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2008年9月 5日 (金)

ひだまりスケッチ×365 第9話

 吉野屋先生がいつでもどこでもこれだけ自由で
いられるのは、もちろん本人のおおらかな性格も
あるのでしょうけれど、周りの人が暖かく
見守っているから、というのもあるのでしょうね。
桑原先生もその中の1人?

 テレビアニメ「ひだまりスケッチ×365」、
第9話は「8月5日 ナツヤスメナーイ」、
「12月3日 裏新宿のオオカミ PART II」の
2本立てになっています。
 夏休み真っ最中、テレビもつけっぱなしで
惰眠をむさぼる吉野屋先生。本当は学校に
行って仕事をしなければならないのだが、
どうしても気が乗らないのだった。

 吉野屋先生が主人公という事でその独自な
世界を展開してましたね。いつもはいろいろな
タイプのボケを見せてくれるゆの宮子も、
今回は見守る側に回っていたような。
 その代わり校長先生や桑原先生の出番が
増えてました。校長先生は、吉野屋先生と
張り合うほどの神出鬼没な行動力を見せて
ましたね。でもこの人も最初からこんな、
見ようによっては怪しい行動パターンだった
わけではないように思います。吉野屋先生が
あまりにも仕事を嫌がって逃げ回るので、
追いかけている内にこういう能力を身につけた
とも言えそうです。
 校長先生は吉野屋先生に厳しく当たって
いますが、彼女のする事を全部否定している
わけでもないのですよね。彼女の気持ちを
きちんと理解もしているようです。
 桑原先生も校長先生と近い位置づけにいるの
かもしれません。吉野屋先生の振る舞いには
呆れつつも、彼女の素直な思いはわかって
いる、と。
 違う部分は、桑原先生は別に吉野屋先生を
管理するような立場にいるわけではない、
という所でしょうか。いちいち付き添って
彼女の仕事ぶりを最後まで見届ける責任までは
なさそうです。
 でも桑原先生は、吉野屋先生につきあって
遅くまで職員室に残っています。吉野屋先生に
何かしてあげたい、と思わずにはいられない
気持ちだったとも言えるのでしょう。確か他の
話数でも、吉野屋先生に呼び出されて慌てて
学校へ駆けつけたりしてましたね(あの時は、
そのまま仕事の一部を押しつけられそうに
なってましたけど)。桑原先生の中では、彼女は
それだけ優先順位の高い人なのでしょう。
(ところで桑原先生が着ていた浴衣って、
やっぱり吉野屋先生のコレクションの一つ
なのでしょうか? それともう一つ、今回の
入浴シーンは前半が吉野屋先生でした。
なのでてっきり後半は桑原先生が、、、なんて
思ったのですけどやっぱり違いましたね。
それにしても吉野屋先生、さすがに高校
1年や2年の生徒とは体格が違うようで、、、。)
 この2人以外だと、夏目と沙英の関係も
ちょっとだけ描かれてましたね。夏目が
本当に相手の事を気にしていないのなら、
さっさと頼まれ事を終わらせて帰ればいいのに
そうはしていないようです。やはり彼女は
沙英をもっと知りたいと思っているの
でしょう。

 そして後半のストーリーは、、、朝から胸が
どきどきしているゆの。今日は4人で
一緒に出かける事になっていた。行き先は、
やまぶき高校の先輩で、自主制作映画の
監督をしている岸麻衣子の上映会だった。

 分野は違っていても、お互いにいい影響を
与え合えるというのは何だか素敵ですね。
ゆの達は麻衣子の映画を見て思い立ったものが
あるようです。4人ともそれぞれ自分の
手になじんだ分野で、自分の中にある
イメージを形にしようとしているみたい
ですね。
 ゆのと宮子は美術科の生徒らしい題材
でしょうか。けれど沙英ヒロはちょっと違う?
沙英の方は、仕事だから、とも言えそうです
けれど、ヒロの場合は、、、。まあ彼女に
とってはこれが一番自分を表現しやすいの
かもです。また、自分の作ったものに反応を
返してくれる人がすぐ近くにいますし。
 その後、皆で夢を語り合っている途中で、
沙英に電話がかかってきます。誰からの電話
なのか彼女は何も言わずに外へ出ていき
ますが、その時のヒロの表情が、、、。
彼女は沙英の電話の相手が予想できたの
でしょうか、それともできなかったの
でしょうか。
 また、沙英が手紙を読んでいる間、ゆのと
宮子がかぶりつくようにしてのぞき込んで
いるのに比べて、ヒロはちょっと離れた
場所に座っていました。そして手紙の内容が
ラブレターではないと教えられたとたん、
中身について質問をし始めたり、、、。彼女の
こういう行動を見ていると、沙英の身の回りを
気にしまくっている感じがうかがわれますね。
 沙英はとても恥ずかしがり屋で、自分から
誰かに近づいていくという事はあまりない
ように思われます。けど逆はあるかも、と、
ヒロは考えているのではないでしょうか。
誰か押しの強い人が迫ってきたら、沙英は
けっこうすんなり相手を受け入れてしまうの
ではないかと心配でもしていそうな気が
します。
 とはいえ自分には相手を束縛できる権利が
あるわけでもなく、、、胸の中ではヒロは
けっこうやきもきしているのではないかと
思いました。沙英と自分との間のつながりを
保つために、彼女は相手の世話を焼く事で
控えめに存在感をアピールしているのでは、と。
 まあ実際にどうなのかはわかりません
けれど、少なくとも沙英の身に起こる事柄を、
ヒロは自分の事のように感じているのでは
ないでしょうか。その気持ちは、単なる
アパートのお隣さんといった関係以上のもの
なのでしょう。
 後は、2階のお隣さん同士、ゆのと宮子も
ちょっと雰囲気を出していたような気がします。
2階のドアの前で話し合っていた彼女達。
普通に学校の同級生がぼんやり話している
場面、のはずなのですが、演出のせいなのか、
なぜかカップルの会話みたいな感じがあって
、、、妙に百合度が上がった気がしました
(考えすぎでしょうか、、、)。

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