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2007年8月27日 (月)

なのはStrikerS 第21話

 ランスターに着せられた汚名を晴らす、その事
だけを胸にティアナは管理局で努力を積み重ねて
きたようです。
 でも大事な場面でつい思い出すのは、スバルの
屈託のない笑顔とまっすぐな応援の言葉。ティアナは
そこに、自分の本当の夢や希望を見つけたのでは
ないでしょうか。

 テレビアニメ「魔法少女リリカルなのはStrikerS」、
第21話「決戦」です。
 管理局の魔導師達を蹴散らし、「聖王のゆりかご」
は空を目指す。ひとたび軌道にたどり着けば、次元
航行艦隊ですら太刀打ちできないかもしれない。強大な
相手の力を予見した管理局と聖王教会は戦慄した。
 機動6課メンバーは小隊を細分化し、「ゆりかご」の
制止、スカリエッティの逮捕、そしてヴィヴィオ
ギンガの救出へと乗り出す。

 非道な人体実験を繰り返してきたスカリエッティの
アジトで怒りを隠せないフェイトシャッハ。特に
シャッハが言った「1秒でも早く止めなくては」は、
第19話はやてが言っていたせりふに近いですね。
今のおかしな状況を早く元に戻したいという
気持ちはどちらも一緒なのでしょう。
 スカリエッティを止めるための「決戦」は
今が本番なのでしょうけれど、それを終わらせた
としても彼女達にはまだまだやらなければならない
事がありそうな気がします。人体実験をしていた
スカリエッティ自身でさえ、あってはならない実験の
産物でした。それを取り立てて力を与えていた
のは最高評議会と関係者だったわけですから、
機動6課を含む時空管理局、それに聖王教会も
自分達の組織について反省し改革していかなければ
ならないのでしょう。これは簡単に済む事でも
ないように思えます。
 それに加えて管理局の弱体化も気になりますね。
今回はとうとう通信システムにまで介入されて
しまいました。ナンバーズにここまでやられる
という事は、普通に考えて管理局側に勝ち目はない
のではと感じられてしまいます。、、、というか
ナンバーズも、情報戦とか電子戦を仕掛けた方が
もっと簡単に相手を倒せそう。そうしないのは
余裕の態度なのかもですが、余裕を見せすぎて
ドジを踏むというありがちなパターンでさえ、直接の
敗因にはつながらないほどの力量差があるように
見えます。やはりここでヒロインとしてなのは
登場して困惑の事態を打ち砕く事になるのでしょうか。
 力の差という点では、スバルとギンガの対決が
象徴的かもしれません。スバルは、「ギン姉と
本気の勝負なんて」と心境を語っていますが、
本気の割には相手に手加減することばかり考えて
いるようです。これは、スバル達が時空管理局員で、
罪のない人や街の設備を危険から遠ざけなければ
ならない役目を持っているからなのではないかと
思います。ギンガがナンバーズの側についている
のは決して自分の意志ではないはずだから、何が
あっても彼女を無事に保護しなければと考えての
事なのでしょうね。
 キャロエリオルーテシアに必死に語りかけて
いたのも、同じ気持ちからなのかもしれません。
でもキャロの言う言葉は、ルーテシアにとっては
危険な誘惑のようにも思えます。ルーテシアの
本当の目的がどこにあるのかはわかりませんが、
今まで彼女がしてきたのは管理局を妨害する
ような事ばかり、、、。このままのこのこと管理局
に出頭したら、それはもうただでは済まない
でしょう。
 彼女の表情を見ていると、やって良い事と悪い事の
見分けはついているようです。そして自分が今
やっているのが良くない事だというのも。それでは、
彼女はキャロの言葉に従うべきなのでしょうか。
、、、それは難しいかもしれません。キャロが
どれだけ尊い思いを持っていたとしても、彼女は
管理局に属する1部隊の中の小隊の中の一介の
隊員でしかありません。彼女の訴えよりも管理局
全体の判断の方が優先されるでしょう。
 強すぎる力を暴走させた者がどういう扱いを
受けるのか、、、それはキャロ自身が自分の身をもって
知っているはずです。ルーテシアに、自分と同じ
運命をたどってもらいたくないと思っているなら、
キャロはもっと別の手だてを考えなければならない
のでしょうね。そしてルーテシアも、今はキャロの
言葉を信用しない方がいいかも。敵対していた人達と
分かり合える、というのはこのシリーズの王道と
言えそうですが、この2人に関しては、今はまだ
その時ではないように思えます。

 さて百合的な場面ですが、、、今回はちょっと
突然現れたような感じですけれども、追いつめられた
ティアナの胸をよぎるスバルの面影、でしょうか。
スバルは、日頃の何気ない会話の中でも、常に
ティアナを励ましていたみたいですね。これが、
果たしてスバルの口癖だったのか、それとも
無念だった家族の事を考えて暗くなりがちになる
ティアナを元気づけようとしての言動なのかは
わかりません。ティアナも普通は特に意識もせずに
流していたのでしょう。けれど何度となくスバル
からティアナに向けられた笑顔と応援の言葉が、
ティアナにとっての絶望的な瞬間に、一筋の光
となってよみがえったようです。
 この時、ティアナはどう思ったのでしょう。
せりふの感じからすると少し戸惑いはあった
ようですけれど、それは一瞬だけだったのでは
ないでしょうか。その後に来たのは、みなぎって
くる力、なのでは。ティアナには、細かい理由
までその場で考える事はできなかったかもしれ
ません。でもティアナにとって、スバルがいつも
一緒にいてくれた事、またそれより何より、
タイプゼロであろうが何であろうがスバルが
この世にいてくれるのが、ありがたくて、嬉しい
事なのではないかと思います。ティアナは、
もう一度スバルに会うために、今のピンチを
何としてでも切り抜けてくれると期待したいです。
(ところでティアナが思い出していたスバルの
姿の一つに、ベッドの上で枕を抱きながら
「ティア強いもん」と言っていた場面がありました
が、 実は深い意味がある、、、?)
 今回はティアナの胸の中が描かれた形になって
いますが、スバルにしても同じような気持ちを
持っているように思います。今度は彼女が、
ティアナの事を強く思うエピソードを見てみたい
ですね。

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品質評価 21 / 萌え評価 21 / 燃え評価 40 / ギャグ評価 11 / シリアス評価 100 / お色気評価 13 / 総合評価 35レビュー数 232 件  「ゆりかご」は衛星軌道上目指して上昇してゆく。なのはとヴィータはゆりかご内部に突入する。  一方地上では、フォワード陣とルーテシア・ガリュー・ナンバーズ3名とギンガが激突。  オットーの攻撃によってスバルとティアナは分断される。ティアナは廃ビル内に閉じ込められ、 スバルはギンガと一騎打ちに臨む。 ... [続きを読む]

受信: 2007年9月21日 (金) 08時48分

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