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2007年6月11日 (月)

エル・カザド 第10話

 自分の身柄が「生死を問わず」だという事は、
本人もよく承知しているのでしょうね。なので
ナディの元々の目的がわかるまでは、エリスに
とっては自分の状況は変わらない。もしかしたら
そんな不安を押し隠すために、彼女は奇妙な
振る舞いをしていた、のでしょうか。そしてそんな
旅の途中であっても、少しでも安らげる関係を、
エリスは探していたのかもしれません。

 テレビアニメ「エル・カザド第10話
「天使と暮らす男」です。
 町で柄の悪い男に絡まれているアントニオを
助けたナディ。お礼にとエリスとともに案内
されたのは、妻のマルガリータと経営している
アミーゴタコスの支店だった。
 マルガリータが先に家に帰ると、アントニオは
急に硬い表情をナディ達に向ける。

 ナディが自分をどういう風に思っているのか。
それを知ることができたのは、エリスにとっては
偶然の出来事だったのかもしれません。ナディの
何気ない一言に、彼女は思わず反応してしまいます。
彼女の表情には(作り笑いの真っ最中でしたけど)
いつものすかした感じはありませんでした。エリスに
そこまでさせるほど、ナディの言葉は彼女にとって
意味があったのでしょうね。
 自分を追ってきた賞金稼ぎ、ナディ。手配書に
書かれている「DEAD OR ALIVE」の文字は、彼女も
十分理解しているはず。もし自分がちょっとでも
足手まといになると判断されたら、即刻旅は終わり、
自分の命も終わる。
 まあもっともナディは最初に、エリスの「南」への
旅につきあうと言ってくれてますし、すぐに彼女を
どうこうしようなんて思ってないぐらいはわかっていた
のでしょう。でもそれ以上の、駆け引きみたいな
ものを超えた所にあるナディの本心がわからなくて、
知りたくて、無理に笑顔を作ろうとした、という所
だったのかもしれません。
 エリスは、ナディとどうなりたいと思っている
のでしょうね。後半のベッドの場面からすると、
「仲良し」に、、、。でもその意味には、命を狙い狙われる
緊張した関係から抜け出したいだけの気持ちしか
ないのか、それとも本当に仲良く、いつも笑い合って
いられる間柄になりたいと思うようになったのか、、、。
エリスの言った「同じだね」に答えが含まれている
のかもしれませんね。
(演出的には、上のような2人のやり取りがあった
後で、アントニオのせりふ(もう一度銃を取る決意を
固めた時のもの)を聞かされると、これが今のナディの
気持ちを代弁しているのではないかと考えたくなって
しまいます、、、。)

 ナディが自分の事を嫌っていないと気づかされた
エリス。この後はすっかりナディにでれでれ甘えて
しまうのでは、なんて予想してしまったりするの
ですが(ていうかそういう展開も見てみたいという
願望だったり?)、エリスにはあまり派手な方針転換は
起きないのかもですね。次回以降も淡々と狙った
ボケをかますのかもしれません。けれど今回の事が
あるので、彼女の振る舞いに起きる微妙な変化など
見てみたいです。

 ところでエリスの言葉遣いがちょっと気になりました。
「セクシー」っていう単語の発音の仕方が何となく
関西弁っぽいような。この辺りも、いつもの彼女らしく
何か受けを狙っている、、、とか?
 そして今回もベッドはダブル(しかも狭い)、、、。
マルガリータがにこにこしながら枕を二つ並べてましたね。
端から見てもやはりエリスとナディはそういう間柄に
見えるという事なのかもですね。
 今回最後の場面、旅を続ける彼女達は晴れ晴れとした
顔をしてますね。雰囲気は青春ロードムービーみたいな?
また2人だけに戻ったためにお互いの関係に目を向ける
ことになった彼女達は、そこにこれまでとはちょっと
違う関係性を見つけることができたのかも、、、。
ナディの「相方」発言もありますし。エリスも相手の
気持ちが何となくわかったことで、次回以降でれでれと
甘え始めたり?

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