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2008年3月25日 (火)

ウエルベールの物語 第25話

 たくさんの兵器や武器が持ち込まれ、戦いは
激しくなるばかり。こんな時に他の人から見れば、
ほんの1人の女性が追い求めていた「両親の仇」
なんていう言葉は、意味がとても軽くなって
しまいそう、、、。でもだからといってなかった事
になどはできないでしょうね。

 テレビアニメ「ウエルベールの物語 第二幕」、
第25話「天命の章」です。
 ローデンとともに敵戦艦へ乗り込む事を決意した
ハイデル王、リタ、そしてティナは、キーラの
開発した飛行機械を使って大空へと飛び立つ。
その頃、ガラハドとヴァイスは海軍を指揮し、
敵の侵攻を防ごうと戦っていた。

 前回の最後にも出てきた名前なのですけど、
「ローデン飛行部隊」って、、、。こんなにきちんと
した戦いの道具が両軍に用意されているのを見て
しまうと、何か急に戦争する事がメインの物語っぽく
なってしまったような感じが。「空を飛ぶ機械」
というものも、どうもこの世界には今までなかった
ようですけれど、もう大きな戦力になってるみたい
ですね。またそれをハイデル王やリタ、ティナが
自由自在に操縦できている所が驚きだったりも
します(ところで、リタ役の高橋美佳子さんの
声で、飛行機械を操る女性というと、別作品
巫女を思い出してしまいます、、、。あちらも
国々の間の戦争が描かれてましたね。)戦闘場面
では3DのCGがたくさん使われていてスケール感が
あります。が、やはり戦いのむなしさや悲しみ
のようなものを、戦争を身をもって経験したティナの
視点から語ってもらいたい気もします。
 敵戦艦にたどり着いた後、戦いの中で味方の
兵士トーレンが撃たれます。ティナはその場面を
目の当たりにしました。この時、彼女はどんな
事を思ったのでしょうね。今は10年前と同じ
ように戦争のまっただ中。そこら中で戦っている
何千、何万という敵味方の兵士達の1人が倒れた
からといって大勢には影響がない? そういう
見方もあるのかもしれませんが、ティナには
もっと違う思いを持ってもらいたい気もします。
彼女自身の力では、戦争を止めるのは難しそう
ですけれど、無意味な命の奪い合いが起きない
ようにするにはどうしたらいいか、みたいな
所を考えてもらえたら、と思います。

 今回起きてしまった戦争は、ハイデルと
ノイシュバーンという双子の兄弟の関係が大きな
原因と言えそうです。ノイシュバーンは「たった
数分の違いで」と言っていますが、確かに子供の
頃の回想場面を見ると、扱いの差は大きいように
見えますね。これだけ違っていたらハイデルも
気づきそうなものですけど、2人の会話の
食い違い方からするとそうでもないのかもですね。
 それにグリーダム国が建設されたばかりの
頃の混乱ぶりに、ハイデルが全く気づかなかった
というのも少し妙ですよね。この人は外国の
動きに興味がなかったのか、それともわざと
手助けしないでいたのか、、、。2人の兄弟が
本心をぶつけ合って真実を確かめ合う事は
あるのでしょうか。

 その他にも、ローデンやガラハドに運命の
時が来ているようです。この2人にはそれぞれ、
自分のしてきた事、これからの世界に望むもの
など、いろいろな気持ちがあるのではと
思われます。それらにどういう形で区切りを
つけるのか、が見所になりそうですね。
 偶然なのか、ローデンはティナと、ガラハドは
リタと2人ずつで行動しています。ティナにとって
ローデンは親の仇であるのと同時に大切な女性
の家族、、、彼女がどういう答えを出すのかが
気になります。リタの方は、、、敵の兵士に
襲われそうになって立ちすくんでしまっている
ようですね。第1幕第1話の頃の彼女だったら、
得意の体術(カンフー?)を迷わず使って戦って
いたのでは、とも思えます。でも今回そんな
風にならなかったのは、ガラハドに守って
もらうという感覚がいつの間にか大きくなって
いたから、とかだったりするのでしょうか。
もしそうなら、あまり良くない傾向のようにも
思えるかも、、、。互いに相手に依存しすぎて
弱くなってしまうのは、2人だけで生きていく
のを難しくさせてしまいそうですし。、、、ここで
もしリタの相手がティナだったら、なんてつい
百合な方向で考えてしまいそうです。

 さてそのリタとティナですが、今回割とあっさり
別行動をする気になっていたみたいです。これは、
自分達が今どういう状況にいて、2人がどういう
役割で行動するのが良いか、感覚的にわかって
いたからなのかも、と思ったりします。
 これまで彼女達は、賞金稼ぎやガラハド達
サンガトラスの兵士にさんざん追い回されて、
何度も絶体絶命のピンチに陥っていました。
その困難を、自分達の「」や他の人達に助けられ
ながら、最後には必ず2人で切り抜けてきました。
その経験があるから、敵の本拠地の真ん中に
いても落ち着いて判断できていたのではないかと。
、、、やはり彼女達に結ばれてもらいたい気が
しますね。何とか百合な方向でお願いしたい所です。

・「ウエルベールの物語」レビューリストレビューセンター

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