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2007年7月 1日 (日)

コミック百合姫S Vol.1 後半

 後半も、前半と同じように軽めのノリを表現する
作品が多かったような気がします。でも百合姫
本誌との違いはそれほど大きいわけではなく、
何というか百合コミック作品をよりたくさん
楽しめるようになった、という感じかもしれません。

 6/18発売、一迅社発行の「コミック百合姫S
Vol.1を見てみました。今回は後半部分について
ご紹介したいと思います。前半部分の記事も
ありますのでよろしければ見てみてください。

コミック百合姫S Vol.1 前半

(・作品名(作者名(敬称略)))

・乙女色Stay Tune(藤枝雅)
 違うプロダクションに所属している声優の
天利日南子と月城有世は、ラジオ番組で一緒に
パーソナリティを務めるようになって2週目。
日南子は有世の声になぜかときめかされていた。
 、、、これは、声優百合もの? このジャンルは
商業誌ではあまり見かけないような気がします。
今回はページ数は少なかったですけど、この後
どうなるか気になりますね。まあ有世の気持ちは
定まっているようですけれど。彼女の声、これも
一種の言霊? それにしても、違う事務所の声優
さんが2人、同じラジオ番組で百合、と聞くと
いろいろ想像してしまいます、、、。

・オトメキカン グレーテル(すどおかおる)
 憧れの中高一貫全寮制女子校、聖ミルフィーユ
学園に入学した巫女志摩ユウ。喜びをかみしめる
のもつかの間、彼女は在校生のミタカナギに、
「運命のパートナー」と告げられる。
 世の中から甘味が奪われたら、そりゃあ怒る
でしょう(個人的にも)。一致団結して戦うには十分な
理由かと。こういうノリも何か楽しくて良いですね。
ユウはそんな生徒達に面食らっているようですが、
彼女は何を求めて女子校に入学したのでしょうね。
その他にも、キャラが多かったり3人で戦う
システムがあったりと、百合的にも発展しそうです。

・アップル・デイ・ドリーム(城之内寧々)
 由真の水着姿が見たいばかりに、社内の企画会議で
推しまくる薫。めでたく(?)会社のサイトのトップを
水着写真で飾れることになったが、なぜか薫本人も
モデルとして駆り出されてしまう。
 今回はいつもの店内から飛び出して写真撮影に。
でもヴィクトリア調の水着では、この雑誌の「男の子
向け」戦略に合わないかも、と思ったら、その辺りは
薫の妄想で補完、でしょうか。
 その他、あゆみの知られざる趣味と由真の
ちょっとしたジェラシー(?)とか、薫のオープン
マインドなどが見られました。

・愛しのメイド様(袴田めら)
 エリが大好きな京香先輩はかわいくて皆に人気。
文化祭でメイド服姿になっている今日は特にそう
だった。先輩を独占したいエリは、先輩を見る
周りからの視線が気になって仕方ない。
 最初、パースが変えてあるのかなと思ったら、
エリと京香は身長差があったんですね。
 エリは自分に魅力がないと思い込んでいて、
とにかく自分の思いを遂げようと京香にアタック
しますが、それが果たして実を結ぶのか、という
所ですね。まあ百合は相手のある事ですし、京香の
気持ちもくんであげないと。

・flower*flower(石見翔子)
 真伽国に、アディンガーラ国からニナ姫が
輿入れしてきた。相手は第一皇子のはずだったが、
ニナはさらりとはねつける。そしてあろう事か彼女は
その場にいた皇族の朱玲を相手にすると宣言した。
 女装少年にボクっ娘、Sなお姫様? この設定の
複雑さは石見翔子さんらしさ、でしょうか。まあ
ともかく朱玲は女の子同士の恋愛は望む所みたい
なので、後はニナが彼女を受け入れてくれるか
どうか、なのでしょうね。でも、ボクっ娘、、、。
 ところで真伽国では女性同士の結婚はオーケー、
という事?

・約束の指(柚葉せいろ)
 昔の遊女は、心を捧げた相手に指を差し出した。
奉公先のお嬢様である翠々香にそんな話を聞かされた
ことねは、自分の指を彼女に捧げると約束する。
しかしある日、翠々香の元に子爵との縁談が来る。
 翠々香はなぜか、ことねに対して後ろめたさを
感じているようです。自分がことねに感じている
思いと、ことねが自分に向ける優しさとが同じ
種類のものなのか、自信を持つことができない
みたいですね。その気持ちは晴れることがあるので
しょうか。というかあんな怪我をして適切に処置
しなかったら命に関わるような気が、、、。

・カシオペア・ドルチェ(髙木信孝)
 アンナ・モルモックは、ドールマイスターの
見習いとしてエルザ先生(おねえさま)の元で
修行する女の子。でもエルザに一目惚れした弱みで、
周囲からはいつもからかわれてしまう。
 先生と書いておねえさまと読む、この辺りからも、
アンナのエルザに対する気持ちが表れてきている
みたいですね。師匠として敬う思いと、お姉様
として慕う思いとがあるのではないでしょうか。
周りはそんな彼女を応援してる、それとも冷やかす?
 ページ数は少ないですがオールカラーとなって
います。次号からは本格連載が開始されるようです。

 といった感じで、ライトなストーリーが多かったり、
絵柄も、アングルにこだわり(?)があったりと、
やはりちょっと男の子向けを意識した作りに
なっているみたいですね。まあそれもバリエーション
の一つとして楽しめれば良いのではないでしょうか。

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