GIRL FRIENDS 第１１話

　前回ついに自分の気持ちに気づいたまり、、、。
でも自分の中に宿った思いが本物なのか、とか、
自分は何をしたいのか、など思考はぐるぐると
行ったり来たりしているようです。彼女が前へ
進むためには、何か刺激が必要なのかも、、、。

　発行双葉社「月刊コミック・ハイ！」で隔月連載中で、
今回は３号連続掲載の第１回目となっている、
森永みるくさん作「GIRL FRIENDS」第１１話です。
　あっこへの恋心に気づき始めたまり。教室では
いつもと同じように振る舞おうとするのだが、
相手のちょっとした言葉や態度に触れるたび、
意識してしまい胸のときめきが止まらないの
だった。

　自分の思いにまりは自信が持てないのか、一人で
あれこれ考え込んでいるみたいですね。何か前回の
気持ちから少し後退してしまった印象もあるような
、、、。今回辺りからぐっと盛り上がっていくのかな
と思っていたのですけれど、そういうわけでもないの
でしょうか。
　冒頭の部分で、まりは自分の思いが「かなう
当てのない」ものだと表現しているようです。
そんな風に最初から決めつけてしまうのはなぜ
なのか、が気になったりします、、、。
ネガティブになってしまう理由がどこかにある？
女の子同士だから、というのはまああるのかも
ですけれど、それを理由にするのなら、悩みの
ポイントももう少し違ってくるようにも思えます。
　この辺りは実は、過去の経験を引きずっている
とも考えられるかもしれません。以前、まりは
寝ているあっこに思わずキスしてしまいました。
その事を一人で悩み抜いたまりは、やっと
必死の思いであっこに打ち明けます。けれど
意外とあっさりあっこに流されてしまって
いました。そういう経験があったから、余計に
女の子同士、もっと言えばあっこと自分との間
では、これからずっと何も起きそうにないと
思ってしまったのかも、、、。
　「かなう当てがない」とまで言えるなら、
自分の思いがどういう種類のものなのか、
彼女は理解しているのでは、とも言えそうな
気がします。もしかしたら、理解したくないから
わからないふりをしているとか、なんて事は
ないかな、、、。

　今まで恋と呼べるものを経験した事がない
らしいまりが参考にできるのは、周りの人達の
恋愛事情という事になるのでしょう。最近
彼氏ができたくのちんがしている事を見ると、
いつもあっこと自分がしているのと同じみたい
、、、。でも今あっことつきあってるわけ
じゃないし、それに「独占欲」と恋とはやっぱり
違うと、まりは考えたようです。
　すぎさんとたまみんは、以前あっこの部屋で
スキンシップ(?)を見せてくれていました。が、
これはまりの目にも恋人同士という感じには
見えなかったみたいです。
　後は、、、たまみんの「本」？　まりはこういう
種類の本を見た事がないようでかなりショックを
受けていたようです（けれどその割にはがっつり
本の内容を読んでいた？）。
　まりの反応を見ていると、今の彼女の気持ちに
沿っているものはこの中にはなさそうですね
、、、。彼女があっこへの気持ちの向け方を
決意するには、「こういうやり方でいいんだ」と
安心して思えるような愛の形を見つける必要が
あるのかもしれませんね。もしくは何かに
追いつめられてどうしても答えを出さなければ
ならなくなった時、やっと自分の本当の思いに
気づく、とか、、、。どうなるにしても感動的な
百合エピソードを見てみたいですね。

　ちょっと気になったのは、最後の方に出てきて
いた男の子。たぶんこの人もまりに、女の子同士の
恋愛というものの位置づけを知らせる役回りに
なるのでしょう。が、少年誌でヒロインのそばに
現れる男の子って、なぜかおいしい経験をしちゃう
場合が多いような気が、、、。この人がそうなる
のかはわかりませんけれど、あまり目立ちすぎないで
もらいたいかも、、、。どうもまりの昔の知り合い
みたいですし、これがきっかけであっこがまりへの
恋心に気づくようになったりすると良さそうですね。

　そういうあっこの内心みたいなものもやはり
気になります。これだけいろいろな事があっても、
今の所彼女はまりの思いには気づいていない感じ
なのですよね、、、。前にも少し書きましたけれど
百合な関係になるなら２人それぞれの気持ちが
重要なのではないかと。

　今回は表紙＆巻頭カラーでした。これからも
こんな風に大きく取り上げていってもらえると
ありがたいですね、、、。

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