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2007年8月23日 (木)

Yes!プリキュア5 第28話

 誰も入り込めない2人だけの世界。互いに
見つめ合い、もう相手の甘い言葉しか聞こえない
ほどです。けれど仕事中にラブラブしてたら、
皆から生暖かい目で見られちゃいそう?

 テレビアニメ「Yes!プリキュア5」、第28話
こまちの夏祭り奮闘記」です。
 夏祭りが近づいてきた。こまちの家の和菓子屋も
屋台を出店することになっているのだが、その
切り盛りはいつも娘達に任されていて、今年は
こまちの番。彼女はかれん達と一緒に楽しく準備を
進めるのだった。

 こまちはもう既に新しい力には目覚めているはず。
だとしたら今回は誰が、と思ったら、、、やって
くれました。やはりこまちを救うのはこの人しか
いないでしょう。しかもこまちとかれんの出会いの
エピソード付きです!
 2人はこんな風にして出会っていたんですね。
1年生で、一応同じクラスだったのかな? 幼なじみ
とかではなく、それまで面識もなかったのでしょう。

 そういう状態で、こまちはいきなりかれんに
意見してますね。今回までの話数の中で、こまちは
だいたいいつも皆より少し引いた位置に控えていて、
自分の意見を率先して主張することは少なかった
ように思います。その彼女があれだけはっきり、
しかも相手の考えに反対するような事を言うの
ですから、これは彼女にとってよほどの決心だった
のでしょう。
 彼女にそこまで踏み切らせた理由は何だったの
でしょうか。、、、自分達のせいではない原因のために、
せっかくの計画をあきらめようとしている人が
目の前にいる。その人に、あきらめずに努力を
続けていれば必ずうまくいく時が来ることを知って
もらいたい、とこまちは思ったのかもしれません。
あきらめる寂しさではなく達成する喜びを感じて
もらいたい、と。
 ではなぜ、こまちはかれんにそのような気持ちを
味わってもらいたいと考えたのか、、、。こまちは
純粋に、こう思っていたのかもしれません。この人の、
かれんの喜ぶ顔を見たい、と。だからこまちは、
かれんにつきっきりで、2人だけで、新しい見学先を
探したのではないかなと思います。
 果たしてこまちは、かれんと協力してかれんの
願いを叶えることができました。そしてその時同時に、
こまち自身も自分の願いを叶えられたのでは
ないでしょうか。目の前で喜ぶかれん、彼女の
笑顔は、この時正に、こまちにだけ向けられて
いたのです。
 家庭の事情で子供の頃からずっと自分を抑えてきた
かれんは、学校でも笑う所を見せることは少なかった
と思われます。そのかれんの満面の笑顔を見て、
元々彼女に興味があったこまちは、どんどんかれんに
惹かれていったのではないかと。

 それではかれんの方はどうだったでしょう。
「皆のために」一生懸命練り上げた計画が、ふとした
事で困難に直面します。でも彼女はこれまでも、
こういう難関にぶつかって、それを克服してきた
経験を持っているのではないかなという気がします。
ほとんど家にいない親に心配をかけたくない一心で、
彼女は人知れず努力をして、どうにか問題を解決
するやり方を身に着けていったのでしょう。
 その彼女でさえ、この時の困難を克服するのは
難しいと観念したようです。一晩ずっと考えて、
彼女は結論を皆の前で発表します。
 クラスメイト達の動揺は覚悟の上。それを何とか
静めて、今回の計画をあきらめさせるのが自分の
役割だと本人は決断したのではないでしょうか。
 ところが、この苦渋の決断に反対する生徒が
いました。こまちです。こまちは、かれんが前日
までずっと考えて出した答えを覆そうとします。
もう一度考えろ、あきらめるな、と。
 かれんにしてみれば、自分の経験と知識を
つぎ込んでぎりぎりまで考えた結果だったのを、
簡単に否定されてしまったようなものです。
普通なら、むっとして、今まで何もしなかった
あなたなんかに言われたくない、と突っかかっても
おかしくはなさそうです。
 けれどかれんはそうはしませんでした。こまちの
言う事を素直に聞き、ひょっとしたら無駄になる
かもしれない努力を、また一からやり直すことに
なります。
 なぜ彼女はそうしたのでしょう。目の前にいる
こまちという女性の、誠実な態度に胸を打たれた
のかもしれません。そしてそれだけではなく、
かれんの悩みを自分の事のように捉え、とことん
まで付き添ってくれる彼女に、単なる親愛の情以上の
ものを感じたのではないでしょうか。

