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2008年6月15日 (日)

コミティア84 百合部 入手品など

 開催日からはかなり時間がたってしまいました
、、、。でもたくさんの方達の百合への思いの詰まった
作品を堪能させてもらっています。

 5/5に開催された自主制作漫画誌展示即売会
コミティア84」の合同企画「百合部」で入手した
作品について、新刊を中心にご紹介していきたい
と思います。とはいえここに書いてあるのはゲット
した中のごく一部だったりします、、、。書ききれ
なかったものについても、読み応えがあり楽しませて
もらっています。
(サークルのアクセス先については、百合部の
サークルリストを見てみてください。)

(凡例:タイトル(サークル名、ペンネーム)(敬称略、順不同))

・硝子少女
・少女日和
(Snow Goose、相馬カイ)
・恋風少女
(Snow Goose、宮瀬カイ)
 同じ学校に通う由茉と綾ちゃんの物語をつづる
連作です。順番は上に書いた通りで、3作目が新刊に
なっています。
 2人とも、お互いの学校での立場や生活環境の
違いを知るたびに、切なくなったりしているようです。
でも、それでうちひしがれるだけではなく、何とか
近づこうと努力する姿が愛情を感じさせるのでは
ないでしょうか。彼女達の恋心はこれからどんどん
高まっていきそう?

・南国蝶
(桜井家、北尾タキ、みとうかな)
 「南国ぶるぅ」は、、、つきあって2年になる
モモとミキの物語。当たり前のように一緒にいた
相手がいなくなると、見えてくるのはうそ寒い現実。
そうなって初めてモモは、かけがえのないものに
気づいたようですね。相手に対する自分の本当の
気持ちにも。
 「チョウツガイ」では、忘れ物をしては喜美子に
見つけてもらっていた紅ですが、進学で離ればなれに
なる時、絶対に忘れないものを2人で考えたようです。
でも、「なくさずにいる」事だけにとらわれすぎると、
別のものを見失ってしまうようで、、、。最後に「見つけた」
ものが、彼女にとって救いだったのではないかと。

・学生服で一晩中
(リリカルマジカル、河南あすか)
 黒をベースにした紙面と、それを包む赤い紙面の
コントラストが印象的ですね。これから日が暮れて
夜の、そして夜中の違う世界へ誘われるような感じで
良いです。片方の女の子は行為が発展していくのを
ためらっているようですが、だからといって2人で
会うのをやめたりはしないんですよね。相手の女の子も
それは心得ているようで、彼女達のときめく時間は
まだまだ続きそうです。

・ここにいるよ あなたのそばに わたしのそばに
(ぽこぺん、ぽこぺん。、東雲萌黄)
 タイトルは、収録されている3つの作品の名前を
合わせたものになっています。その内、「ここにいるよ」
と「あなたのそばに」は、大都社発行の「百合天国」
Vol.1Vol.2にそれぞれ収録されていた作品です。
そして「わたしのそばに」は何とその続編、、、!
これまで名前の事も含めて誤解の多かったももと
ゆい(牧野沙緒里)ですが、今はそれも解消しつつ
あるみたいです。これから改めて2人の仲が
近づいていくのでは、と期待したいです。物語は
続くようですし、他のキャラのその後も気になりますね。

・(Girl+Girl)×LOVE=So Happy!
(CLUB HOUSE COMPANY、水口知子)
 短編の再録集という事で、短い物語がたくさん
入っていますが、何組かの登場人物が連作で
登場しています。それぞれがそれぞれの形で愛を
育てているのが見られてなかなか良いかもです。
一番多く出てきているのは、演劇部に所属している
篠原と七瀬(表紙もこの2人です)。愛を確かめ合った
後もどきどきが収まらない所とか、甘いテイストに
なっていますね。(既刊です。)
 ちなみにこの2人の短編の中で「包み込むように」
は、確かコミック百合姫の「Do-jin姫」で紹介
されていたと思います。

・Gift(海月星堂、吉田美紀子)
 お互いに住む世界が違いすぎる薔薇ちゃんと鳥ちゃん。
薔薇ちゃんは鳥ちゃんのために何かしてあげたいと
強く願っているようですが、それが果たして相手に
受け入れられるのか、と思うと不安になってしまう
ようです。そんな時にやって来た鳥ちゃんの言う
「ただいま」の一言は、実は薔薇ちゃんにとって嬉しい
言葉、いつでも聞きたい言葉なのかな、と思いました。
 コピー本で発行された作品を集めた「SEASON」
(既刊)も、女の子同士で一緒にいる事の嬉しさと
切なさが見えてくるようです。

・まあそんなカンジで。
(Cight、仁万、ミヅタナシコ)
 「制服の中」に登場する2人の女の子は、学校も
学年も、見た目も違いますが、どこか似ている所、
共通の気持ちがあるみたいです。そういうものが
あったからこそ、あそこまで知り合う事ができたの
でしょうね。最初に声をかける勇気が、意外と重要
なのかもです。
 「ずっといっしょに」に出てくる女の子達は、
皆胸の中に願いを秘めているようです。その思いは
簡単に比べられたりするものではないのでしょう。
ところでいちかが人気者になってうかつに近づけなく
なっちゃう、というのは、なつみにとってはちょっと
計算外だったかもしれませんね。

・ガールフレンズ Vol.1、Vol.2
(口達者同盟、西山香葉子)
 国の第1王女であるティファの周りでは、王室
ならではの華麗な世界が展開していますね。エルザも
最初はちょっと押され気味な感じでしたけど、
ティファと仲良くなるに連れて自分らしくいられる
ようになっているみたいです。そう言う部分が、
2人でいる事の良さなんでしょうね。携帯電話の事で
お目玉をもらったり、休日を一緒に過ごそうと
あれこれ考える辺りは、同年代らしくて良いのでは
ないでしょうか。百合な愛情が盛り上がっていくのは
これから? (Vol.2は新刊です。)

・百合短歌 3、4
(Studio Radical Alice、桶田沙美)
 短歌一首に絵が一葉という独特のスタイルで、
百合なテイスト溢れる世界観をつづる「百合短歌」、
新刊の「4th sign」がリリースされています。
ボリュームも増え、より広がりを見せているような
気がしますね。個人的には(2)の「この想い」で始まる
ものや、(6)「ほんのりと」、(7)「暖かい」の
辺りがより印象に残っています。(ちなみに前作
「3rd Wave」だと、(3)「砂糖菓子」とか(5)
「可愛いと」などでしょうか。)QRコードの仕掛けも
面白いですね。

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コメント

今更なコメントでごめんなさい。ご紹介ありがとうございました。大変恐縮しています。こちらが想像してたよりすごく素敵に書いていただけたので、読んだ方にがっかりされたらどうしよう……。
とりあえず、けっこう先のことまで考えているシリーズです。頑張って続きを書いていくつもりです。また縁がありましたらよろしくお願い致します。

投稿: べにすずめ(西山香葉子) | 2008年6月29日 (日) 11時23分

べにすずめさん、コメントありがとうございます。私の方こそ
イベント開催からずいぶん後になってからの記事になってしまい
恐縮です、、、。
「ガールフレンズ」、楽しませてもらいました。いろいろと
展開しそうな感じですね、次も楽しみにしています。

投稿: ギンガム | 2008年7月 1日 (火) 23時52分

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