神無月の巫女 第9話「黄泉比良坂へ」
オロチになるのは、人の世に希望を失った者。コロナや
レーコ、ネココだって、普段はコミカルなやりとりをしていても、
本当は胸の中に深い闇を持っているはずです。その闇を
超えるものがあるとすれば、それは、、、。
テレビアニメ「神無月の巫女」第9話「黄泉比良坂
(よもつひらさか)へ」です。
姫宮の家で傷つき倒れていたソウマと姫子は、カズキと
ユキヒトに助け出され、大神神社で手当を受けていた。
ソウマは、戦いでもろくも敗れ去った自分の無力さを嘆く。
そして姫子は呆然自失の状態でたたずんでいる。
あふれてくるのは涙ばかりだった。
何ていうか第8話を見た後でオープニングアニメを見ると、
胸が締め付けられるような感じがありますね。、、、最後の
場面、微笑みあいながら、並んで手をつないで空を見上げる
2人とか。こんな穏やかな、何でもない普通の仕草さえ、
彼女達にはもうできる望みがない? と思うと、寂しい
気持ちになってしまいますね。もちろんこの後いろいろ
展開していくのでしょうけれど、今は黙って見守るしか
ないのかも。
断崖絶壁を登って危険な旅をした成果なのか、カズキと
ユキヒトは貴重な情報を手に入れてますね。ソウマに
かけられた呪いと、巫女に対する千歌音の意識の意味、、、。
オロチに対抗しているソウマがどういう運命をたどるのか、
またなぜアメノムラクモ復活の儀式がうまくいかないのか、
重要な事がわかってきました。
けれどそれとは別の、肝心な事はわかっていません。
、、、千歌音はなぜオロチになったのか。彼女はなぜ姫子に
あんな事をしたのか。その理由は、伝承や神話などには
決して残る事がない、調べるだけではわからない、誰かの
胸の中にだけある秘密なのでしょう。
さて千歌音は、他のオロチ達と同じ場所にやって来ました。
ですが扱いは良くないようですね。特にギロチのせりふは、
よくある感覚なだけに、千歌音には厳しい言葉だったのでは
ないでしょうか。
ですが千歌音は、そのせりふには答えませんでした。その
代わり、、、。絶望の大きさ(そういう尺度があるのかどうかは
わかりませんが)がオロチの力の強さに比例するというのなら、
この場面では真のオロチの姿が見えてくるのでは。
そして姫子は、何もかも失って涙を流し続けています。
(前にも少し書きましたが)今まで世界のほとんどすべてだった
2人、真琴に続いて千歌音もいなくなってしまいました。自分が
負った傷よりも、この2人がいない事の方が彼女にとっては
大きいと思います。
姫子はこのまま悲しみに暮れて、「どうしたらいい?」と
誰かに問い続けるだけなのでしょうか。姫子自身の
気持ちが重要になりそうです。
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