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2007年11月 5日 (月)

ひだまりスケッチ 特別編第2話

 ヒロが手紙をもらったと知ってとたんに
反応する沙英。状況を理解したり送り主に
ついて考えたりする間さえなかったように
見えたのは、頭の中フル回転で考えまくった
のか、それともこんな事が起きるのを
予想していたとか?

 アニメ「ひだまりスケッチ特別編」、第2話
「11月27日 そこに愛はあるのか?」です。
 木枯らしの吹く朝、学校で、ヒロは自分の
下駄箱の中に手紙が入っているのに気づいた。
送り主は顔も知らない美術科の3年生。
どうやらラブレターらしい。沙英はもう
気が気ではなかった。
 ヒロに愛情たっぷりの言葉をかけられたり、
ゆの宮子の純真な質問で恥ずかしい事を
答えさせられそうになるとすぐに照れて
真っ赤になってしまう沙英。でも今回のは
ただごとではない感じでしたね。作中で
本人も言ってましたけど、ヒロが離れて
いってしまうのでは、と考えてしまって、
どうしたらいいのかわからなくなって
しまったのでしょう。
 でも彼女はこの心配事を、大の仲良しで
手紙をもらった本人でもあるヒロには
相談しませんでした。プライベートに関わる
問題だから、なんて思いもあったかも
しれませんが、自分がヒロの事でじたばた
するのを、彼女に対する甘えなのではないかと
考えていた節もありますね。
 そんな風に思うのは、ヒロ(や他の女の子達)
に子供っぽく見られたくない気持ちがあるから、
だったりするのでしょうか。沙英は智花という
女の子の姉でもあるため、昔から、自分が
リーダー格になって年下の人達を引っ張って
いかなきゃみたいな考え方を持っていたのかも
しれません。でもなかなか大人になりきれない
自分が時々見えてしまって、ふがいなく思ったり。
 ヒロは、そんな彼女の苦労と努力を、はっきり
とではないかもしれませんがわかっているのでは
という気がします。いつも一生懸命にしている
沙英の様子を感じ取っていて、そういう部分に
愛しさを抱いているのではないでしょうか。
 ヒロにとっては、手紙をくれた相手の事は
わかりません。今回はそういう不確実な人よりも、
今目の前にいる沙英を選んだ格好になっている
ようです。ヒロにとっては、見知らぬ恋への
憧れよりも、いつもずっとそばにいる彼女への
気持ちの方が強いのでしょうね。沙英がそこを
十分にわかっているのかどうかはわかりません
が、今の関係は2人にとって、そして4人に
とって良い形なのかもしれません。
 今回はいつにもまして、4人そろって部屋で
おしゃべりする場面が多かったようです。
またそこでの絵柄が、少しカメラを引いた感じに
なっていて、4人だけで作られた暖かい世界を
(できれば百合で)示しているように見えました。

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