ウエルベールの物語 第6話
リタが経験した事件、ガラハドの胸に刻まれた
記憶。どれが本当なのか、「真実」がどこに
あるのかはまだわかりません。けれどこの瞬間、
リタを奮い立たせた思いには、偽りはない
のでしょう。その姿を見せつけられたガラハドは、
どんな気持ちになったのでしょうか。
テレビアニメ「ウエルベールの物語」、
第6話「真実の章」です。
先を急ぐリタ達一行は、距離の近さと引き替えに
寒く険しい峠越えの道のりを選ぶ。しかし途中で
猛吹雪に見舞われ、彼女はティナとはぐれてしまった。
必死に相手を探す彼女の前に、吹雪の向こうから
馬を伴った人影が現れる。
筋とはあまり関係ないですけれど、前回登場した
トヤンマが、今回は名前だけ出てましたね。「薬」が
ちょっとしたキーワードになっていますが、
もしかして「トヤンマ」って、「富山」、、、?
、、、さて、オープニングアニメで、鎧をまとった
女騎士っぽい人が出ていました。彼女は
サンガトラスの人間だったんですね。実力も
けっこうありそうですし、この先重要な役割を
持つようになるのかも?
という感じで女性新キャラが登場しましたが、
ストーリー的に百合っぽさが増量されたわけ
ではなく。まあでも今回はリタ本人の決意が表れる
所が大きなポイントだと思いますので、誰か親しい
人と一緒に、みたいな場面はかえってない方が
彼女の願いの強さを伝えられるのでしょうね。
こんな風に王族としてどんどん立派になっていく
リタ。彼女のティナに対する見方も、いつしか
変わっていってしまったりするのでしょうか。
ティナは戦争の犠牲者で、身寄りがなく、盗賊
にまで身を持ち崩してしまった「かわいそうな」女性。
王女である自分が守ってあげなければ、なんて
思うようになってしまったらちょっと危うくなって
しまいそうです。2人には、身分を超えて分かり合える
ような、対等でいられる間柄になってもらいたいですね。
この後の展開が気になります。
ところでリタ、王子様がどうしても自分と結婚
したい、と言い寄ってきたら、普通ならそんなに
悪い気はしないはずですけど、彼女の場合はそう
思う気持ちよりも義務感の方が上だったみたいです。
彼女はそれだけお堅い人、という事になっている
のかもですが、王子様と結ばれることにあまり興味を
持っていない点では、百合的にはちょっとプラス
なのではないかと。
彼女の場合、慕っている人とかがいるわけでも
ないようなので、愛情みたいな部分が最終的に
どこに落ち着くのかはよくわからないですね。
国を治める側の人間として、彼女は個人的な感情を
抑えているのかもしれません。けれど、そういう
ものを自分の中からすべて追い出してしまったら、
信頼され慕われる人間にはなりづらいような
気もします。
今のリタの心持ちは、どういう所にあるのでしょう。
「目の前で死んでいく人を見過ごすことができない」、、、
それが彼女の行動の原動力になっているようです。
1人の人間としての基本的な行動基準のようにも
思えます。でも皆がこの考え方に賛成すれば、無意味な
戦争など避けられるのかも。彼女が言っている事って、実は
意外と、戦争に反対するという事への、一番シンプルな、
そしてとても強い理由付けなのではないでしょうか。
今回のエピソードでは幾つかの真実がわかって
きました。でもリタが経験した事とガラハドの記憶は
別な意味を示しているようですし、ハイデル王と
ランバロフ王の言っている事も食い違っているみたい
です。ちょっとミステリー&サスペンスな雰囲気に
なってきましたが、、、明かされる「真実」は、まだまだ
ありそうですね。
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