 かれんとこまち、この2人はどちらも、1人
だけだったならここまで来ることはできなかった
のでは、という気がします。2人が出会い、一緒に
いられたこの2年間は、確実に彼女達を成長させた
のではと思います。この間の2人のエピソードは
あまり紹介されていませんが、そりゃあもう
のぞみ達なんてお呼びじゃないぐらいに濃密な
関係を築いていたのではないかと。
 「秋元さん」、「水無月さん」と呼び合っていたのが
最後には「こまち」、「かれん」になったり、思い出の
しおりを2人とも大事に持っていたりする辺り、
それぞれが相手に対して抱いている気持ちは
同じなのではないでしょうか。

 さてそんな仲良しエピソードを持つこまちとかれん
ですが、それ以外のメンバーは今回どんな感じだった
かというと、、、下級生3人になるとどうしても
ボケ、ツッコミの掛け合いが多くなるみたいですね。
のぞみがボケて、うららがさらに変化をつけて、
最後にりんが2人にツッコミを入れる、という
パターンが幾つか見られました。しかも今回は、
そのボケのおかげでこまちとかれんがひらめいて
ましたね。意外とのぞみ達3人の掛け合いは侮れない
のかも。
 後は、出店の準備を手伝っているココナッツ
ミルク、でしょうか。ミルクの年齢は人間で言えば
14歳ぐらいだそうで、のぞみ並みにふざけて
画用紙に落書きすることはあるかもしれません。
でもココとナッツも一緒になってペンで無意味な
図形を描いていたような。この妖精達の年齢は
人間の何歳ぐらいに当たるのでしょうね(浴衣姿が
大人びていただけにギャップが、、、。それと、
やはり人に変身できないミルクにはちょっと
疎外感があるような)。
 そういうのを見た後だからなのか、こまちの言い方に
まんざらでもない反応をするナッツも、何だか
こまちの相手ではない感じがしたり、、、。まあ
こまちはかれんと仲良くやってもらえれば。

 それから少し不思議なのは、こまち達の住んでいる
町並みですね。サンクルミエール学園やその通学路は
ヨーロッパ風な家が並んでいたりしますが、夏祭りの
会場近くには五重の塔みたいなものがあって和風
なんですよね。この町の区分とかがどうなっているのか
気になりました。
 ちなみにかれんとこまちの回想の中で一緒に
歩いていた橋は、どちらかというと洋風っぽいですね。
ここを歩く2人の姿は印象的でしたが、この橋って
うららにとっても思い出のある場所なんですよね。
こういう場所が時々象徴的に出てくるのは、見ていて
面白いかも。
 後は、浴衣からの変身シーンがちょっと珍しかった
ですね。しかも一人一人分けて映像が流れてました。
さすがに浴衣で大股広げると裾とかがはしたない(?)
感じに、、、。特にのぞみとりんは変身する時、いつも
足を踏ん張っているみたいだったので大変そうでした。

 2年前の出会いから、こまちとかれんはお互いを
大事にしてきたのでしょうね。そりゃあけんかもする
事はあったかもしれませんが、手をつないで一緒に
歩いてきたのではないかと。だから最後の場面の
ような表情でお互いを見つめ合うことができるの
だろうなという気がします。

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