« わたしの大切なともだち 第1話 | トップページ | 百合姫S Vol.5 後半 »

2008年9月16日 (火)

百合姫S Vol.5 前半

 1周年記念という事で豪華なプレゼントや
付録などもありました。中身の方も、新しく
作家の方が参加されていますね。新連載が
百合的にどう発展するのか、ちょっと気に
なります。

 発行一迅社、「コミック百合姫S」Vol.5を
見てみました。内容を一部ご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・コノハナリンク act.3(玄鉄絢)
 転校早々、部屋の中で女の子2人が抱き合って
いるのを目撃してしまった智恵利。逃げ出す機会を
失って隠れていると、突然別の場所から物音が。
同時に見知らぬ女の子に手を引かれた。
 智恵利は、女の子同士が愛し合う事について
何か思いがあるみたいですね。けれどどう考えて
いるかというと、毛嫌いしているわけでもない
ようですし、かといって積極的になっているわけ
でもなさそう、、、。前の学校で何かあったのだとは
思いますが、その辺りはまだ語られていません。
彼女の気持ちを知るのはもっと後?

・LOVE CUBIC(谷村まりか)
 2年生になって、遊佐実(ゆさみ)はまた清菜
(せな)と同じクラスになれた。大切な友達と
1年間一緒にいられる事を喜ぶ遊佐実だったが、
2人の間に清菜の妹、胡桃(くるみ)が現れる。
 もし胡桃が遊佐実達の所へ来なかったら、遊佐実
は不安になったり寂しくなったりせずに、清菜とは
「仲の良い友達」ぐらいの感覚で楽しく暮らす事に
なったかもしれません。清菜と離ればなれになる
悲しみを初めて味わうのは、卒業する時? そう
思うと、今自分の立場を理解できて良かったのかも。
これからは3人で、百合な思い出を作るのでしょう。

・夏の蟻(吉富昭仁)
 つきあい始めの頃、美華は優子に夢中にだった。
なのに今、美華が熱を上げているのは、何と蟻の
巣作り。つついても振り向いてさえくれない美華の
態度に、優子は寂しさを募らせる。
 どちらがリードするか、というのはありますよね。
彼女達の場合、後輩の美華が告白して、先輩の優子が
悩み抜いた後オーケーした、といういきさつなので、
どちらが相手を引っ張っておつきあいを深めていく
べきなのか、考え込んでしまったのかもしれません。
こういう時はどれだけ自分の気持ちに素直になれるかが
鍵なのでしょう。最後の解決の仕方は良かったかもです。

・flower*flower 5th(石見翔子)
 戸惑いながらも距離を縮め、手を取り合うように
なった朱とニナ。2人の仲はゆっくりと進展するかに
見えたが、一つ大きな問題が。朱は、自分が女である
事をニナにまだ伝えられていないのだ。
 相手の国の結婚事情さえよく知らされずに輿入れ
したニナ。やはりこの縁組みは政略結婚の意味が強いの
でしょうね。蒼も暗躍してるっぽいですが、今回でも
まだ詳しい事情は語られていない感じです。そういう
政治的な部分よりも、朱とニナが絆を生み、それを
守り通せるか、みたいな部分がポイントになるのかも。
今回、ラマが何を思っているのかも気になりました。

・ゆるゆり(なもり)
1.「ミラクるんは奇跡を起こすか!?」
2.「家の散歩をしないかね」
 1つ年下のあかりが中学に入るまで待たされたが、
再びあかり、京子、結衣の仲良し3人組がそろった。
中学では、京子と結衣が、廃部になった茶道部の部室を
勝手に使って「娯楽部」を作っていた。
 こういうゆるい感じのストーリーも良いですね。
3人いれば、学校だろうがあかりの家だろうが、
たちまちネタと笑いの宝庫に、、、。たぶん彼女達は
小学生の頃からずっとこんな風に遊んできたのでしょう。
ところでこういうタイプの他の作品だと、ほのかな百合
テイストを感じるぐらいだったりしますが、百合姫に
載るという事は、この作品はひと味違ったものになる?

・いちばんちかくて、とおいふたり(黒柾志西)
 親の再婚で、藍に血のつながらない姉ができた。
それから数年、姉は教師になり、保健室へ女生徒を
連れ込んではいちゃついている。風紀委員の藍は、
いつも彼女に厳しく当たるのだった。
 先生は他の生徒達と同じようなやり方で、藍にも
手を出そうとしてましたが、この時の彼女の気持ちって
どんなだったのでしょうね。自分が望むのとは違う
形で、自分から藍に触れようとしている、、、。もし
藍がここで受け入れてくれるなら、彼女はそのまま
最後まで進んだでしょうか。それとも藍がどんな反応を
するかわかっていてあんな事をしたのでしょうか。

・カタコイヒメ(乙ひより)
 かっこいい男子に告白されても、大石はつい
断ってしまう。彼女には、人を好きになる気持ちが
よくわからないのだ。そんな時彼女は、雨の降る
裏庭に寝ころんでいる水野を見かけた。
 大石が人を好きになれないのは、人にあまり興味が
なかったからなのかもしれません。もし興味を引く
ような人が現れれば、彼女の気持ちは大きく変わって
いくのでしょう。そして彼女を変え始めたのは、水野
という、同じ女の子でした。これは偶然なのか、
それとも必然なのか、、、。でも大石にとって、水野が
懸命になっている姿は、愛しく見えたのでしょう。

・乙女色Stay Tune(藤枝雅)
 日南子(ひなこ)の部屋へ遊びに行くという有世
(ありせ)からの連絡を受けつつまったりと自分の部屋で
ゲームを楽しむ、撫子プロモーション社長の茉莉華
(まつりか)。そこへ副社長の流衣(るい)が帰ってくる。
 日南子と有世だけでなく、他のカップルのエピソード
が見られるのは楽しいかもですね。それぞれに事情は
あるみたいですが、甘い感じに変わりはないようです。
ところで有世は、これまでの浮いた噂のような事を
日南子にしてほしがっているみたいですけど、その
位置づけで満足なのでしょうか。自分だけを特別に
扱ってほしい、なんて思うのはこれから?

・HONEY CRUSH 第5話(椿あす)
 恭子は学校では一人でいる事が多い。疑問に思った
みつが尋ねると、みつの存在も一つの理由だという。
幽霊や妖怪を見たり話をする事ができる恭子は、他の人
から見れば特異な人間なのだ。
 みつが質問してくるまで、恭子は自分と周りとの
関係をみつに説明したりはしていなかったみたいです。
自分の中ではいつもの事だったから、なのでしょう。
でもみつに対して抱いた気持ちは、これまで他の
幽霊(?)には感じなかったものなのではないでしょうか。
みつの方も恭子への意識が強くなり始めているみたい
です。が、まどかとの三角関係はまだ続きそうですね。

・「百合姫」レビューリストレビューセンター

|

« わたしの大切なともだち 第1話 | トップページ | 百合姫S Vol.5 後半 »

百合レビュー」カテゴリの記事

雑誌 百合姫」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 百合姫S Vol.5 前半:

« わたしの大切なともだち 第1話 | トップページ | 百合姫S Vol.5 後半 »