ひだまりスケッチ×365 第12話
オープニングアニメの最後に枕が出てきたのは
なぜ、と思ったら本編に登場していたからなの
ですね。でもなぜ本編に出てきたのかもちょっと
不思議でした、、、。
テレビアニメ「ひだまりスケッチ×365」、
第12話は、、、2本立てと言っていいのかどうか、
「7月7日 見ちゃダメ」と「7月8日 四人」です。
せっかくの七夕なのに、雲は厚く、今にも雨が
降りそう。傘を持って登校するゆのと宮子は、
沙英を見かけるのだが、どこか雰囲気が違う。
無愛想になっているのもそうだが、何よりヒロと
一緒にいないのだ。
いつも一緒にいて仲良さそうにしている2人、
沙英とヒロ。ゆのや宮子を含めた他の人達から
見たらそれはとても普通の景色らしいです。この
エピソードの舞台は7月ですが、入学して3ヶ月の
ゆの達でもそう確信できてしまうほど、彼女達は
いつでも寄り添っているのでしょうね。
(これまでに作られた「ひだまりスケッチ」12話、
OVA「特別編」2話、そして「~×365」の第11話
まで、2人が言い争っているような場面ってあまり
なかったような。という事は、視聴者にとっても
今回の出来事は珍しい経験なのでしょう。)
普段起きない事が起きたためか、ゆのは落ち着いて
いられないようですね。いろいろな想像が頭の中を
駆けめぐってました。彼女の場合、誰かと誰かが
けんかするという事自体、あまり考えたくない状況
なのでしょう。たぶんそういう現場に出くわした経験が
ほとんどないのでは。
それに比べると、宮子はかなり冷静になっている
ように見えます。沙英に対して、「いつもヒロさんの
お世話になりまくってる」とずばり指摘してましたし。
何かこの時の彼女って、ちょっと怒っているようにも
感じられました。あれだけいろいろお世話をされて
おきながら、自分の都合を押しつけているらしい
沙英が、許せなかったのかもしれませんね。少しは
そのありがたさに気づけ、と言いたかったのかも。
人生経験が豊富(?)な宮子なら、そんな意見を
持つかな、と思いました。
そんな彼女が投げ入れたのは、枕? あれって
どんな意味があったのでしょう。頭がぶつからない
ようにとかそんなんじゃないですよね。自分の
目の前で人様にいちゃつかれるのを見たくなかった、
とか(あの後も早めにヒロの部屋から退散していた
みたいですし)?
ところでゆのと宮子のけんかとかって、確かに
これまでの所なさそうですね。入学したての頃に、
ゆのが自分のキッチンで作っていた卵焼きを
ひっくり返されて怒ったぐらい、、、? けんかを
しなければ仲良くなれない、というわけではない
でしょうけれど、彼女達もいつかそう言う刺激に
胸をふるわせるような時が来るのでしょうか。
さて沙英とヒロの仲違いを見ていた人の中には
夏目もいました。お昼ご飯さえ別の席で食べている
2人を前にした夏目には、どうしてそんな状態に
なっているのか、理由は何となくわかっていた
みたいですね。それならここぞとばかりに相手に
つけ込むかというと、そういうわけでもなく。
夏目には、自分の思いを押しつけて満足する、なんて
事はできないのでしょう。とはいえ、ここで沙英を
元気づけていいのかどうか、夏目にとっては迷う
瞬間だったのでは、、、。
でも沙英から思いがけずプレゼント(?)をもらった
彼女の表情は、、、。今の彼女にはああいう
ちょっとした出来事でも、とてもかけがえのない
ものなのかもですね。けれどここで満足せず
もっと沙英に近づいていってもらいたい気が
します。
今回も、第10話の時と同じように、夏目が
せつなそうな声で「あ、沙英」と言っていました。
こういうのって百合な雰囲気を盛り上げるようで
いいですよね。ところが今度はヒロも同じせりふを。
しかも彼女の方がより思い入れがある言い方に
なっていて、、、。やはりヒロの方が、沙英に
関しては一枚上手なのでしょうか。この場面では、
ヒロの気持ちを感じるのと同時に、夏目をもっと
応援したくなってしまいました。
ストーリー以外の部分では、、、今回は絵が
かなり動いていた印象がありましたね。第1話
以来かも、、、? 4人がゆのの部屋に集まって
いた場面でも、いつもとは違って(?)うなずいたり
きょろきょろしたり体を揺らしたり、詳しい仕草が
きちんと見えていました。また、ヒロのやけ食いの
場面も動きが細かかったですね。4人の私服も
描き込まれていたような気がしますし、さすがに
第12話ともなると気合いが入ってくるのかも。
それと、第8話に続いて今回も「見ちゃダメ」が
使われていました。それほどスタッフの人達の
印象に残るせりふだったのでしょうね。
今回の事件で沙英は、ヒロという存在の貴重さを
周りから教えられたのでは、という感じがします。
今まで依存していたようにさえ見える彼女でしたが、
これから後は相手の気持ちを考えて行動するように
なるのでしょうか、、、。けれどこれまでに放送された、
「7月7日」より後の時期のエピソードでも、あまり
変化がなかったような気がしますね。実は沙英には
今回の経験はあまり堪えていなかったという事?
ヒロもそんな彼女を許しているのかおとなしくしている
みたいですし。、、、まあでも少なくとも、星空を
見上げながらふれあった2人の手は、偽りではないの
でしょう。
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コメント
今回はなかなか好きなエピソードです。
沙英とヒロの関係はもっと描いて欲しいとこ
ですが、アニメだと制約が多いかな?
夏目について触れられているのもオイシイ。
投稿: nobu | 2008年9月28日 (日) 15時17分
今回のようなエピソードを乗り越える事で、2人はもっと
近づけるようになるのでしょうね。こういう気持ちのやりとり
みたいなストーリーはもっとあっても良さそうな気がします
、、、。夏目立ち位置もいいですね。
投稿: ギンガム | 2008年10月 2日 (木) 00時01分