« エル・カザド CD 3種類が今日同時リリースされます他 | トップページ | コミック百合姫 Vol.9 »

2007年9月21日 (金)

エル・カザド 第25話

 愛は安らぎを与えるもの、でも時には命さえ
奪いかねないもの。旅路の果てにたどり着いた
場所で、エリスとナディは2人の間の愛を
試されようとしています。

 テレビアニメ「エル・カザド第25話
「聖なる女」です。
 いにしえの魔女達が住んでいたという村へ、
ウィニャイマルカへとついに来たエリスナディ
地下の空間で待ちかまえていたローゼンバーグに、
シュナイダーの死の真相を問いただそうと
2人は詰め寄る。

 魔女の力は、愛する者を失った深い悲しみ
によって覚醒される。この事が、ぬぐいきれない
重苦しさや、波乱の物語を生んでいるような
気がします。
 例えば、そこに魔女が1人いるとすると、
彼女にはかつて愛を捧げた人が必ずいるわけ
です。しかもその人はもうこの世にはいない
、、、。「議長」にも、周囲にいた魔女達にも、
第1話に出てきた老婆にも、愛した人は必ず
いて、なおかつその人は既に命を落としている。
彼女達が魔女になる過程には、1人1人に
切なく激しいエピソードがあったのでは
ないでしょうか。
 そしてエリスです。彼女は魔女としての
素質を持つ人間でしたが、それだけでは
ありません。彼女の生命は造られたものでした。
 彼女を造った人間達は、当然目的があって
そうしたはずです。その目的とは、「魔女の力
を得る」こと。魔女の力を得るには、愛する
者の存在と、その死がなければなりません。
つまり彼女は、「愛する者を失うために生まれて
きた」とも言えそうです。

 ではエリスは、その運命に従ったのでしょうか
、、、という所が今回重要になってきますね。
もちろんエリスとナディは、勝手に自分達の
運命を決められちゃうつもりは少しもないの
でしょう。が、何しろ相手はローゼンバーグ、
何が飛び出してくるかわかったものではない
、、、と思っていたら本人が飛び出してきた?
あの格好はいったい、、、。実は白スーツと
シャンパンよりも、こちらの方がこの人
本来の姿だったりする?
 それともう一つは、この人の言っていた事
ですね。魔女の復活を企む理由は、ナディ達が
聞いていたものとは違う、と言っています。
ならば何を求めていたのかというと、、、あまり
はっきりとは表現されていませんが、この時
なぜか愛の言葉が語られていました。
 これも実は計画の内なのかもしれません。でも
ともかくこの言葉で、エリスは力を強めていった
ようです。見えない力で弾き飛ばされたのは、
ローゼンバーグではなくナディ、、、。考えて
みれば、ナディは2人の出会いから今回ここに
至るまで、エリスに直接愛の言葉をかけたことが
なかったようです。どんなに胸の中で思って
いても、どれだけ態度で示そうとも、やはり
言葉で語ることは重要なのですよね。けれど
ナディは恥ずかしかったのか、それとも
女の子同士でそういう関係になるのをためらって
いたのか、自分の思いを言葉ではっきりと
伝えることができていませんでした。そこを
突かれてしまったのかもしれません。
 絶体絶命に陥るナディと、そしてエリス。
助かる道のない2人の間で、伝えられたエリスの
最期の言葉、、、。彼女はナディよりも
世間知らずだったからこう言えたのかも
しれません。でも彼女のそんな無垢さが、
ナディの胸には響いたことでしょう。2人の
間の愛は一方通行ではなかった、と。これで
ナディは覚悟を決められたのかも。
 この辺りの場面は、個人的に少しはらはらも
したりしてました。2人がここで選んだ道は、
ある種のあきらめでもあったんですよね。
外からの圧力にどうしても抵抗しきれなく
なって、逃れるためにはこの方法しかないと
彼女達は考えたのでしょう。でもこの選択を
見ていると、この世界では、百合な関係を
築けたとしても保ち続けるのはもともと
無理な事だと言おうとしているのかななんて
思えてしまって、、、。
 でも彼女達は、どうにか困難に立ち向かう
ことができたようです。まあ主人公だから
というのもあるでしょうけれど、まずは
良かったのでは。(魔女の力が何でもあり
みたいにも見えてしまいましたが、それはそれで
仕方ない所なのでしょうか。)

 エリスとナディが立ち上がるのに手を
貸したのは、ブルーアイズリリオ
ヒロイン2人にばかり活躍の場を持っていかれて
黙ってはいられない、みたいな感じ?
特にリリオは本当に黙ってませんでしたね、
今回は少し「言わされた」感もありますが、
それとは別に、彼女が普通に喋る所も見て
みたいです。
 後は最後の場面が、なかなかかっこよかった
ように思います。絵が逆さまになってる
構図とかありましたし、何かウェスタンものの
映画でも見ているような。それに2人の
ヒロインが、一緒だから苦しみも乗り越え
られる、という感じが出ていて感動的でした。

 さてこの後はまるまる1話あるわけですが、
どういう物語が描かれるのでしょうね。
何も起きない2人の平穏な日々、みたいな
ものも見たい気がしますが、それだけという
事はないのでしょう。
 何が起きるにしても、百合なラブラブは
きっちり描き出してもらいたいです。

|

« エル・カザド CD 3種類が今日同時リリースされます他 | トップページ | コミック百合姫 Vol.9 »

作品 エル・カザド」カテゴリの記事

百合レビュー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/25344/8062439

この記事へのトラックバック一覧です: エル・カザド 第25話:

» レビュー・評価:エル・カザド/第25話 聖なる女 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 11 / 萌え評価 11 / 燃え評価 66 / ギャグ評価 11 / シリアス評価 55 / お色気評価 0 / 総合評価 25レビュー数 9 件 最後の決着は二人だけでつけようと誓いあったエリスとナディは、ついにウィニャイマルカに辿りつく。しかし、待ち構えていたローゼンバーグの罠にはまり、エリスは覚醒を始めてしまう。意識が薄れていく中、エリスがナディに頼んだこととは…。... [続きを読む]

受信: 2007年9月23日 (日) 13時29分

« エル・カザド CD 3種類が今日同時リリースされます他 | トップページ | コミック百合姫 Vol.9 »