Yes!プリキュア5 第43話
こまちの思いが問われる時、、、。答えは
自分で出さなきゃなのでしょう。けれど、周り
にはいつも支えてくれる人がいます。
そう、今回はかれんの行動もかなり見所
なのではないでしょうか。
テレビアニメ「Yes!プリキュア5」、第43話
「こまちの決意とナッツの未来」です。
近頃こまちは、小説を書き進める事が
できずにいた。ストーリーを終わらせてしまう
事がどうしてもできないのだ。そこには、
小説のモデルとなっている人物と自分との
関係が、影を落としていた。
パルミエ王国復活という「夢」がかなったら
どうなるのか、という問題への回答が、ちらちらと
描かれ始めていますね。登場人物一人一人が
いずれはこの事を真剣に考える日が来るのでしょう。
、、、みたいなタイミングにちょうど合わせて
現れたピンキー。鳴き声が「ゴーゴー」って、、、
さりげなく大胆に次のシリーズを宣伝してますよね
、、、。
でも本当に、この感じだとどういう風に次へ
つながっていくんでしょうか。ピンキーが
全部集まったら王国への扉は開かれるのでしょう
けれど、すぐに復活が完了して完結、とかいう
感じにはならないでしょうし。のぞみ達が王国へ
渡って王族の長に会う、とかだと以前のシリーズを
思い出してしまいそうです。プリキュア側に
新しい登場人物が参加することも考えられるので
(それがミルクなのかどうかは、今は何とも
言えなさそう)、どういう展開になっていくの
でしょうか。ここ的には是非百合分をたくさん
入れていってもらいたい所です。
さて今回はこまちの心情がクローズアップされて
ますね。小説の中のような別れが自分にとっての
現実になってしまったら、と考えると、彼女は
恐ろしくなって筆が進まないようです。小説って、
現実と同じ事も違う事も書けたりするわけですが、
こまちにとっては、自分の直面している現実が
とても気になって仕方なかったのでしょう。
そうやってだんだん自分で自分を追いつめる
ような格好になってしまったこまち。そんな彼女の
状態を理解してあげられたのは、実はかれん
だったのではないでしょうか。確かにナッツだって
こまちが気にしていた相手でしたし、一人で
悩んでいた彼女の元へ行って話し合ったりも
してくれました。でもこの人だけの考えでは、
決してそこまで至る事はなかったでしょう。のぞみ
でさえ動かす事ができなかったナッツの態度を
変えさせたのは、やはりかれんの配慮だったの
かも、と思われます。現にナッツも、皆が
こまちの味方をしてくれると教えた時にかれんの
言葉を引き合いに出していましたし。
ではそれを聞いたこまちの反応はどうだったか
というと、、、かれんの名前をちゃんと呼んで
あげていましたね。この時こまちの胸の中には、
かれんとの様々な思い出が浮かんできていたの
ではないでしょうか。のぞみとりんほどの年季
ではないけれど、2年前に出会ってから今まで、
たくさんの時間を一緒に過ごしてきた彼女達。
こまちが落ち込んだり悩んだりした時は、真っ先に
かれんが相談に乗っていたのでしょうね。
かれんは小さい頃から、自分を押し殺して他の
人達のために尽くしてきたような部分があった
ようです。そんな重荷から彼女を解放したのは
のぞみでしたが、そののぞみ達に出会う前の
エピソードを見れば、こまちとかれん、2人の
存在が互いにとってどれだけ重要だったのかが
わかります。かれんとこまちがこの時に育てた
気持ちって、2人だった友達グループが5人に
なったりそれ以上になっても、簡単に変わる
ものじゃないような気がします。
、、、「大事なのは後悔しない事」という
こまちの言葉を、かれんはいつも周りの皆に
話していたそうです。その事を聞かされた
こまちは、顔をゆがめ涙を溢れさせます。
ここでこまちは、幾つもの事実に気づかされた
のではないでしょうか。自分がずっとかれんの
優しさに甘えていたのに少しも気づけなかった
事。それでも彼女は自分をそっと見守って
いてくれた事。そしてそんな彼女が、自分が
昔口にした言葉を憶えていて、今でも大切に、
また自慢げに使ってくれている事、、、。その
すべてが、こまちの胸に響いたのでしょうね。
この後のこまちの告白がまた、、、。
「ずっと怖かった、、、」で始まる一連の
フレーズが、百合テイスト満載な気がします。
思いを口に出したとたん、これまでの事も、
これからの未来も、すべてが崩れ去るかも
しれない、、、これは、こまちの目から見た
同性同士の関係を言っているようにも聞こえ
ます、特に彼女がかれんの名前を口走った後
だけに、、、。(ひいき目に見過ぎでしょうか?)
ともかくこまちは、答えを出すのを少し
先延ばしにしたようです。そうすることで、
かれんとの仲をもう一度じっくり見つめ直せる
ようになると良いですね。(でもこれって
別の見方をすると、しばらくはこまちの小説に
関係するエピソードが出てこなくなるという
意味? 次のシリーズへ決着を持ち越す代償
としては大きいような、、、。)
今回少し気になった事は、最近の流れかも
しれませんけれど、のぞみがメンバーの悩みを
解決してあげる、というパターンが少なくなって
きている点。これでのぞみのハーレム状態が
解消されてきたっぽいのは良いかもしれません
が、彼女はココとの接近が目立ってきてますね。
こまちが「降りる」事で、この傾向は強くなって
いくのでしょうか。ココについてはライバルが
少ない(のぞみ以外の4人は最初ナッツを見て
赤面してましたし、増子美香をはじめ学園の
女子の多くもその方向らしいので)と思われる
ため障壁は少なそうですけど、のぞみにはりんの
存在をきちんと考えてもらいたいですね。
でもそうなると今度はうららがどうなるのか
、、、。彼女に意中の女性は現れたりするの
でしょうか(のぞみ?)。
それから、今回後半に使われていたフレーズ
「自分のため」もちょっと気になりました。確か
「Max Heart」の第42話「二人はひとつ!
なぎさとほのか最強の絆」でも似たような言葉
「自分が大事」というのが使われていました。
こういう言葉は、自分と他の誰かとのつながりを
弱めてしまう意味合いがあるように思えます。
それがちょうど作中で女の子同士が近づきそうな
場面に使われたりするので、百合的には余計に
やきもきしたり、、、。もうちょっと百合的に
つらくならない表現にしてもらえるとありがたい
かもです。
後は今回はやはり、かれんの行動が見所だった
ように思います。彼女はこまちを心配してあれこれ
手を尽くしているのですが、その様子が、いつも
生徒会で見せているようなりりしい感じとは少し
違って、とても穏やかで優しくて、しかも抜け目ない
ように見えてしまいます、、、。ナッツがどうしても
こまちの所へ行くようにさせるために彼女が
したのは、「こまちなら大丈夫」という根拠の
なさそうなせりふと、ちょっとした目配せだけ。
かれんはこまちを本当に救いたいと思っていて、
そのためなら何でもやってのけようという覚悟が
あるから、あそこまでできてしまうのかな、なんて
思ってしまいました。こまちを知り尽くしている
のも、彼女への思いが一番深いのも、ナッツなど
ではなくかれんなのでしょうね。かれんとこまちには
このままうまくいってもらいたいです。
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