極的に話しかけ、嬉しそうにしていました。
いつもおどおどしていて、クラスメイトにもうまく
話しかけられない彼女が、初対面の人とこんなに
親しげに会話できるなんて珍しいのでは、という気が
します。
 そう思うと、2人の相性はかなり良いと言えそう
ですよね。それでも恋仲になんかなったりしない
、、、。それは、姫子も千歌音も、女の子同士の恋愛
なんてあり得ないと考えているからなのかもしれません。

・神無月の巫女 短期集中レビューリスト

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