アオイシロ Webノベル 第４章

　不思議な出来事とともに始まった夏合宿。
とはいえちゃんと鍛錬もしなきゃなので、部員達の
共同生活が始まります。そんな彼女達の合宿生活の
描かれ方が、コミックとは少しずつ違っている
みたいですね。この先だんだん分岐していって違う
結末を迎える事になる？

　３月に発売が予定されている、PS2用百合テイスト
ゲーム「アオイシロ」のWebノベル、第４章です。
今回の掲載分は、コミックラッシュに連載中の
「－花影抄－」でいうと、第２話ぐらいまでが
カバーされている感じでしょうか。割と重要な
キーワードが出始めている感じです、、、。

　「いつかのひかり」や「幻視」など、前作と
関わりのありそうなものや、「水底の城」なんて
いうのは作品のタイトルを思い出させるものなど。
この冒頭の部分は、ゲームになるとどういう
イメージで描かれるのでしょうね。イラストの
印象があって、そこにBGMが入ってくると、
文章だけの表現とはまた違う感動を呼ぶの
でしょうね。
　後は「ハッキンビーフハンバーガー」とか、
前作との世界観のつながりを感じさせますね。
（ちなみにコミックでは第３話で「アカイイト」
キャラがちょっとだけ姿を見せていますが、この
Webノベルでもそういう場面は出てくるのでしょうか？）
　こういったキーワードに片が付けられるのは
かなり先の事なのでしょう。その時には、「そう
だったのか！」と思わずうなってしまうような
解決編が用意されているのでしょうね。楽しみに
したいです。

　今回の中でコミックと表現が違っていた部分が
幾つか出てきていました。「－花影抄－」では、
梢子はナミと一緒に寝ていましたが、ここでは
他の部員達と同じ部屋で寝起きしているようです。
こういう所も、シナリオの分岐として後で効いて
くるのでしょうか。
　体調が優れない保美が、梢子に寝起きを見られて
恥ずかしがる、みたいな演出も見てみたい気が
しますが、この辺は普通な感じになっていますね。
少なくとも１年生にとっては、他の部員達との
初めての共同生活、しかも学校から離れてはるばる
やって来た南の海とあっては、ちょっとぐらい
浮かれた気分にもなりそうですけれど、さすが
お嬢様学校の青城、と言えるのでしょうか、皆
規律正しく生活する事には慣れているみたいです。
　寝起きといえば、保美と百子は寮では同室。２人は
互いのおはようからおやすみまで知り尽くしている
のですよね。この章での表現から想像すると、
保美は体調のせいもあってなかなか起きられない
日があったり、反対に百子は夜だろうが朝だろうが
いつでもハイテンション、みたいな感じかな。
２人の寮生活については、コミック百合姫に
連載中の「－青い城の円舞曲－」で描かれて
いますね。
　ここで例えば、他の部員達がいるにも関わらず
ついいつもの癖で、２人でいる時にだけしている
甘いいちゃつきを披露してしまう、なんて事に
なったら百合的には良い展開になるのでしょう
けれど、まあなかなかそうはならないようで。

　保美が無理をしがちな性格だという事は、百子
だけでなく梢子も意識しているようですね。
梢子にとっては、入学式での保美との出会いが
強く印象に残っているのでしょう。
　またそれだけでなく、部長として部員全員の
事を気にかけたりするのを、梢子は自分から
進んで実践している感じがあります。部長とは
こうするべき立場の人だ、みたいな考えをきちんと
持っているのではないかと（とすると先代部長は
反面教師的位置づけ？）。
　それが、彼女が生まれつき持っていた性格
なのか、それとも部長になったのをきっかけに
努力してそうしているのかが、ちょっと気に
なります。こういう性格付けって、本人が
絶体絶命のピンチなどになった時、効いてくる
ように思われます。
　今回のエピソードの中でも、梢子は部長
として割と優等生な振る舞いをしている感じ
です。そこに女の子としての悩みや弱さは
あるのか、そこを他のヒロイン達とどういう
風に分かち合っていくのか、みたいな部分を
楽しめたら良いですね。（百子からは格好の
ツッコミ対象になってるかもですけど、
これは他の部員が会話に絡んでくる場面が
少ないからなのでしょう。）

　その他ちょっと印象があったのは、けっこう
平然と幽霊話をする綾代と百子、とか、その
百子が実は「食べ専」だったとか、、、。それと、
ほとんどの相手を「さん」付けで呼ぶ綾代が、
百子の事だけは「百子ちゃん」と呼んでいた辺り。
誰に対しても一歩引いてかしこまった対応をする
綾代も、百子に関しては「かわいいやつ」と
認めているのかもしれませんね。

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