アオイシロ －花影抄－ 第７話

　幾つもの強大な力が同時に同じ場所で遭遇、、、。
これは混沌としたバトルが起きる予感ですが、そこでは
いったい何が起こり、どのような道が開かれるのか、
という辺りが見所でしょうか。
　にしてもあれだけ的確に携帯電話の説明ができる
梢子って、意外と冷静だった？

　発行JIVE、月刊コミックラッシュで連載中の
「アオイシロ－花影抄－」、第７話です。
　コハクが呼び出した巨大な鬼は、梢子とナミに
襲いかかってくる鬼達をことごとく打ち倒す。
オニワカと呼ばれるその鬼を自在に使役する
コハクをナミは知っているらしく、歩み寄り
名を呼んだ。「クロウサマ」と。

　ゲームの公式サイトにあるキャラクターの設定画を
見ていて勝手に想像していた事が。コハクがいつも
片目を閉じているのは、邪眼の持ち主だからなのでは
、、、なんて考えたのですけど、本当の所はどうなの
でしょうね。今回披露した力や、どうもとても長生き
らしい事などからしても、まだいろいろ不思議な力を
持っているような気がします。
　コハクはナミに、「クロウサマ」と呼ばれていました。
クロウにオニワカ、、、というと、鎌倉幕府を作った人の
弟とその仲間、でしょうか。だとしたらコハクって
実はけっこう有名人なのかもですね。物語的に見ても、
あの人は実は女性だった、みたいな解釈の作品もあり
ますし、このアオイシロのカラーとも合ってくるような。
　でも梢子達はまだコハクが女性だとは意識していない
みたいですね。その事実を知ったらどう思うのでしょうか
（ていうかその前に服装やらしゃべり方やら、つっこみ
どころはいっぱいあるのかもしれませんけど、、、）。
（ところでコハクが片目を閉じているのは、卯奈咲の
言い伝えに出てくる摩多牟のエピソードを連想させますね
（そのために汀は勘違いしてしまったみたいですけれど）。
摩多牟は牛の魔物。コハクがクロウと呼ばれるなら、
幼名のウシワカという名前で呼ばれていた事も
あるでしょう。この辺りにも微妙に接点がありそう
です。）

　そしてもう一人登場したのは、カヤ（作中では別の名前で
呼ばれています）。この人は、公式サイトの設定画
などを見ると、かなり「男前」なキャラになっている
印象がありました。ゲーム紹介記事にある吸血シーンの
イベントイラストとかは、男だと言われれば信じてしまい
そうなほど。たぶん話し方や身のこなし（ゲームでは
動画はないのでしょうけど）などでも女性らしさは
排除されているのかな、なんて思っていました。
　でも今回のエピソードでは、特に登場場面での
モノローグの話し方や表情は、お姉さん的優しさ
みたいなものがあったような感じがします。今までは
カヤのビジュアルが先行してイメージを作っていた
ような面もありますが、きちんと女性らしさを
備えた人なのかもしれませんね。（個人的な感想
かもしれませんが）百合としては（変に男女間の
恋愛の置き換えを想像させない分）こちらの方が良い
ような気がします。また片瀬優さんの描くカヤの
雰囲気もなかなか良いですね。

　さて、カヤは、剣鬼です。
　鬼が鬼になった理由は、、、。人にそこまでの
決心をさせるほどの悲しみと苦しみが、この人の
身の上に起きたという事なのでしょうね。彼女が
鬼の道を選ぶ事になるいきさつとかを見てみたい
気もします。女が鬼になる、なんて言ったらそれは
もう激しいエピソードになるのではないかと。
そこに百合テイストが盛り込まれていたらなお
盛り上がるのでは？
　まあでも物語は梢子視点で進むのでしょうから、
カヤのエピソードは、あるとしても回想の一部分
ぐらい、になるのかな、、、。でも彼女が過去に
何を経験したか、という部分はとても重要なはず
ですし、この「－花影抄－」でも紹介される可能性は
ありますよね。
　そう考えてみれば、今回も、梢子の記憶という
形でカヤの姿が数コマだけ出ていました。カヤって
この当時からあの服装だったみたいですね。あの
ワイルドな着こなしは、彼女なりのポリシー？
　そう言えば、梢子が昔の経験を具体的なイメージで
思い出す場面って、これまであまりなかったように
思えます。やはり彼女の記憶も桂のように封印
されていたのでしょうか。その当時誰が関わって
何が起きたのか、これからはその部分が掘り下げ
られていくのでしょう。是非百合っぽさを絡めて
描いていってもらいたいです。

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