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2008年4月15日 (火)

初恋姉妹 コミック第11話

 「お姉様」と「お姉ちゃん」、、、ドラマCD
秘密の時間」の頃から気になっていた謎が
ここで解き明かされようとしているみたいです。
作品名にも使われているほどですし、「姉妹」は
重要なキーワードなのでしょうね。

 原作津ノ守坂ソロリティ、キャラクター原案
ひびき玲音さん、作画東雲水生さんによる作品で、
コミック百合姫Vol.9に掲載され、単行本第3巻
収録予定の「初恋姉妹」第11話です。(本誌
掲載時には、サブタイトルが付いていませんでした。)
 千夏が帰った後、木崎家では榛菜と明穂が神妙な
表情で話し合っていた。2人は、千夏に昔のアルバム
を見せるのをためらっているようだ。彼女達の
間には、姉妹としての絆を揺るがしかねない過去が
あるらしかった。

 とっさに千夏の質問をはぐらかしてしまった榛菜。
こんなに素早く反応できるのは、今までも何度か
似た場面があったからなのでしょうか。でも隠し事、
特に嘘は良くない気がしますね。しかも千夏に
対して、というのはあまりして欲しくないかも、、、。
もちろん榛菜達には気持ちの整理が必要なのでしょう。
いつか事実を伝えて、それでも千夏の事を大切に
思っているのだと言えるようになれたら良さそう
です。

 、、、榛菜はさらさらストレートの黒髪、明穂は
栗毛のくせっ毛。明穂は学校では榛菜の事を
「お姉様」と呼び、家では「お姉ちゃん」と言う
、、、。これは、ひびき玲音さんがイラストを担当
され、百合姉妹に掲載されたイラストストーリーや、
ドラマCD「恋姉妹」の頃から同じ設定でした。その頃は、
なぜそうなのかについては特に言われていなかった
ように思います。見ている方も個人的には、デザイン
上の都合かも、とか、「お姉様」と呼んだ方が百合
っぽいからかな、なんて勝手に思っていました。
 けれど、もしかしたらあの頃から、今回のような
設定が考えられていた、、、なんていうのは考えすぎ
でしょうか?

 榛菜と明穂の過去について千夏が質問したのが
今回のタイミングだったというのは、かなり重みが
ありそうですね。前回までで明穂が、自分の思いに
けりをつけた(つけようと思い立った)状態だった
のは、3人それぞれにとって良かったように思えます。
もし明穂が、榛菜と千夏との恋愛に複雑な気持ちを
持ったままこの場面に至ってしまっていたら、彼女達の
関係はとてもこじれてしまったのでは、という
気もします。
 いえ、今回のエピソードでも、まだまだどうなるか
油断はできない雰囲気でしょうか。とはいえ、3人が
お互いを理解して未来へ進んでいくための道はいろいろ
残されているのでは、と思います。ていうか思いたい
です、、、。

 今回は他の人達にも動きがありましたね。知織と
謎の少女、リエ。偶然か運命か再会できた2人
ですが、どちらも相手に対して何か特別な思いを
抱く事はあるのでしょうか。今の所、リエを知って
いるのは知織だけみたいですから、2人のつながりが
強くなっていく事は予想できそう、、、。ですけど、
お互いにこの人でなければ、と思えるなれそめの
ようなものがこの後じっくり描かれるのかどうかは
気になりますね。例えば自分の思いが通じなさそうに
なったとたん知織に運命の恋が訪れた、みたいな
展開とは違うものを見てみたいかもです、、、。

 それから美夕と桐香の物語も気になりますよね。
今回出番は少なかったですけど、2人とも相手に
伝えたい思いがあるみたいで、、、。津ノ女祭など
ではいいコンビ(?)を見せてくれていた彼女達の、
もっと深い所がわかってきそうです。
 、、、が、残り話数が少ないのですよね。この中で、
千夏と榛菜以外の登場人物、透子と明穂なども含めて
全員の恋愛模様を描ききるのは大変そうな気が、、、。
やはりもっと長く見ていたいかもです。小説とか
ドラマCDとか、もちろんコミックもありで、、、。

 それに現在進行形の物語だけではなく、榛菜と明穂の
過去にもたくさんのエピソードがありそうです。
ここだけでも何話も使って描けそうですね。

・「初恋姉妹」レビューリストレビューセンター

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