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2007年9月28日 (金)

BLUE DROP ラジオドラマ第12話

 「変わりたい」とか「変えよう」と思う気持ちを、
YUIは異星人と地球人との関係から感じ取るように
なっていったのかもしれません。でも、たとえ
「懐古世界」の中にいても、地球人には本質的に
その気持ちが備わっているという事に、今回彼女は
気づかされたのではないでしょうか。

 10月からテレビアニメの放送が予定されている、
吉富昭仁さん作「BLUE DROP」のラジオドラマ、
fm osakaFMサウンドシネマにてネット配信中の
第12話「壊れた天使 後編」です。
 YUIと亜美の住処を襲ってきた軍の男。YUIは
その前へ飛び出していくが、相手の攻撃を
よけようとしない。彼女は軍が亜美に手出し
しない事を条件に、自分の命を犠牲にしようと
するのだった。

 自分の身を捨てて誰かを救うことが自己犠牲と
呼ばれるのなら、YUIは正しく自己犠牲の行為を
したのでしょう。また、懐古世界の中にいる人達が、
そこにいるからという理由だけで、変わることを
望んでいないのかというと、そうでもないようです。
 だとすると、YUIが今まで考えて行動してきた事、
レジスタンスとしての活動の意味が揺らいできて
しまいそうな気もします。YUI本人も今回については、
ちょっと考えさせられたみたいな言い方をしてますね。
なので、この事が彼女のこれからの生き方に
どんな影響を与えるのかを知りたい所です。が、
どうも特に何かを改める気はないみたいで、、、。
結局何も変わらないのでは、物語的には面白い
展開とは言えなさそうですが、まあこれは
彼女自身の決断ですし、外からはどうすることも
できないのでしょう。それに、彼女の目の前では
いまだに罪のない子供達がワクチンとして消費
されていこうとしているのですから、それを
黙って見ているなんてできやしないのでしょうね。
(特に、好みのタイプの女の子ともなれば、、、。)

 亜美はYUIが撃たれるという悲劇的な場面を
目撃した後、今までの彼女の日常へと戻って
いきました。一度は自分の体を捧げようとまで
思った女性が、敵の弾丸に倒れる、、、。この
場面は彼女にとって、自分の夢や希望が砕け散った
瞬間でもあったのではないでしょうか。
 何もない日常が嫌で、自分の立場を「変えたい」と
思っていた亜美。でもその思いは、少なくとも
ここでは叶わなかったようです。このまま彼女が
あきらめてしまうなら、2週間だけ学校を
サボった以外は、何も「変わらない」、、、。
 YUIも亜美も世界の変化を望んでいたはずなのに、
この状況は彼女達の要求をあまり反映していない
ようにも見えます。、、、「変える」と一口に言っても
いろいろ意味がある、という事なのでしょうか。
この辺りにはアニメで回答が示されたりする
とか、、、(違うかな)。

 今回の美里の扱い方は、良かったかも。YUIも
約束はきちんと果たしているようですね。2人の
間の百合な場面をもっと見てみたかったような
気がします。
 それから、YUIが亜美の学校の制服を着ていた
らしいですが、あまり有効に使われなかった
みたいですね。もしかしてコミックの表紙の
イメージを出すために着ていた、、、?

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【家政婦みち子は見た!】 「 『BLUE DROP 〜天使達の戯曲〜 』 第1話は、 ”恋一夜” 風なお話しでした。」 [続きを読む]

受信: 2007年10月 3日 (水) 23時57分

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