« アオイシロ -花影抄- 第13話 | トップページ | Candy boy 第2話 »

2008年8月11日 (月)

ひだまりスケッチ×365 第6話

 ヒロに向けた沙英の態度は、依存、なのでしょうか。
奉仕の代わりに何かの報酬を、というだけのドライな
関係では面白くないでしょうけれど、かといって
一人がもう一人に頼りきりではあまり健全とも
言えなさそうな、、、。沙英とヒロの場合はどちらとも
違うと思いたいですね。

 テレビアニメ「ひだまりスケッチ×365」、
第6話は、第4話と同じように2本立てになって
います。「7月30日 さえ太」と「11月11日
ヒロえもん
」です。
 目が覚めると、沙英は机で寝ていた。次に書く
小説のプロットを考えている間に眠ってしまったのだ。
夏休み中の課題を済ませるために学校へ出かける
ヒロ達を見送った後、彼女は再び机に向かう。

 前回の次回予告で「さえ太」というタイトルを
見た時、どういうエピソードになるのかと不思議に
思っていました。沙英がまた、女の子達から男の
ように見られていた、みたいな思い出話だったり
するのかな、と考えてしまったのですが、今回
2本立ての後半の方のタイトルを見てちょっと
納得しました。
 これって、未来の世界からやって来たネコ型
ロボットと平凡な少年の物語、の事ですよね。
そうなら沙英が少年でヒロがロボット、、、?
あちらの作品では、少年がロボットに頼り切って
なかなか自分で行動しようとしない、みたいな
場面が多いですが、この作品ではどうなんでしょう。
 沙英は今回妹の智花の事でいっぱいいっぱいに
なっていたようです。沙英は(そして智花も)、
長い間一緒に暮らしてきてお互いの子供っぽい
部分を知っているだけあって、つい姉妹喧嘩
っぽい口調になってしまうみたいですね。
 そこでヒロが優しくアドバイスを、、、。沙英の
性格をよく知っている彼女だからこその言葉を
かけてあげているようです。沙英も頭ではわかって
いるのでしょう。ところが姉妹2人だけになると
つい強い言い方になってしまう。その辺りの事情
まで、ヒロは察してくれているのでは。
 これが依存になるのかどうかはちょっとわからない
ですね。確かに今回の前半は、沙英はヒロに
後押しされてばかりでしたけれど、だからといって
甘えすぎているようには見えないですし、、、。
沙英がヒロを助けている部分もあるとはっきりわかる
ようなエピソードがあればいいのかもしれませんが、
少なくともこの前半ではあまり見られませんでしたね。

 さて後半「ヒロえもん」のストーリーは、、、
ヒロと沙英は、今日は調理実習に挑戦。メニューは
シュークリームで、下級生の宮子ゆのの期待も
大きい。実際に授業が始まってみると、悪戦苦闘の
沙英に対して、ヒロは必要以上にてきぱきと作業を
こなしていくのだった。

 ヒロが異様なまでに家事がうまい理由については、
これまでで特に語られてはいないみたいです。とは
いっても別に本人は無理をしているわけではなく、
本当に料理好きだったり、沙英達の世話を焼いて
あげたいと思っているようです。そこにヒロがどんな
喜びを見出しているのか、ゆのは考えていたみたい
でした。眠ってしまった沙英の面倒を見るヒロの
姿をじっと見ていたゆの。彼女の出した答えは、、、
という感じで、彼女達の親密な関係を示す言葉は、
ゆのの目から見ればこの表現しかなかったの
でしょう。
 けど宮子には、この表現はあまりにストレート
すぎると思えたのかもしれません。ゆのが何か
言うたびに、「太っ腹」、「熱いくらい」なんてせりふを
連発してましたね。ですが、あれってもしかしたら、
ゆのの恥ずかしいほどまっすぐな言い方を
ぼやけさせようとして必死になって茶々を入れて
いた、とも見えるような気がします。もしそうなら、
宮子もゆのの考え方には賛成なのでしょう。
 ではヒロ本人は、、、? 彼女もゆのに言われて、
まんざらでもない感じだったのではないでしょうか。
しかも照れたり謙遜したりしてない所を見ると、
沙英との関係を、誰に対しても恥じる事なく肯定
しようとする態度があるかもですね。
 たぶんこれは、2人のクラスでも同じなのでしょう。
今回は授業風景が割と長く描かれていましたが、
その中でヒロと沙英の関係を変に中傷するような
人は一人もいなかったようです。この分だと、
クラスの中でも2人の関係は理解されているの
かもしれません。
 ヒロが沙英との関係を自分の言葉で語るとしたら
どんな風になるのでしょうね。今回はゆのの言い方を
聞いて感謝するだけにとどまっていましたけれど、
自分で言うとしたら、、、。やはり「さえ太と
ヒロえもん」みたいな言葉は出てこないのでは
ないかと。

 今回前半では、沙英が智花の事ばかり考えていた、
というエピソードが出てきます。確か前シリーズ
とかで、沙英が姉妹の物語を小説として書いたという
話題があったような気がします。それってもしかしたら
今回のストーリーからつながっている?
 後半では美術の授業でゆのが積極的にアートに
向き合っている姿が描かれています。ここの
エピソードは、11月のはじめに行われた
やまぶき祭」が影響しているのでしょうね。
ゆのも少しずつ成長している、と。
 後は、前半後半どちらにも顔を見せた夏目。この
間で彼女の沙英に対する態度が少し違っている
ようにも見えます。「7月」と「11月」の間で
何かあった、という事なのでしょうか。また、
夏目の振る舞いについてはヒロもとても気になって
いるようで、、、。ライバル視してる?
 それから、この作品恒例(?)の入浴シーン、
今回は沙英とヒロで、第4話と合わせると、
ひだまり荘の住人全員について描かれた事に
なりますね。、、、まあだから何というわけでも
ないのですけれど。こうしてみると、入浴シーンが
なかった回って、これまでの所、前シリーズの
第5話ぐらい、、、? かなり徹底してますね。

・「ひだまりスケッチ」レビューリストレビューセンター

|

« アオイシロ -花影抄- 第13話 | トップページ | Candy boy 第2話 »

百合レビュー」カテゴリの記事

作品 ひだまりスケッチ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ひだまりスケッチ×365 第6話:

« アオイシロ -花影抄- 第13話 | トップページ | Candy boy 第2話 »