ペンギン娘 はぁと 第１０話

　鯨に対する鮪の思いは、ライバルとも呼べる
人に出会えた喜びとか、敵味方とは関係なしに
優しくしてもらって嬉しかったとか、いろいろ
ありそうですね。でも無口な彼女がどこまで自分を
アピールできるかは、、、メール打ちの腕前に
かかっている？

　無料ネット配信中のアニメ「ペンギン娘♡はぁと」、
第１０話「死闘、ホワイトナイツ！」です。
　メアリと清海を退けたペンギン達の前に、
自らを美少女とうたう鰈が立ちはだかる。
彼女達の主であるマリーの前に行くには
美しさが必要だと断言する鰈は、ペンギン達
４人とともに自分をも檻の中に閉じこめ、
決闘を申し渡す。

　鰈との対決ではねねの能力が発揮されて
いました。が、最後には「おばあちゃん」ネタで
まとめられていたみたいで。この流れは第９話
から続いているようです。そうなるとやはり
彼女は「おばあちゃんキャラ」の位置づけに
落ち着いてしまうのかな、、、？　これは原作の
「ペンギン娘」と同じ感じではありますが、
「ペンギン娘MAX」では彼女のもう少し違う面も
出てきているようなので、アニメでもまた別の
部分が描かれたりすると面白いかもですね。
　個人的には、前にも書いたかもしれませんが、
ねねは力を使わずに女神のような優しさだけで
困難を解決していってもらいたい気もしたり
します、、、。腕力がすべてではない、といった
考え方を身をもって示してもらえたら、なんて
思ったり。

　鮪の相手になるのは鯨。手加減も変な小細工も
ない一騎打ちになっています。こういう勝負を
選んだのは、戦いというものに対する鮪自身の
気持ちなのかもしれませんね。
　鯨はその気持ちに反応しているみたいです。
自分の持っている力を出し切って本気で
競い合える事に喜びを感じているのでは、と
思えます。、、、こう書いていると何か「漢」な
勝負の雰囲気ですね。まあ鯨の場合そんな
性格が、ペンギンやシャー・チーを惹きつけて
いるようにも思われます。
　ていうか鮪も惹かれている？　鯨の爽やかさ
みたいなものが、鮪や他の女の子達に影響を
与えているのかも。また鯨は男として育てられ、
小さい頃は一時期自分でも男だと思っていた、
といった部分が、爽やかさの中に自然と男の子
っぽい雰囲気を生み出しているとも言えそう
ですね。でもそういう部分は、百合的に見ると
どんな風に映るのでしょう、、、。

　さて鰈と鮪の先には白クマが待ちかまえて
います。彼女の場合一筋縄ではいかないの
でしょうね。
　四天王にとっては、ペンギン達自身は特に
深く暗い思い入れのある相手ではないようです。
主である白クマの命令に従って倒そうと思って
いるだけで、、、。だから戦いの中で、ペンギンと
鯨達との間の友情や、一人一人の優しさ、
まっすぐさなどを見て行くに連れて、四天王の
考え方は少しずつ変わっていったようです。
この辺りは、終わり近くで白クマに対して鰈が
言っていたせりふにも表れているのでは
ないでしょうか。
　けれどその気持ちは四天王のもの、、、。
白クマの思いは全く違っているようです。
第８話で南極家の家紋を見た白クマの反応は、
彼女にとって重い過去があった事を思わせます。
この事実が彼女を世界第２位の資産家の地位へ
上り詰めるほどの原動力になったのでしょうし、
そうすぐにはこの過去をなかった事にできないの
でしょうね。
　とはいえ、それは南極家に対しての事。
ペンギンという一人の女の子だけを見ていれば、
親しくなるチャンスもあるのかも、とも思うの
ですが、そんなに簡単な関係ではないのかも
ですね、、、。
　白クマの過去に南極家が本当に関わっていた
のかどうか、という部分も気になります。
でもこれは原作でも特に触れられていなかった
みたいです、、、アニメではどうなるのでしょう。
この後どうもペンギンの母親が出てくるかも
しれないので、登場の時に白クマが一緒に
いれば、過去の因縁など話し合う場面も
出てきたりする、、、？

　、、、といった重いストーリーもあり得るの
でしょうけど、この作品ではテンションが
高かったり笑えたりする部分もたくさん
見てみたいですね（百合なエピソードも）。たぶん
その辺りのツボは押さえていってもらえるの
でしょう。
　ところで、今回鮪と鯨の対決中にペンギンが
遊んでいたゲームがちょっと気になりました。
エンディングアニメで絵が横に流れる場面が
ちょっと見えていましたね。これを実際に
ゲームとして配信する、なんていう企画が
あったりすると面白そうです、、、。けれど
やはりそういうのは難しいのかもしれませんね
、、、。

・「ペンギン娘」レビューリスト、レビューセンター