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2007年8月10日 (金)

BLUE DROP ラジオドラマ第2話後編

 2年前、清美と留美が出会った瞬間、2人に
とってはお互いの存在が世界のすべてになって
いたのでしょうね。だから自分や相手が本当は
何者でもかまわなかったのでしょう。たとえ
異星人でも。

 秋からテレビアニメの放送が予定されている、
吉富昭仁さん作「BLUE DROP」のラジオドラマ、
fm osakaFMサウンドシネマにてネット配信中の
第2話「海人(かいじん)」後編を聞きました。
 ストーリーについては前編のレビューの方に
少し書いておきましたのでよろしければそちらも
見てみてください。

 清美が留美に対して抱いていた本当の気持ちに、
清美自身はなかなか気づけなかったようです。
それもそうですよね、普通女の子同士だったら
恋愛になんて発展するはずがない、、、清美には
その「常識」みたいなものが染みついてしまって
いたようです。
 でもそれは地球人の女の子の事。この作品では
女性だけしかいない異星人の存在が一般的になって
いるようです。女性だけしかいないのなら、もちろん
恋をするのも女同士。清美以外の生徒達はそこまで
きちんとわかっていました。留美が異星人である
事も。
 だから生徒達には、留美が清美に向けている
気持ちも、ある程度は認識できていたのでしょう。
でも、清美は全くといっていいほど理解していなかった
ようです。、、、どうしてこんな事になってしまった
のでしょうか。
 清美が留美に出会った時、すぐに2人は
仲良しになったみたいですね。まるで姉妹のように。
留美の目が青い(=異星人の印)事なんて全然
関係なかった。清美にとって留美は、それまでの
寂しかった日々とは違う喜びを与えてくれた、
「天使」のような存在だったのかもしれません。
そういう事もあって恋愛のようなものを意識
しづらかったのかも。
 でも留美は違ったんですよね。この2年の
間に、彼女は清美に対して恋心を抱くように
なっていったと思われます。、、、そこには
やはり、清美に出会うまでに彼女が育ってきた
環境が影響を与えていたのでしょうね。
女の子同士は愛し合ってもいい、愛し合うべき
だという考え方が、彼女の中にはあって、、、。
だから留美にしてみれば、清美への恋心は
当然の感情とも言えそうです。
 けれど留美は、清美にまっすぐ思いをぶつける
ことはしませんでした。これってもしかしたら、
清美と一緒に暮らしている間に、女の子同士で
愛し合うのは、この星ではおかしい事なのだと
思い知らされてしまったからなのかもしれません。
実際にどうだったのかは(設定を)想像するしか
ありませんが、留美は清美に自分の思いを
明るくストレートにぶつけることは、この2年間
できなかったようです。その内に期限は迫り、、、。
 この後の頼みは、清美が留美の気持ちを
どうやってすくい上げるか、なのでしょうね。

 さて今回は、「海人」が前後編での配信でした。
コミック版では、前回の「神の子」の他3編が収録
されているらしいのですが、ネットで残り全部が
配信されるのかどうか気になっています、、、。
アニメ版の公式サイトにはラジオの全5編分の
キャストの写真が掲載されているので収録作業は
行われているはずですが、例えば残りの3編は
ラジオ放送だけ、ドラマCDだけとかいう事だと
ちょっと寂しいかもです。この辺りについては、
来週の月曜日になればわかるかもしれません。

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