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2008年3月13日 (木)

初恋姉妹 コミック第8話

 榛菜という憧れの人、初恋の女性とのふれあいの
中で、千夏は自信と強さを身に着けていっている
ようです。でも榛菜自身は、そして明穂にもまだ
迷いがあるらしく、、、。今度は「姉妹」の関係が
クローズアップされてくる感じでしょうか。

 原作津ノ守坂ソロリティ、キャラクター原案
ひびき玲音さん、作画東雲水生さんによる作品で、
コミック百合姫Vol.6に掲載され、単行本第2巻
収録されている「初恋姉妹」第8話、「ひかりの中に」
です。
 過去の苦しい思い出にさいなまれ、榛菜はつい、
差し伸べられた千夏の手を払ってしまう。榛菜にも
事情があるはず、と千夏は微笑むが、それを見守る
明穂の表情は複雑だった。

 彼女達の前に透子が現れなければ、こういう
状況にはならなかったかもしれません。でももし
透子が指摘しなければ、明穂の秘めた思いは、榛菜や
千夏にさえ打ち明けられる事もなく行き場を失った
ままになってしまうのでしょうね。
 では榛菜、明穂姉妹の前に千夏が現れなかったら、
どうなっていたのでしょう、、、。これは想像なの
ですけど、榛菜が笑顔を取り戻す事、明穂が自分の
考えを榛菜に話す事などを実現させるのは
やはり難しいのではないでしょうか。
 姉妹である限りは、同じ家に住んで、毎日のように
一緒に登下校したりもできるのでしょう。榛菜も
家では明穂に優しい表情を見せてくれるかも
しれません。でもそこから先、榛菜に本当の喜びを
思い出させる事ができるかどうかは、、、。少なくとも
今回の明穂の行動を見ていると、彼女には榛菜を
癒すだけの自信はなかったように思えてきます。
 そんな風にして自分が悩んできた問題を、千夏は
自分より先に飛び越えて榛菜に近づいた、、、
明穂にはそんな感じに見えたのかも。だから
千夏を頼る言い方をしたのかな、という気が
します。
 明穂にとって一番の願いは、姉が昔のような
明るさを取り戻してくれる事のようです。それを
実現するのがたとえ自分でなくてもいい、、、とも
考えているみたいですね、、、。
 そこで疑問を投げかけてくるのが透子。大人な
ためなのかもしれませんが、明穂達を見透かした
ような言葉を彼女は次々と言ってきます。明穂は
自然と反発していますが、それは自分の胸の奥に
ある、向き合いたくない気持ちを言い当てている
からなのでしょうね。自分が納得して終わりに
しようと思っていた事柄を蒸し返されたために、
透子を煙たがっているとも言えそうです。
 明穂が本当にこのままでいいのかどうかは、
最終的には本人が決める事なのでしょう。だから
彼女は透子の言う事に耳を貸さなくてもかまわない
はずですけれど、透子が心底親身になって
アドバイスしているのだとわかったなら、もう少し
素直になっても良いのかもですね。また、ここまで
関わろうとする透子の方にも、何か思いや過去が
あるのでは、という気もします。その辺りは
この後わかってくる?

 今回は、津ノ女祭に向けた準備風景などもちょっと
興味深かったように思います。「姉妹学級」で
千夏達が上級生と一緒に作業をするという設定は
面白いですね。実際の女子高でこういう制度が
あったらこんな風になるかというとまあ何とも
言えませんが、知織達にとっては、素敵な先輩方と
ふれあえるチャンスなのではないでしょうか。
 そんな中、千夏が榛菜の所へ駆けていって、
一緒に作業を、、、。この後の、ちょっと微笑ましい
展開も良い感じです。またそれが、誰にも注目
されずに教室の片隅でひっそりと行われている、
っていうのが雰囲気を出しているのではないかと。
2人には「秘密の場所」もありますし、こういう
彼女達だけの関係みたいなものが、この作品の
特徴なのでしょうね。
 明穂や透子達の存在もありますが、千夏と榛菜
には、彼女達なりの甘い百合を見せてもらいたい
かもです。後は美夕と桐香も?

・「初恋姉妹」レビューリストレビューセンター

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