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2007年12月11日 (火)

BLUE DROP~天使達の戯曲~ 第10話

 みち子の「戯曲」は動き始めたようです。
これが彼女達の現実とどんな風につながって
いくのか、、、また戯曲の中のマリと萩乃の
役どころがどんな結末を迎えるのか、気に
なります。

 テレビアニメ「BLUE DROP~天使達の戯曲~」、
第10話「Cirsium」です。
 みち子の戯曲が完成し、脚本が印刷されてきた。
タイトルは「オルレアンの少女」、ジャンヌダルクを
題材にした物語だ。肩の荷が下りてほっとしていた
みち子だったが、今度は舞台の演出を裕子に
任されてしまう。最初の仕事である配役から、
彼女は悩んでしまうのだった。

 フォリメの良い部分に気づき始めているツバエル。
特にみち子に対してはかなり感心しているようです。
この2人は互いの存在を何となく意識はしている
みたいなのですが、まだ直接会って話した事って
ないんですよね。彼女達が対面したり親しく交流
する機会がこの先あるのかというと、ちょっと
わからないですけれど、話していて気が合うかどうか
とかはちょっと興味があります。、、、でももともとの
ツバエル達の目的から考えると、互いに好意を
持っていたとしても、通じ合って喜びを分かち合える
ようになるのかというと、難しいのかも。マリと萩乃
だけでなくここでもドラマが生まれそうな気がします。
が、この物語の流れからすると、好意を寄せるとか
結ばれるとかについては、マリ達の方だけで描ききる
ような雰囲気もあります。現在進行形のカップル
ってマリと萩乃ぐらいしかいない感じですし、残り
話数の範囲では、新しいカップルがどんどん
生まれてくる、なんてパターンはあまり望めなさそう
でしょうか。
 ところでみち子は第8話で、マリや萩乃だけでなく
ツバエルのイメージも一緒に取り入れて戯曲の
ヒントを思いついたんですよね。そして今回は、
役者を櫻花だけでなく他からも調達しようとしてます。
ならばツバエルが参加するなんて事もあり?
海鳳の生徒達の前に姿を現した彼女がどういう
振る舞いをするのか、なんてのも見てみたい
気がします。

 フォリメへ理解を示しつつあるツバエルと
比べて、アザナエルは気持ちを固く閉ざしている
ようです。特にマリに対する思いは、、、。
アザナエルにとっては、自分のとても大切な人が
命を落としたというのに、自分達の種族とは何の
関係もない人間が生き延びて目の前にいる、という
事実がどうしても認められなかったのでしょうね。
そのためにあんな行動をしてしまったのではない
でしょうか。
 でもそれは、シバリエルの命令を実行する事
にはなったのでしょうけれど、アザナエル自身の
行き場のない気持ちをおさめるものではなかった
ような気がします。たとえエカリルの船を破壊
しようとも、それでオノミルが帰ってくるわけ
ではないですし。ましてやブルーは、彼女が最期を
迎えた場所。アザナエルにとって大事な思いを
乗せた船なのではと思います。
 でもアザナエルがした事は、、、。あの時の
彼女にとっては、もう何がどうなってもかまわない
ぐらいの思いだったのかもしれませんね。そこで
手にしていたものを思わず使ってしまった、と。
彼女が脱出する時に高笑いの声が聞こえてきます
が、それだって、喜んでいたと言うよりは、苦しみが
にじみ出ていた感じがします。
 このままでは彼女をいやせるものはどこにも
ないような気がするのですが、、、次回予告の
雰囲気では何かほんの少し希望が見えるようでも
あります。彼女が誰かの力で悲しみを乗り切る
のか、それとも自分自身で克服するのか、または
それ以外の事が起きるのか、、、。次回明らかに
なるのでしょう。

 今回は、他にも苦しい状況に陥ってしまった
人達、マリと萩乃がいます。この2人に
ついては、5年前の事件の真実がどうだったか
という事と、事実がどうであってもお互いに
求め合うものがあるのかどうかが重要になりそう
です。こちらは次回以降じっくりと描かれていく
のでしょうか(話数的には差し迫ってきてます
けれど)。

 今回の演出では、ブルーに乗って戯れている
彼女達の姿が楽しかったですね。ブルーも何か
鯨とかみたいな動き方してました。こんな風に
はしゃぎ合えれば2人の仲も進展しそうです。が、
萩乃はマリに自分の過去を告白しようとしてた
みたいで。これがとても大事な事らしく、萩乃は
どうもマリと決別してしまう事態さえ予測していた
ようにも思えます。それほどに重要な事を
言おうとしている直前にマリを楽しませようと
したのは、決別の前に楽しい思い出を作って
おきたかった?
 後はマリが、アザナエルとオノミルの関係に
ついて質問する場面とか。マリ自身は、女性同士の
そういう間柄については認めている方なのかな、
という(半分期待に近い)印象がありました。
 それからやはり萩乃の指に巻かれた絆創膏、、、。
萩乃の血についての場面も良かったのですが、
絆創膏を巻いているのが左手の薬指だという
辺りが「心憎い」演出かもしれません。他の
ものをその指に着けられる日が来ると良いかも
ですね。

・「BLUE DROP」レビューリストレビューセンター

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