Yes！プリキュア５GoGo! 第１９話

　かれんとくるみのつながりの強さは、、、ここでは
あまりはっきりとは描かれていない感じもしますね。
２人にとっては改めて言うまでもない事なのかも
ですけど、かれんとこまちというコンビネーションも
ありますし。くるみがもっと目立って行くには、
今シリーズでもどんどんアピールしていく必要が
ありそう？

　テレビアニメ「Yes!プリキュア５GoGo!」、第１９話
「浦島かれんと亀ミルク！？」です。
　のぞみ達はかれんの屋敷に集まり、かれんの演奏する
ピアノに耳を傾けていた。何でもそつなくこなす彼女に
のぞみ達は賞賛を送るが、しかし彼女自身には何か
悩みがあるように見える。くるみはそれが気になった。

　このところの流れでは、「ふたり」がクローズアップ
される事が多いような気がします。第１５話では
のぞみとりん、幼なじみコンビの息の合った戦闘。
第１６話では無言で通じ合えるかれんとこまちの
相性。また、第１７話はゲスト回でしたが、「相方」
との絆を大切にする気持ちの重要さを物語っていた
ように思います。
　そこで残るのはうららとくるみ、なのですよね。
でもこの２人の仲が描かれたわけではなく、第１８話
ではうららが他の全員から愛される存在だと示された
ように思えます。そして今回はくるみの番、、、。
彼女の相手となったのは、今回はかれんでしたが、
それほど激しい接近があったわけではないみたい
です。
　この２人については、前シリーズの第３４話で
お互いへの気持ちに既に気づいているようです。
このエピソードの中でかれんからミルク（くるみ）へ
「大好き」発言もありましたし、この頃から、
少なくとも２人の間ではそういう理解があるの
でしょう。この話数の場面が、回想として今回の
映像に出てきていたのも、彼女達の絆をきちんと
示す意味合いがあったのでは、と思われます。
　けれどそこまで描いてしまったせいか、今回
独自にかれんとくるみの百合な場面などは見られ
なかったようで、、、。せっかくくるみも人間に
なれたので、何か「秘密の香り」を漂わせるような
百合なビジュアルを見せつけてもらいたい気も
しますね。

　というか、今回本編ではくるみの扱いがちょっと
低めだったようにも見えたりしました、、、。
ミルクの姿でいる事が割と多かったようですし、
シビレッタの世界では亀になって子供達に連れて
行かれそうになったりしました。
　ちょっと思い出したのは前シリーズの第２１話
、、、。ココやナッツの役に立とうとしたミルクが、
店の棚に収まって、自分自身を売ろうとしていた
場面がありました。自分が買われれば店に収入が
できる、買った人に連れて行かれても、後で
逃げ出してくればいい、みたいな事をミルクは
言っていました。自分を売るなんて事までしようと
するミルクって、人間の世界で並大抵じゃない
苦労をしてきたのでは、と思わされます。棒で
つつかれる彼女の姿は、その頃を思い出させる
ものなのかもしれません。
　もちろん、ピンチに陥ったミルクを、かれんが
助けてくれます。また、物語世界に閉じこめられた
のは今回かれんとミルクだけ。これで彼女達２人の
親密さがより盛り上がるのかと思ったのですけれど、
なかなかそうもいかないみたいですね、、、。
さらに結果的には他の４人が彼女達を助けようと
困難に立ち向かう部分の方がかえって強調されて
しまったかも、、、？
　また必殺技を出したのも、（のぞみはまあ特別
として）かれんとこまちなんですよね、、、。
意外な所でこの２人のコンビネーションの良さを
見せられてしまったような。やはりかれんには
こまちがいる、と、こまち自身も言いたかったとか？

　くるみはかれんについて、「どんなに自分が
苦しくても、人の事を真っ先に考えてくれる」と
言い表しています。それを聞いたかれんは、
照れくさそうに横を向いていますね。ここでもし
くるみが、「人の事を」ではなく「私の事を」と
言えたなら百合な展開が待っていたかもしれません
けれど、この時の彼女にはそこまで自分を主張する
事はできなかったとも言えそうです。
　でもかれんが自分のやりたい事を見つけられたのは
くるみのおかげもあったのでしょうし、こまちの
ような立ち位置ではないとしても、くるみはかれんに
とって大切な存在なのでしょうね。

・「ふたりはプリキュア」レビューリスト、レビューセンター