苺ましまろ Sweet-CD2

　若干他のCDとかぶっているネタがあるような
、、、。でもドラマCDの場合はバリエーションは
豊富にしようと思えばできるでしょうから、
ここはわざとやっているのかもしれませんね。
美羽達自身もその事を言ってましたし。

　発売からは少し間が開いてしまいましたが、
「苺ましまろ」OVA第３巻と同時にリリース
されたSweet-CD2を聞いてみました。
　構成は、茉莉とアナのキャラソンが１曲ずつ、
OVAのBGM集、OVAエンディング曲「夕待ちの風」の
ショートバージョン、そしてドラマが２本となって
います。

　「夕待ちの風」は美羽役の折笠富美子さんが
担当されている曲ですね。テレビシリーズの
エンディング曲「クラスメイト」もそうでした
けど、静かな感じの音楽です。前にも少し
書きましたけれど、特に今回のOVAでは本編で
まったり感が出ているので、エンディングも
アップテンポな曲にした方がめりはりがある
ような気はします、、、。ちなみにこのアルバム
にはショートバージョンが収録されていますが、
フルバージョンはその内折笠富美子さんの
アルバムとかに入ったりするのでしょうか。
　キャラソンは、、、茉莉の「とっさ・デ・Bossa」は
何かしっとりした感じですね。声を担当されてる
川澄綾子さんの「茉莉っぽさ」が前面に出ている
ような。そう言えばChara-CDの「ミルクをこぼして」も
キャラの雰囲気がありますね。アナの「ぺらぺら is
ハレルヤ」は、最初がせりふだったのでドラマが
始まったのかと思ったら、違いました、、、。
内容は、ぺらぺらしゃべれるようになりたい
気持ちが歌い上げる、って感じでしょうか。でも
コミック本編では、アナが日本語を話せるという事が
茉莉達以外にも広まりつつあるみたいで、もう
あまり隠す必要もなくなってきているのかも
しれませんが、それでも英語は彼女にとって
目標とかステータスだったりするのでしょう。

　ドラマは、、、１本目の「ましまろファンタジー
クエスト」は、ファンタジーの世界で、勇者茉莉が
魔王を倒すために、戦士伸恵、僧侶千佳、魔法使い
アナ、そして遊び人美羽を連れて冒険の旅に、
という展開ですね。「クエスト」なのはSweet-CD1
と微妙に（というか真っ向から）かぶっている
ようですが、実は意外と狙っていたのかも？
物語的にはやはりまったりとした流れになって
いるようで、冒険そのものよりもそこまでに
繰り広げられる会話を楽しむ感じ、かな。
今回は、皆の扱いに傷ついて泣きそうになる
千佳が珍しかったかも。話題を元に戻そう
として役目上つっこんだつもりだったのに
意外そうな反応をされたらたとえ千佳でも
寂しくなっちゃいそうですよね。それから
アナが魔法使いなのは、、、もしかしたら
別作品の「魔法少女」との声つながりだったりする
のでしょうか？　後は、伸恵と美羽がこれまでの
ドラマCDシリーズと同じようにラブを振りまいて
ますね。伸恵の場合は茉莉やアナを愛でる
気持ち、美羽の場合は相方である千佳への
信頼感みたいなものの表れなのかも。
　２本目の「将来の夢」は、アナと茉莉の
作文の宿題だった将来の夢について、５人で
語る、というものですね。まあやっぱり
「お嫁さん」は重要なわけで。特に美羽に
とっては世界征服の次ぐらいには。複数の
人と結婚できるかとか女の子同士で結婚
できるかとかいうのは大人の事情で、彼女達
（伸恵でさえ）にとってはそこは問題ではない
のでしょう。ずっと一緒にいたい、今と同じ
楽しい関係を続けていきたいという願いが、
素直に「結婚」という言葉に表れている
のでしょうね。この言葉を言い出したのは
美羽でした。彼女は伊藤家の幼なじみで、
２人で一緒に生活している伸恵と千佳の事を
ずっと前から見ていたはずです。その場所に、
一人っ子では味わえない何かを彼女は感じて
いたのではないでしょうか。自分ではない
誰かが目の前にいて、話したり笑ったり、
つっこみを入れたりどついたりすることが、
どれだけ世界に彩りを与えるものなのかを
ずっと見てきて、、、。そこから生まれた感情が、
「結婚」という言い方で声に出たのかも
しれません。まあ実際にはどうなのかわかり
ませんが、原作第３巻の「ジェラシー」を
はじめとして、美羽は伸恵や千佳達に自分を
受け入れてもらいたいと思っているのかも
ですね。

　といった感じで、今回のOVAシリーズと
一緒にリリースされるCDはここまで、
ですね。作品的にはもっと展開させることも
できると思いますし、原作のテイストが出ている
ドラマCDとかもっと聞いてみたいです。